いろんなヒヤヒヤ/ボクシング感想(アジャグバ VSキラッツィー、コルバートVSコラレス、など)
2020/2/17に放送されたWOWOWエキサイトマッチの感想をお伝えします。
3試合とも面白かったので、全ての感想です。
エフェ・アジャグバ VS イアゴ・キラッツィー
(引用元:Efe Ajagba of Nigeria defeats Iago Kiladze of Georgia in the... ニュース写真 - Getty Images)
◯結果
「アジャグバKO勝利」5R2分9秒
(参照ページ↓)
https://boxrec.com/en/event/800461/2442588
超面白かったですが、超ヒヤヒヤする試合でしたね!
ヒヤヒヤの理由1つ目は、早く止めるべきだと思うデンジャラスなヒヤヒヤ。
もう1つは、どっちかが1撃で失神しちゃうんじゃないかという興奮するヒヤヒヤ、です。(なんか表現おかしいかもですが。。笑)
両選手ともヘビー級らしいデカさで、パンチ力も十分。どちらかといえば、アジャグバ選手の方が身体が強そうでした。
試合が始まり、時間を重ねるにつれて、両選手のパンチのタイミングが同じであることがわかってきました。
特に右ストレート、返しの左フックは、ホント、頭ひとつズレていなければ絶対倒れるだろうというドンピシャのタイミングでした。
しかも、ヘビー級なので音も迫力があり、危険な香りがぷんぷんだったわけです。
そして、2Rに1回目のダウンシーンが訪れます。
カウンターなどではありませんでしたが、プレッシャーをかけて優勢だったアジャグバ選手の右ストレートがついにヒットしたのです。
倒れたキラッツィー選手は立ち上がりましたが、倒れ方もけっこう派手だったので、いつ止められるかどうかが気になってなりませんでした。
だって、ふらふらしてるし、アジャグバ選手のパンチがめちゃ強そうだったからです。
その一方で、キラッツィー選手がカウンターを狙っていて力もまだ残っていそうな姿から、逆転の可能性もかすかに感じさせるという状況でした。
そんな中いよいよ、逆襲のシーンがやってきます。
倒れた次の3R、キラッツィー選手ふらふらの中、放った右ストレートのカウンターがついにヒットし、アジャグバ選手が倒れたのです!
再三打っていた同時のカウンターがついにヒットした瞬間です。しかもちゃんと効いてました。
「早く止めろよ」とばかり思っていたインディーにとって超驚きのシーンでした。
そこからは、ふらふらなキラッツィー選手をいつ止めるんだろうと心配する気持ちと、まだ踏ん張って逆転してほしいという相反する気持ちで見ていました。
残念ながら、5Rに攻められて右ストレートをもらってダウンしたのが決め手となり、コーナーからストップされたのは、キラッツィー選手。
それでも、オリンピックにも出場したほどの実力者相手に最後まで諦めない善戦を繰り広げ、見るファン全てをヒヤヒヤさせてくれる素晴らしい試合でした。
UFCを見ている感じにもなりました。
アジャグバ選手は今後、強いというより、面白い試合をし続ける選手になるんじゃないかと思っています。なんか絶対下がらなさそうですしね
さらにヘビー級が面白くなりますね。
クリス・コルバート VS ジェスレル・コラレス
(引用元:Chris Colbert fights Jezreel Corrales during the sixth round at The... ニュース写真 - Getty Images)
◯結果
「コルバート判定勝利」3−0(117−111 ×2、116−112 ×1)
(参照ページ↓)
https://boxrec.com/en/event/797493/2413823
上の試合同様、この試合も質は違いますがヒヤヒヤでした。
駆け引き、スイッチ、パンチのヒット数など、細かい場面が多くて、目が離せなかったという感じです。
簡単にいうと、スピードのある選手同士の技術戦。
日本人王者だった内山選手を破ったコラレス選手が強いことは知ってますが、その選手相手に後半まで優勢に進めたコルバート選手の方に、試合中インディーはずっと注目してしまいました。
スピードがあり、技術的な選手で、僕の好きなボクサー像に当てはまっていたからです。
スピードのある中軽量級黒人選手に、メイウェザー、ジュダー、リゴンドー選手、ブローナー選手らがいますが、同様のカテゴリーに入るでしょう。
1番似ているのは、ブローナー選手ですかね。
一瞬のスピードはめちゃくちゃ速いですが、なんとなく意識した速さの様に感じました。ブローナー選手もメイウェザーを意識しすぎてそうなっています。
そうすると細かいパンチが減り、待ちの姿勢が増え、的中数も減ってしまいますから、ポイントがもらえません。
今回の試合の中盤までがまさにそんな感じでした。
スピードのあるメイウェザーやロマチェンコ選手なんかは、スピードは当たり前にして、細かい手数が多いです。なので、ポイントも落としません。
元々スピードがあるのはわかったので、そこアピールしてポイントを落とすんじゃなく、ダメージを与えてもっとポイントもファンも獲得できるような選手になってほしいなーと思いました。
じゃないと、同級トップ王者のベルチェルト選手なんかは止めれないでしょうから。
とりあえず今後に注目です。
ジュリアン・ウィリアムス VS ジェイソン・ロサリオ
(引用元:Julian Williams is pinned on the ropes by Jeison Rosario during the... ニュース写真 - Getty Images)
◯結果
「ロサリオTKO勝利」5R1分37秒
(参照ページ↓)
https://boxrec.com/en/event/797493/2413821
前回、あのタフなファイター、ハード選手からSウェルター級世界王者を獲得したウィリアムス選手。
まさかその試合で勝つとは思っていませんでしたが、今回の試合もまさか負けるとは思っていませんでした。
負けた原因はパワー差だったように思います。
しかし、体力、パワー抜群のハード選手には勝ったので、今回なぜ負けたのか不思議でした。体力以外のところを考えましたが、なかなか見つかりません。
もしかしたら身体的なパワーより、パンチ力のパワーが強い選手の方が苦手なのかもしれません。
チャーロ選手も身体よりもパンチ力が目立ちましたからね。
とはいえ、明確な傾向があるとはいえませんから、今後も発見できたらと思います。。
しかし、Sウェルター級は、荒れてますねー笑。
世界王者がどの団体でも落ち着きません。なので統一王者がどうのこうのという段階ですらありません。
Sウェルター級の王者は今回王者になったロサリオ選手のようなファイター型だったり、ララ選手のようなボクサー型だったり、異なるタイプの選手が王者になっていく印象があります。
ここまで混乱せず、ある程度まとまった方がそうした異なるタイプの選手の試合が多く見れそうなので、ちょっとは落ち着くことを期待します。
以上。
来週はいよいよワイルダーVSフューリーⅡですね!
ではでは。