インディーは考えた!

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東京五輪に向けて進め!スーパーエリート達!/ボクシング感想(2017年度全日本ボクシング選手権)

 

(2018/11/5修正)

×「2018年度」→○「2017年度」に修正しました。

2017/12/3に本記事を公開してから、ずーっと間違えたままでした。

大変申し訳ございませんでした。

本当の2018年の感想は、

ボクシングの五輪競技!よろしく!/ボクシング感想(2018年度全日本ボクシング選手権 決勝) - インディーは考えた!

です。

 

(以下、本文です。)

 

 2017年11月22日〜26日に、アマチュアボクシング現役日本最強を決める大会である、全日本ボクシング選手権大会が福井県で開催されたそうです。

 

アマチュアボクシングを見るのもなかなか好きな私インディーは、決勝戦のみ最終日の1週間後にNHKで放送されるのでそれ見るのを毎年楽しみにしていました。

YouTubeでもたまに見るのですが、あの下からの角度がめっちゃ見づらいから、個人的にはテレビ放送の角度で見たいんですよね。

 

開催数、放送数的にも、ほとんどプロの試合ばっかり見るのですが、たまにアマチュアの試合も見ると、また違った感覚で見れるので面白いです。

「おお!こいつはすごい。」となる今後の活躍を期待したくなる選手を見つけられたり、 短いラウンド数のため試合展開の速さを感じられたりする感覚ですかね。

 

特に、今年の高校3年生は相当レベルが高いらしく、高校8冠が二人、なんと世界ユース選手権優勝が一人、なんていうスーパーエリート達が挑むという構図もあり、結構注目していました。

それに負けられない大学生、社会人(自衛隊)の先輩達ももちろん必死で戦います。

いやー、東京五輪に向けて、ますますレベルが上がってきてますねー。

 

まあ、結果はニュースで知っていたんですけど、12/2(土)にNHKで改めて決勝戦のみの何試合か何ラウンドかだけ放送されたので、それ見た感想として面白かったとこを述べていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

【アマチュアボクシング】2017年度 全日本ボクシング選手権大会(決勝線)

ライトフライ級

坪井VS柏崎

坪井5−0判定勝利*1

 

この二人、毎っ年、決勝で闘ってるんですよね笑。またかよ!ってなる。

しかも、毎回この展開。

よくあんなに打ち合って、スタミナ切れしないなーって思いますよ。すごい!

結果は、攻勢で勝った坪井選手に軍配が上がりました。

 

とまあここで、早速ですがこの試合の感想ですが、誤解を恐れずにいうと、実は僕がアマチュアの試合で嫌いな試合展開がこういう試合なんですよね。つまり、接近戦でガード固めての打ち合いになること、です。

これね、何が面白くないかっていうと、打ち合いの割に迫力とダウンシーンが無いってことです。

プロならグローブ薄いので、すぐダウンになるであろうところが、アマチュアではなかなかそんなシーンは見られないんです。しかも、軽量級であればあるほどそうで、全体的に速くもなるから何やってるかわかりにくいっていう感じです。トップレベルだからなかなか、クリーンヒットも無いですしね。

 

また、僕がアマチュア見てる理由の一つが、クリーンでテクニカルなボクシングを3Rという短めな時間で楽しめるからなのですが、こういう試合ではよーーーく見たら素晴らしい技術満載なのですが、それはよーーーく見た場合であってすぐに「おお!」とはなれるものではないんですよね。

だから、普通に見たらがむしゃらな打ち合いに見えてしまうんです。真剣に見ると、結構疲れます。

特に今は、クリーンヒットの数を競うポイント勝負から、プロの様なラウンドで有利な方に採点を付けるという風にルールが変わったから、こういう試合が増えた気がします。

 

こういう打ち合いはダウンも発生して華やかな場であるプロで見たいというのが個人的な感想です。

まあ、アマチュアは魅せることなんか目的ではないですから、別に良いんですけどね笑。ただ、僕が是非とも見たい好きな試合ではないってだけです。

逆に、プロデビューしてしまったら、めちゃ見たいですけどね。

 

なんか、初っ端から批判的になってすいません。。笑

 

ちなみに、この柏崎選手ってまだ闘ってらしたのですね。

初めてこの方の試合を見たのが、僕が大学2年だった頃ぐらいで、国体か全日本の決勝で、現Lフライ級世界王者の拳四朗選手との試合だったのですが、その時は確か両方で勝利して優勝しちゃってた気がします。

ってことは、世界王者には余裕でなれるのでは?って思っちゃいました。。他人事です笑。

やっぱ、アマチュア界すげーな。

 

 

フライ級

馬場VS北浦

馬場5−0判定勝利

 

僕も馬場選手勝利だと思いました。

 

あと、応援が盛り上がってました。

やっぱ、学生時代のボクシングって、この応援で熱くなれるのが良いですよね。

なんたって、知り合いの試合見ることほど、面白いもんはないですから。

現プロボクシングの(僕が考えた)問題点の一つである「あなたってだれ?」問題をすぐ解決してくれますよ。

(以前、その問題点に関する記事書きました。どうぞ↓)

 

ボクシング甲子園的なのやったら、面白いかも!?

 

 

バンタム級

堤VS中野

堤5−0判定勝利

 

来ました!

世界ユースで優勝を飾った、注目のスーパー高校生!

 

実際に試合映像をTV放送の角度でフルで見たことはなかったので、初めて見ることになりましたが、相当クオリティが高かったですねー。

まずは距離感と避け感、そしてカウンター、最後に踏み込みのスピードですね。

僕が勝手に想像していた以上に、アウトボクサーでした。なぜかチラッと映像や顔写真でしか見たことないのに、ファイタータイプだと思ってましたから笑。

 

相手が出て来たら必ずカウンターを出しておくし、目だけではなく足を使ってギリギリの位置でパンチを見切り、相手の隙は絶対に見逃さない。頭がとても良いボクサーだと思いました。

そして、前足を内側にサッと入れてジャブを当てたり、懐深くまで入り込んでの右ボディを入れたりすることができる、素早い踏み込みがありました。よく見ると打ち合いの最中で、両足とも踵を地面に付けていませんでした。そのせいもあってか、どんな時でも足が元気で全体的にスピードがある印象でした。

 

そして、こういうスタイルの選手は僕が好きなアマチュアボクシングの試合を実現してくれるんですよね!駆け引きが際立つ、クリーンな技術戦を。

他には、藤田健児選手*2がこういう試合しますね。

 

しかも、試合前のコメント(おそらく準決勝後のインタビュー)で「どんなに強大な相手でも、開き直って自分は勝てるんじゃないかと思って挑めるところが長所です。」と言っていたのに、思わずあっぱれ!を推してしまいました。。

とにかく、自分のことは信じる。

ホント、インディーの高校3年時とは大違いでっせ!笑

これから、楽しみにしてます!

 

 

ライト級

森坂VS木村

森坂5−0判定勝利

 

リオ五輪に出場した森坂選手が無事に勝利を収めました。

ちなみに、僕も森坂選手が勝ったとは思いましたが、各ラウンド内容は競っていたと思いますよ。

特に、木村選手の左ストレートをよく貰ってました。

 

森坂選手って、こんなガード緩かったですかね?僕の前見た記憶では、もっとがっちり、基本的なボクサーだったと思いますし、変なことせずそっちに特化したした方が良いような気がします。

こちらの記事でも少し触れましたが、リオ五輪で負けはしたものの、かなり今後の自信はついたそうなので、是非日本に貢献して欲しいですね。

 

ちなみに、ライト級の決勝では森坂VS藤田が見たかったですね。確か今年は準決勝で実現したのですが、この二人の試合は毎回面白いので決勝で放送で是非見たかったですなー。去年は偶然のバッティングでしたし。

特に、先程のバンタム級のとこでも名前を出した藤田健児選手ですが、藤田選手の試合ってアマチュア選手らしからぬユニークなスタイルだから見てて面白いんです。自衛隊学校行ったのでオリンピック目指すのでしょうが、正直、早く兄に続いてプロデビューして欲しいなって思ってます。そしたら、ボクシング界また面白くなるはずです。

 

 

ライトウェルター級

成松VS秋山

成松5−0判定勝利

 

全日本選手権を7回も制し、今大会で3階級制覇となるベテラン成松選手。昨年のリオ五輪も出場し、唯一の1勝をあげています。

しかし、バンタム級からライトウェルター級までよく上げましたねー。プロより階級一つの体重の幅が広いですしね。

まあ、このレベルですから、この大会ぐらいは一つ階級上げて闘ってみたという感じかもしれません。次、五輪出る時はライト級だと思います。

 

また、ボクシングスタイルがリオ五輪あたりからだいぶ変わりましたね。ガードを固めて接近するインファイターになりました。以前は普通にインもアウトもできるボクサーファイターだったんですが。今後はそれでいくのでしょうか?

 

 

ウェルター級

金城VS鈴木

金城5−0判定勝利

 

昨年と同カードのこの試合は、結果も同じとなりました。

ライトフライ級同様、アマチュアでよく見る接近戦となりましたね。

ただ、階級が重い分、分かりやすく、迫力がわかってまあまあ面白かったです。

 

 

ミドル級

森脇VS鬼倉

森脇4−1判定勝利

 

共に初優勝を目指しているもの同士だそうです。

今年の国体までは、この階級は高橋選手という相当なブンブン突貫ファイターがおり、トップでした。もっと前には、あの村田選手ですね。

 

 試合内容に関して気になったのは、鬼倉選手、パンチをもらいすぎてて心配になったってことぐらいです。ダウンやろ、って思うシーンが何度もありました。採点基準変わって、 止めるのも遅めになったのかな。

 

 

ライトヘビー級

高倉VS友松

高倉5−0判定勝利

 

放送中に何度もVTRでも流れていましたが、高倉選手のボディ打ちが本当に上手かったです。しかも、あの身長差で(高倉選手の方が10センチぐらい背が高い)

敗れた友松選手からは、気合がひしひしと伝わって来る試合でプロっぽさを感じました。自分のパンチの空振りで倒れるぐらいの気合、最高です!

 

 

まとめ

出場した全てのスーパーエリート達よ!東京五輪で日本強さを見せつけてくれ!

応援してます!!

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(引用元:東京2020大会エンブレム|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

 

 

 

 

 

以上。

 

 

なんか、書いていきながら思ったことが2つ。

1つは、全日本選手権制することできなくても、世界王者なれるってことはやっぱアマボクのレベルは高いんだな、ってこと。

もう1つは、こんなハイレベルだらけなボクサーがいるのに留まり続けている選手が多くいることが、ボクシングファンの僕からしたら非常にもどかしい、ということ。

この2つ目については、あの中にいればいれほど埋もれてしまう可能性を持っています。これはボクシングで活躍し続けて行きたいと思っている選手からしたら、非常にもったいないことです。結局は選手個人の意思次第なんですけど、もっとプロとアマで動き回れる環境ができると、もう少し選手は自由な選択と考え方ができ、解決に向かいやすいのかもなー、と思っています。しかし、プロアマの仲ってのはどのスポーツ業界でもありそうですから、僕ごときが文句言って変わる問題でもないんですけどね。そういうこと考えてるとさらにもどかしくなってしまいました。

 

まあ、とりあえず、ボクシング甲子園的なのは面白そうだからやって!ってことで。(適当笑)

 

 

 

なんか意外と書いてしまったな。。

疲れた。。笑

 

 

ではでは。

 

(2/13、4/19、全体的に若干修正しました)

 

(追記)

2018年版の感想です。

 

*1:アマチュアにはジャッジが五人いる。現在の採点方法はプロと似たように10点法(基準はプロとは若干違うらしいが)。

*2:兄が先日のRIZINに出場し、那須川選手と対戦しました。(その試合の感想)なんと高校2年の時にこの全日本選手権優勝しています。