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合計100発以下のパンチ。。。/ボクシング感想(ギジェルモ・リゴンドーVSジョンリエル・カシメロ)

 

 

この試合の予想記事↓

 

 

ギジェルモ・リゴンドー VS ジョンリエル・カシメロ

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(引用元:Guillermo Rigondeaux speaks with John Riel Casimero during their... ニュース写真 - Getty Images

 

○結果

・「カシメロ判定勝利」2−1(116-112,117-111,113-115)

・「インディー採点」114-114

 

(参考ページ↓)

・結果について

https://boxrec.com/en/event/832124/2668237

 

・公式採点について

https://boxrec.com/en/scoring/2668237

 

・パンチデータについて

リゴンドー44発、カシメロ47発、と、両選手合計100発以下の有効打です。。

 

 

ということで、1%も予想していなかった結果となりました。

カシメロ選手の判定勝利です!

間合いは意外と近いという試合展開も外れました。。

リゴンドー選手が予想を遥かに超えて、足を使ったアウトボックスをしたからです。実を言うと、40歳のリゴンドー選手がここまで足を使うことはできないと思ってしまっていました。

カシメロ選手は変わらないスタイルで予想通りでしたが、あまりにも逃げ回るリゴンドー選手に対して、空振りばかりしてしまいました。

パンチのヒット数も「合計91(カシメロ47,リゴンドー44)」(後日詳細は更新)と両選手ともに超絶低く、ある意味リゴンドー選手に振り回された試合となりました。

 

試合を簡単に振り返り

会見から計量まで、予想通りに攻める口撃のカシメロ選手と、意外に強めの口調だったリゴンドー選手。

リングイン時も気合入った表情を見せる両選手でした。

 

・1R

カシメロ選手が予想以上にプレッシャーをかけ、どんどん突っ込んでいきました。

リゴンドー選手はいつもの通り足を止めて間合いを測るのではなく、カシメロ選手に対応して足を使って距離を取っていきました。

ステップを使い、左右に回りながら、ジャブで距離を測っていくリゴンドー選手に、いきなりの左右フックアッパーで突っ込んでいくカシメロ選手。

ラウンド終盤には、左にダッキングしたリゴンドー選手に、カシメロ選手が左右フックを連打してバランスを崩させ、ダウンともとれそうな形でリゴンドー選手の手を地面に付かせます。

そこにパンチを打ち込んだカシメロ選手。「リフリー止めるの遅いやろ。。」と誰もが思ったシーンもありました。

カシメロ選手の飛び込みながらの右フックや右アッパーが、リゴンドー選手の左へのダッキングに事故的にヒットするテテ戦のような結末も少し感じた1Rでした。

 

・2R

1Rで相手のスタイルがわかったリゴンドー選手は最初からアウトボックスに徹底しました。

カシメロ選手は変わらず、左右フックで追い続けました。

時々放つリゴンドー選手のワンツー左ストレートが2回ほどヒットし、1Rと同じ構図ではありましたが、優勢なのはリゴンドー選手に切り替わったように感じたラウンドでした。

 

・3-6R

3R以降も2Rと同じ流れです。

リゴンドー選手の下がるステップの速さが異常で、なかなか捕まえられないカシメロ選手。

当たるパンチといえば、リゴンドー選手のジャブか、カシメロ選手のかする程度の左右フック。

なかなか決定打は6Rまで見えませんでしたが、リゴンドー選手のカウンター、カシメロ選手の飛び込み左右パンチがまだまだ当たりそうで、緊張感はたっぷり。

インディーはリゴンドー選手のジャブをとってポイントをつけましたが、絶対に採点は割れてるだろうなと思う序盤中盤でした。

 

・7-12R

ところが、7R以降、6Rまでの展開から全く変わらず、攻めるカシメロ、下がるリゴンドー、全く当たらない両パンチ、が最後まで続き、見ている人たちをイライラさせる試合になってしまいました。

 

試合終了後は、両選手フラストレーションはありそうだったものの、やることはやったのであとは勝つのを祈るのみという表情。

結果はスプリットで、カシメロ選手勝利、WBOバンタム級王者を防衛しました。

 

面白かったポイント

解説の井上尚弥選手が、カシメロ選手の勝利決定後、かなりモチベーション上がっていたことです。

過去の映像やSNSや記事なんかで「カシメロを倒したい」っていうのは何度も目にしていたのですが、リアルタイムで挑発されてはっきりと「叩きのめしたい」っていうコメントを聞いたのは初めてでした。

インタビューでカシメロ選手が敢えて中指を残して元気よく「最後は井上だ!」って言われた時の「へー、まじコイツ覚えとけよ」っていう表情、めちゃよかったです!笑。余計に楽しみですね!

 

気になったポイント 

カシメロ選手について2つあります。

1つは試合インターバルでのえずき、もう1つはインタビュー時の取り巻きです。

おそらく見ていた方皆さん思ったと思いますが、ラウンド間の休憩中カシメロ選手はずっと「オエ!!」ってえずきや咳のような声をあげていました。体調不良なのか、いつものことなのか、あまりインディーは知らないのですが、今後も試合を見れそうなので、ニュースや試合解説などで気にしていきたいです。

もう1つのインタビュー時ですが、なんでカシメロ選手じゃない取り巻きがカシメロ選手の感想みたいなことを語っていたんですかね笑。

たぶん変なコメントさせたくないっていう意図があるのかもしれませんが、インタビュアーの方からも実際に注意されていました。

なんかブラジル人UFCファイターのインタビュー時にも、通訳が適当に訳して返事していることがあるみたいです笑。

以下の動画がそれで、けっこう面白いですよ。(てか、このチャンネル自体面白いです)

(引用元:MMAフリーキング - YouTube

 

カシメロについて

とにもかくにも無事に勝利したカシメロ選手。

次の試合が気になるところですが、インタビューではドネア選手を倒して井上尚弥選手を倒すって言っていました。

まあ妥当なカードで現実的ですが、個人的には、今回の井上選手の「叩きのめしたい」を聞いて次すぐにでも井上選手と戦ってほしいなーと思います。

ぜひ日本で!

 

リゴンドーについて

試合こそ敗れ、結果に異論はありませんでしたが、久々にリゴンドー選手が足を動かすはっきりしたアウトボックスを見れたのは、とても面白かったです。

12Rあの動きをやってのけるんですからね。しかもステップが超速い。とても40歳とは思えません笑。

ただ、試合終盤にはこのままじゃ明確に勝てないと本人もわかっていたはずなのに手を出せなかった、というのは気になるところです。これ、解説で言っていたのを聞いて僕も共感しました。

ごちゃっとした攻防の展開が終わった後や回り込んだ後のすぐにワンツーとか出したら当たりそうだったのに何もしませんでした。おそらく、ドネア選手とSバンタムで戦った時なら、もう少し攻めてたんじゃないかと思うのです。

てことは、やはり何かの変化は起こってきていて、以前のような鉄壁感は薄れてきているのではないでしょうか。

このままでは次回の試合で好カードを組まれるのは難しいでしょうが、思い切って階級もう1つ下げたり、また戻って1つあげたりして、強い選手との試合がまた見てみたいです。

 

今回の注目シーン

3Rの2:15あたりでリゴンドー選手が見せた高速のバックステップ&右リードです。

f:id:indii:20210815191448p:plain

(引用元:YouTube DAZNチャンネルより) 

 

(追記2021/08/17)

動画でも語りました!

 

実際のシーンは以下の動画の30秒ぐらいのところです。

(引用元:YouTube DAZNチャンネルより) 

 

いやー、僕やっぱアウトボクサーのこういうシーン、好きなんですよねー笑。

だから多少退屈でもリゴンドー選手は好きなんですよね。

 

まとめ

さばくよりも打って当てる!

ボクシングは相手に与えたダメージで判定するので、まあ当然ですね!

今回の試合や以前のロマチェンコVSロペスでも、最近その傾向ははっきりしてます。

 

 

 

 

 

以上。

 

そういえば、試合後にWOWOWエキサイトマッチのYouTube見たんですが、あれ良いですね!

何が良いかって、見ていた人たちがチャットでコメントしていたので「ああこういう意見もあるんだ」とか「この人はこういう採点結果だったんだ」とかそもそも「ちゃんと他の人もしっかり見てたんだ」っていうのがライブで共有できたところです。

出演者の皆さんのトークが聞けるのも良かったんですが、個人的にはこういうコミュニティとして機能していたのが興味深かったですし、楽しかったです。

そしてライブで、っていうのがまた良かったですね。ライブ配信の楽しみ方を実感しました。

なかなか仕事で好カードをリアルタイムで見れないのですが、次見れたらまた参加します笑。

 

 

ではでは。