インディーは考えた!

世界のトップボクシング、UFCと、クワガタなどが好き

結局、渋い!/ボクシング感想(コットVSアリ)

12/3は、プエルトリコのレジェンドボクサー、ミゲール・コット選手の引退試合でした。

 

この試合はDAZNで生中継されており、最近DAZNに再加入した私は運よく見ることができました。 

 

おそらく本当であろう、コット選手の引退試合。相手を務めたのは、特に有名とも言えない選手だったのですが、、、

まあ、感想をご覧ください。。笑

 

 

 

 

 

ミゲール・コット VS サダム・アリ 

f:id:indii:20171206010425p:plain

 (引用元:Photos: Sadam Ali Stuns Miguel Cotto in Final Career Fight - Boxing News

 

「アリ判定勝利」3−0(115−113 ×2、116−112 ×1)
インディー採点「アリ判定勝利」118−110

 f:id:indii:20171206010642j:image

 

 

ということで、コット選手は有終の美を飾ることはできませんでした。

そして結果的には、アリ選手の番狂わせというカタチとなりました。

しかし、試合内容を見ると、コット選手の調子が悪かったとかアリ選手の運が良かったとかいうレベルではなく、普通に実力的にアリ選手がコット選手よりも強かったように感じました。

そのため、これをただ番狂せが起きたと言うことに、僕は違和感を感じています。

試合前のオッズを参考にしても(10−1でコット有利)、ただ、みんなアリ選手の実力を見くびっていただけなのではないのか、とね。

 

実際僕もその一人で、まさかここまで良い選手だとは思っていませんでした。

パンチ、特に右ストレートがよく伸びるし、パンチも避けられるし、カウンターも打てる。打たれたら打ち返すというリズムで闘う、つまり相手の油断させない。パンチ力も強そうだが、体の力も強そうです。

僕はまるで、ケル・ブルック選手を見ているようでした。ホント、顔もスタイルもそっくりだと思いませんか?笑

普通に実力ある選手なので、強豪王者ひしめくSウェルター級で、是非統一戦に挑んでいってほしいと思います。

現在2017年時点の、他団体の王者の感想は以下をご参考に。

 

 

一方のコット選手ですが、そもそものコンディション自体は悪くなかったと思います。

そりゃあ、引退試合と自ら公言している試合で、グダグダな姿は見せれませんからね。特にコット選手はそういう選手ではないはずです。

それでは、何がいけなかったのでしょうか。

まずは、先にも述べましたが、アリ選手が予想以上に上手くて強かった、ということが挙げられるでしょう。だから油断した、とまでは言いませんが、対戦相手に対して超万全の対策ができていたとは言い難いかも知れません。

そして次に挙げられるのは、得意の左のパンチ全てで負けてしまったということです。

この左のパンチというのは両選手にとっての前の手であり、コット選手にとっては利き腕で右ストレートなんかよりも得意にしているパンチなのですが、その左ジャブ、左フック両方で完全に負けてしまっていたのです。負けた、というのは、自分のパンチが当たらず相手のパンチだけ当たるということです。

速い踏み込みと同時に出す左ジャブに逆に合わされたり、左フックを同時に出していつもならカウンターになるはずのとこをガードの隙間からもらったりして、攻められてもカウンターでも負けてしまいました。これだけ左をもらうコット選手は珍しいと思います。

左ボディぐらいは勝っていたかもしれませんが。

 

それでも、6、7R辺りは、アリ選手がなぜか下がり始めたので、レジェンドの方にペースが傾き始めたのですが、8Rの序盤に攻めたところを押し返され、再び守りに入ってしまいました。

僕は、もうこの8Rの展開を見て、「あー、、これは厳しいかもしれない。」と思いました。だって、あの観衆までも味方につけたペースで一気に形勢逆転を狙って攻めにいったところを、自力で押し返されるのですから。

 

また、すぐグラつくシーンも多かった気がします。これは年齢的なこともあるのかもしれません。

コット選手はもう37歳ですか。今日の試合を見る限り、まだ十分戦えそうな気もしますが、現在のSウェルター級、あるいはミドル級のゴリゴリの王者たちを見ると、試合前からのコット選手自身の決断は正しいのかもしれませんね。

 

でも、最後に1つ、やっぱり思ったことは、

相変わらずコット選手ってのは、勝っても負けても、渋い男ですね。

 

 

 

 

 

以上。

 

 

さあしかし、Sウェルター級はまた面白くなってきましたね!

各団体で、王者が強いだけでなくそれぞれ別のはっきりとしたスタイルがあるから、統一戦は非常に楽しみです。

 

 

 ではでは。