インディーは考えた!

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ここ!ってところで。/ボクシング感想(木村VS五十嵐)

あけましておめでとうございます!

 

更新が随分遅くなってしまいました。。

年末年始は、随分とのんびりと過ごしてしまい、僕の体内時計もかなり狂ってしまいました笑。

 

一応、年末恒例の格闘技番組は一通り見てました。

しかしこの様に、自分の当時のやる気と対戦カード的に、そこまで楽しみでもありませんでした。

 

その中でも、木村選手の試合だけはかなり印象に残ったので、2018年の第一発目は木村選手の初防衛戦の感想を述べたいと思います。(試合放送から1週間ぐらい経ってますが。。。)

 

 

 

 

 

木村翔 VS 五十嵐俊幸

「木村TKO勝利」9R2分34秒 

インディー採点(8Rまで)

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木村選手は、北京五輪とロンドン五輪の二大会連続で金メダルをとった中国スーパースターのゾウ・シミン選手からTKOで勝利したすごい選手です。

木村選手のことはこの試合まで存じ上げていなかったのですが、それから調べてみると、非常にストーリー性のあるボクシング経歴であることがわかりました。

高校時代にアマチュアでの経験はあるものの、一時期ボクシングを離れ、23歳から再びプロとして再開するのですが、初戦を1RでKO負けしてしまいます。しかし、敗北はその試合のみで、以降は連勝を収めていくのですが、特に面白いのがその勝ち方です。連勝の前半は判定続きだったのですが、後半はKO・TKOでの勝利が多くを占めているのです。所属ジムも特に有名どころではありません。まさに叩き上げですね。そして、昨年28歳で18戦目にして、ゾウ選手を倒し世界チャンピオンに輝きました。

 

僕はこの経歴を知って、一気にファンになりました。

基本ボクサータイプが好きなのですが、木村選手のような経歴を知って見るファイタータイプの選手からは本当に熱いものを感じるから、こういうファイターはめっちゃ好きなんです。「自分ももっと気合い入れて生きねば!」なんて思えます。なんか、共感してしまうんですよね。

まあ、パンチも一発一発本気で振り回すから、普通に初めて見ていても面白いと思うかもしれませんが、経歴を知って見るとまた面白いですよ。

 

一方の五十嵐選手はアテネ五輪にも出場したことがある、アマチュアボクシングエリートです。

五輪出場という本物の実力を引っさげて、2012年ごろにはWBCの世界フライ級王者でもありました。

ボクシングもアマチュア出身らしく綺麗なボクサースタイルのサウスポーで、ジャブから始まるバランスが良い選手でした。

 

よって、この両選手の試合展開は、

インファイターVSアウトボクサー

叩き上げのプロVS五輪出場のアマチュアエリート

といった完全に対照的な構図となりました。

 

 

・ここ!というところで打てるか、攻められるかがカギ。

初回は、五十嵐選手が的確にジャブ、そして左ストレートをヒットさせて、相手をいなしながら主導権を握ったのですが、2Rという早い段階からもうガンガンに前に出てくる木村選手が逆に主導権を握り、そのまま9Rにまとめられてストップされてしまいました。

 

木村選手のあの休む暇も与えぬ突進が、対戦相手にとってはきついのでしょうね。

しかも、全パンチを10割で振り回してくるから、打ち返そうとしても、偶然かち合いそうな気がして、なかなか打てない。結構攻めるスキがあったのに、パンチが出なかったのはそのせいだと思います。

特に、五十嵐選手は左ストレートが全く出なくなりました。初回は効果的だったのに。これもおそらくパンチがかち合いそうな気がしたのと、頭を積極的に上下に動かしていて打っても入ってこられる感があったからなのでしょうね。

 

それでも、勝つためにはあの突進を止めなければいけません。攻めなければいけません。

では、どこで?

僕は、左右にいなして回りこんですぐ、のタイミングではないか思っています。

アマチュアサウスポーボクサーが右のジャブやフックを引っ掛けながらそのまま右に回り込むのを得意としていますが、この五十嵐選手もこういう技術をよく使って左右にいなしていました。

そして、その時の木村選手がよく、バランスを崩したり一呼吸して止まっていたりしました。五十嵐選手も一緒になってそこで距離取って休もうとしていましたが、僕はそこが一番のチャンスだったのではないかと思います。

 

ボクシングは心理戦でもあります。自分がされて嫌なタイミング、つまり自分が攻めた後や回り込まれた瞬間、を如何に自分のものにできるかが基本的なスキル以外にもかなり大事です。

ちなみに、こういうわずかなスキを狙うことが最も上手いのが、メイウェザー選手でした。(でないと、オルティス戦であんな勝ち方できません笑。)

 

相手が一瞬気を抜いた瞬間で、攻めて止めて逆にプレッシャーをかける。攻めるには勇気がいるかもしれませんが、そこが最も攻めやすい瞬間かなーと。もし再選があって対策すべきとしたら、僕はその一点だと思います。

逆に、木村選手は相手の休みたい時間を与えない、相手の嫌なことをし続けるということができていたから、相手の気持ちを折ることができるのだと思います。

 

 

・練習はほぼミットとスパーだけ。ってことは、スパーの相手大丈夫かな。。

木村選手はそういう練習ばかりをして実践をイメージして取り組んでいる、と試合中に実況の人がそう言っていました。サンドバッグなんか叩かないそうです。

常に実践を意識できるとても効率的な練習で、そういう練習もアリだなー、と偉そうに関心してしまいました。

 

しかし、それと同時に、誰が毎回そのスパーリングの相手となっているんだろう?という疑問が湧き上がりました。

そして、「俺だったら木村選手のスパーリングパートナーにはなりたくないな。」と思いました笑。

 

いや、だって、あれだけ本気で一発一発を振り回してくる選手の相手をしなければならないんでしょう?

相当な集中力が要りますよ。試合ほどじゃないにせよ、普通に考えて一発も絶対もらいたくないですからね笑。油断は少しでも禁物です。

今回はタイで合宿を行っていたそうですが、相手となったタイのボクサーの方々、お疲れ様でした。

 

 

・アマチュアエリートキラー木村となるか。

これで2試合連続で、五輪選手を倒したわけですが、これからはアマチュアエリートボクサーキラーとなるかもしれませんね。まだ早いかな?笑

 

とりあえず、ボクサー型の選手にとっては、かなりやりずらい選手となるでしょう。

詰め方も、ジグザクに前に出てロープに詰めていくカットオフの技術もクソもない突進でしたからね。完全に普通のタイプの選手ではありませんから、さばくのは大変だと思います。

 

また、その攻める姿勢と大きなパンチから、非常に観衆ウケのする選手ともなるでしょうね。

テレビでじっくりボクシングを見たい派の僕も、この選手の試合は会場で見てみたいです。

今後は田中恒成選手や比嘉選手との対戦も期待できることから、日本のボクシング界を盛り上げてくれる一人となっていくと思います。比嘉選手との試合なんかかなり面白そうですよね。

 

 

 

 

 

以上。

 

年末の格闘技放送はこれ以外にも、RIZINの堀口選手の試合、那須川選手VS藤田選手が面白かったなー、という感じですね。特に具体的な感想はありませんが笑。

 

 

 

2週間ほど、更新サボっておりましたが、年末年始ボケから復活してきたのでこれからまた適度に更新していく予定です。

昨年からは適度に更新し始め、それに伴い、読んでくださっている方もまあまあ増えてきてたことにインディーはとても感謝しております。今後ともクソガキの一意見としてお楽しみいただけますと、インディーは大変嬉しく思います。

今年もよろしくお願いいたします。

 

 

ではでは。