インディーは考えた!

世界のトップボクシング、UFCと、クワガタなどが好き

ここにきてさらに稼ぎどき!/ボクシング感想(リナレスVSキャンベル)

WOWOWエキサイトマッチ、9月のビッグマッチはこのリナレス選手の試合で最後!

 

僕が思っていた以上に、面白い内容でした!

早速、試合を振り返っていきます!

 

 

 

ホルヘ・”ゴールデンボーイ”・リナレス VS ルーク・キャンベル

http://www.goldenboypromotions.com/sites/default/files/EventPoster-Linares-Campbell.jpg

「リナレス判定勝利」2−1(114−113 ×1、115−112 ×1、113−115 ×1)

インディー採点「リナレス判定勝利」115−112

 f:id:indii:20170925215257j:image

 

まずですが、公式採点の「キャンベル113−115」というのが、非常に気になりますね。

簡単にではありますが、公式スコアシートを英語で調べて見ても出てこなかったためわかりませんが、減点無いところを見るとそのジャッジはあの2R目のダウンをダウンとみなさなかった、と思われます。

そうと仮定すると、あれをダウンとしなかったら、何がダウンなのでしょうか。

こういう小さな食い違いこそ、いつか他の試合で変な採点結果を生みだします。そこはボクシングでも、仕事でも一緒。ホントやめてほしいです。

それさえなければ、今回の採点はとても妥当な結果だったと思います。

 

 

試合は、クリンチがほとんどない非常にクリーンなもので、技術的にもかなり高度でした。試合前から、ゴールデンボーイVSゴールドメダリストと言われる通り、期待を外さない内容だったと思います。

 

キャンベル選手はロンドン五輪ライト級金メダリストだそうで、アマチュアエリートらしく基本に忠実で上手いボクシングでした。

しかし、それに負けない技術を持っていたリナレス選手。「こんなに上手かったっけ!?」っていう感じで、いつもに増して上手くて速いテクニックで、2R目にはダウンも奪って勝利を収めました。

結果論ですが、このダウンがなければ試合は引き分けになっていたことになりますから、非常に大きなダウンになりますね。

 

 

・どちらの右が当たるか。

オーソドックス対サウスポーでしたが、終始右回りで進みました。

普通は、その場合互いに前足を相手より外側に持って行こうとするため、一方向に回り続ける展開にはなりにくいのですが、今回はリナレス選手が敢えて外側を取ろうとせずにまっすぐ踏み込んで右を当てようとしていたため、一方向に回り続ける形となりました。

また、キャンベル選手がカウンターで何度も右フックを引っ掛けようとしていたため、それをもらいにくくしたかったのかもしれません。解説の飯田さんもおっしゃっていましたが、外側に踏み込むと相手の右フックをもらった際の受けるダメージが大きくなりますからね。

 

 というように、今回の試合は、リナレス選手の右ストレートか、キャンベル選手の右フックあるいは右のジャブという互いの右のパンチを、どちらが先に多く当てられるかがポイントであり、最大の見所だったと思います。

 

まず、先にそれを制したのは、もちろんリナレス選手ですね。2R、右ストレート、左フック、右ストレートのコンビネーションで走りながらのような素早い踏み込みでキャンベル選手の右頬にその最後の右を当ててダウンを奪います。その部分はカットまでしてしまいました。

後のスローで見てみると、ダウンを取られた右を打ってきた時、キャンベル選手は自分の右フックも当てようとしていました。しかし、あまりにも速い突然の踏み込みだったので、自分の方が遅れて相手の頭の後ろに回ってしまい、カウンター失敗となりました。

 

しかし、それ以降の右パンチ対決は、ほとんどキャンベル選手が制していました。

中間距離では、体格差を活かした右ジャブがよく当たります。また、自分の左ストレートにリナレス選手が右ストレートを合わせて来ることを読んでの右フックなんかも絶妙でした。ほとんど左はフェイントで、すぐ右フックを返す、みたいな。

コツコツと当てられて、簡単には踏み込めないと思い始めたのか、リナレス選手はダウンを奪った時のような踏み込みも見せなくなってしまいました。

リナレス選手としては、威力が無いのが幸いだったと思います。いや、先ほど述べたように外側は取らずにすることで、威力を消していたのかもしれません。もう少し強いのもらってたら、完全に主導権握られてたと思います。

 

まあ結果的に、右パンチ勝負は引き分けとしました。

数ならキャンベル選手、威力ならリナレス選手。

そして今回は、威力のある右ストレートでダウンを奪えたリナレス選手は、そのおかげで試合も制することができた、というだけのこと。次は、当たらずにシャットアウトされる可能性があるでしょう。

 

 

・リナレス選手の今後。

マイキー・ガルシア選手やロマチェンコ選手などが上がっているそうですね。

いやいや、面白いんじゃないですか!?

勝てるかどうかは、やってみないとわかりませんし、勝ったら一躍大スターですから!

 

中でも本人は、同じライト級で他団体のチャンピオンであるマイキー選手との対戦を希望していますね。

オリンピック金メダリストという実力者に勝利するぐらいの技術を持っているわけですから、得意のワンツーに細心の注意を払えば、勝機はあると思いますし、是非見たいですな。

 

しかし僕は、リナレス選手はパンチ力のある選手との相性がよく無いのではないかと思っています。

というのも僕は、まだリナレス選手には打たれ弱いというイメージが抜けないんです。他の選手の例を出すと、アミール・カーン選手みたいなイメージを持っています。

スピードはあるけど、そのスピードを発揮している時になんか体が固い感じで、その時にパンチもらったら終わりそうな気がするっていうね。実際、そういう負け方してますし。スピードの質、出し方が、かなり似ているため、僕はよくリナレス選手の試合を見ているとカーン選手を思い出してしまうんですよね笑。

 

そのため、マイキー選手との試合は見たいですが、ロバート・イースター選手みたいなテクニシャンとやる方が勝つ確率は高いのではないかと、個人的には思っています。

 

まあいずれにせよ、こうして対戦相手が色々想像できる状況にあるので、ここにきてですがリナレス選手はこれからが名前の売り時、稼ぎ時だと思いますので、楽しんで応援させていただきます!

 

 

 

 

 

以上。

 

 

とりあえず、一旦ここ最近のボクシングの連続ビッグマッチは落ち着きますね。

今年はあと、村田VSエンダムⅡリゴンドウVSロマチェンコぐらいかな。

続いたら続いたでドキドキすること多くて落ち着かないし、落ち着いたら落ち着いたで退屈になりそうだし。どっちが良いのやら。。

 

 

ではでは。