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エンターテイナー?いや、ビジネスマンだろ!?/ボクシング感想(デオンティ・ワイルダー VS タイソン・フューリー Ⅱ[再戦])

 

 

1年3ヶ月前ほどに対戦した1戦目同様、ドキドキした試合前。

 

戦前の予想では、現地のオッズはイーブン。

SNSやWOWOWエキサイトマッチでは、ワイルダー支持が多かったです。

 

結果はどうなったでしょうか、、?

 

(第1戦目の結果↓)


 

デオンティ・ワイルダー VS タイソン・フューリー Ⅱ

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(引用元:Tyson Fury punches Deontay Wilder during their Heavyweight bout for... ニュース写真 - Getty Images

 

◯結果

「フューリーTKO勝利」7R1分39秒(コーナーストップ)

・インディー採点(6Rまで) 

f:id:indii:20200223172043j:image

 

(参照ページ↓)

<結果>

フューリーがワイルダーを圧倒 WBCヘビー級再戦は7回TKO決着 | Boxing News(ボクシングニュース)

https://boxrec.com/en/event/798948/2424982

<データ>

(パンチの的中数)

Tyson Fury-Deontay Wilder Rematch - CompuBox Punch Stats - Boxing News

(公式ジャッジ)

Tyson Fury vs. Deontay Wilder Rematch - Official Scorecards - Boxing News

 

 

なんと!フューリー選手の方がKO勝利しました!

予想ではフューリー選手が判定で勝利する、KOならワイルダー選手の方だ、と結構な自信を持っていましたが、裏切られてしまいました。

 

まず、予想外は試合前の計量からでした。

両選手とも8キロほど増量して挑んだのです。

フューリー選手が増やしたのはとても意外でした。

1戦目同様スピードを活かして動いて判定勝利を狙っているもんだと思ってしまっていたからです。

しかも試合前から自分自身が動く練習の様子は非公開だったようで、何か作戦がある様子をたっぷり醸し出してきました。

「もしかして、本当に会見で言っていた「2RでKOする」を本当に実現する予定なの!?」って感じで試合を待っていました。

 

そして始まった入場シーン。

早速イギリスからの応援団が騒いでいました笑

ちなみにフューリー応援が多いのではなく、現地でイギリス応援団の声が大きいからそう感じただけで、実態はそうではないでしょう。たぶん。

 

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両選手ともかなりこだわっていました。

しかし、先に入場したフューリー選手がかなり独特だったので、後半のワイルダー選手が少し寂しく感じました。

あと、試合前の会見ではエンターテイナーっぷりを発揮するフューリー選手ですが、いざ本番、入場!となると、異様に目を見開いて真剣な感じがするのですが、今回もそうでしたね。

 

続くリングアナウンスはなぜか王者のワイルダー選手の方が先。しかも青コーナー。

普通と逆だったので少々違和感でした。前回ドローだったからでしょうか?

ちなみに、レフリーはビッグマッチでは恒例、安定のケニーベイレスさんでした。

 

そして始まったゴング!

そう!

試合前に感じた違和感通りの展開が繰り広げられたのです!

本当に狙ってきたんですよ、KOを、フューリ選手が。

 

序盤は余裕そうだったワイルダー選手も、さすがのプレッシャーに焦って手数を増やし始めます。

ゴング後少し見た感じで言うと、インディーの予想通りオルティス戦の様な様子見からの1発KOというのを狙って過ごす予定だったのは間違いないでしょう。

ところが、そんなことできる場合ではなくなってきた1R。

見るファンの方も当然思った以上の緊張感ですよね笑。

フューリー選手は、ワイルダー選手が超接近戦に弱く、逆に自分は接近戦でも戦える(前回のオット・ワリン戦の様に)とふんでの接近作戦と見ました。

変に中間距離より、ガード上げて密着する方が、あのボマーはもらいにくいだろうということですね。

また、ジョー小泉さん情報で、「守るより攻める教えが得意なトレーナーに切り替えた」とありました。

そういう情報を聞くと今回の作戦も今になっては納得感があります。(僕にはそういったことまで頭が無かったから、そういう予想までできないんです笑。もっと調べます。。)

そして、結果的にこの作戦がこの試合の大きなキーポイントだったわけです。

 

ワイルダー選手の方も負けじとワンツーを打つ様になり、何発か右を当てます。

しかし、それもダメージを与えるまでには至らず、2Rに入ると徐々にプレッシャーと手数に押されていきました。

いつもは恐ろしいワイルダー選手の右の1発も今回はなぜか当たらないような感じがしました。(これは僕だけ?)

たぶんプレッシャーに押されすぎて、重心が後ろに行き過ぎ、攻める姿勢が取れないと思ったからです。

そして迎えた3R。

とうとうフューリー選手がしっかりダウンを奪いました!

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クリンチから離れて再開後すぐの左フックからの右フックがヒットしたのです!

最初は「スリップ?」と思ったのですが、足がぐらつき、左耳から出血しているのを見ると確かに効いたパンチだったのだとわかります。

このようにヒットした位置は耳の後ろでした。

ボクシングではあまり見かけないのですが、UFCではここに当たってぐらつくシーンが多いです。

 

そして、これ以降は完全にフューリー選手の試合でした。

ワイルダー選手の右に警戒してめちゃくちゃには攻めず、じっくりダメージを与えていく展開。こういうとこ見ると、改めて賢いボクサーだとわかります。

5Rにもダウンを喫したワイルダー選手でしたが、ボディにもらったパンチで倒れてしまうほど足がふらついていました。

オルティス選手との1戦目ではダメージがある中逆転勝利を収めたので、中にはそういう期待もあった人いるかもしれませんが、僕はそうは思えませんでした。その時とは効いている時間が全然違ったからです。

しかも休む時間すら与えないほどプレッシャーもかけられていました。ホント、フューリー選手はうまかったです。

6R終了後に棄権するかなーという雰囲気がありましたが、そこは王者のプライドが許しませんでした。

とはいえ、いつ止めるかというところまで追い込まれているブロンズボマー。

7Rに良いワンツーをガードの上からもらったタイミングで、コーナーがストップの指示を出しました。

 

いやいや、まさかの結果、まさかの展開で、超おもしろかったです。

試合後のインタビューも、1戦目ほどじゃありませんが、両選手ともに称え合いました。

フューリー選手は興奮して歌っていましたが。。笑

エンターテイナーとして、全然けっこうですが、クリチコに勝った後のように休まず、今後もどんどん戦い続けてくれることだけは願っています。

インディー的には、ダイレクトリマッチよりはジョシュア選手なりウシク選手なり、他の強豪との試合を期待しています。今のヘビー級は粒ぞろいでめちゃ盛り上がってきてますからね。

敗れてしまったワイルダー選手も、価値は十分生き続けると思うので、もっと強豪との試合をみたいです。

フューリー選手がジョシュア選手とやるんじゃなくて、ワイルダー選手がジョシュア選手とやる方が妥当だと思うんですけどね。

そうでしょ?笑

まあ、イギリス同士だっていうのが幸いして、興行的な成功はフューリーVSジョシュアというのが妥当なのは否めませんが。

ちなみに、このトップ3選手は相性的に(強い)→(弱い)として、フューリー→ワイルダー→ジョシュア→フューリーという3角形の構図になると思っています。

そうなると、いずれはトップ3選手はやはり巻き込まれざるをえないということになるでしょう。そして、そこにどの強者が食い込むのか。

今後も見放せませんな!

 

しかし前回第1戦目も主役だったフューリー選手。

今回も主役をかっさらってしまったのですが、自伝本も出版しているそうですね。(ジョー小泉選手がWOWOWエキサイトマッチ放送内でご紹介していました。)

興行的にも成功し、試合前に出版していたことで本もまた売れることになるでしょう。

僕も和訳が出たら買うかもしれません笑。

PPVどれだけいったのかも気になります。

プロレスもやってるそうですし、本だして格闘技以外のことにも手を出し始めるかもしれないし、、

こりゃとんだエンターテイナー、いやもはや、凄腕ビジネスマンだな!

 

 

 

 

 

以上。

 

ということで、よかったらまたみてね笑。

 

ではでは。