やっぱり抜群の対応力/ボクシング感想(テレンスクロフォードVSケルブルック)
インディーはこの楽しみな試合、仕事でリアルタイムでは見れずやったので、WOWOWエキサイトマッチの月曜日の放送まで、ニュースを我慢して楽しみました!
(予想はこちら↓)
テレンス・クロフォード VS ケル・ブルック
(引用元:Terence Crawford and Kell Brook exchange punches during their fight... ニュース写真 - Getty Images)
◯結果
・「クロフォードTKO勝利」4R1分14秒
(参考ページ↓)
<結果・公式採点について>
https://boxrec.com/en/event/817285/2555736
<データについて>
・パンチデータ↓
10RにクロフォードTKOを予想していたのですが、
思った以上に早く試合が終わりましたね!
しかも、ジャブのようなパンチで利かせて!
右効きでのサウスポー構えであったとはいえ、さすがです。
試合が終わる前の1−3Rまで、見る側としては、クロフォードの構えを気にしたり、ジャブの差し合いに注目したり、やはりマニア向けの試合に思えた面白い試合でもありました。
試合を振り返り
無観客で入場した両選手。リングインすると、無観客の時にはおなじみのように、すぐにゴングが鳴り両選手の戦いが始まりました。
・1−2R
クロフォード選手、右構えで最初は戦います。
身長差は感じませんが、リーチではクロフォード選手が有利だと最初からわかりました。
しかし、そのリーチ差を全く気にせず、ブルック選手はジャブをヒットさせます。他にも左フックもヒットさせたり、アッパーや右カウンターなども見せたり、優勢に試合を進めました。
当然ポイントはブルック選手だったことでしょう。(あとで公式採点を見ると2Rに1名だけクロフォードがおり、???となりましたが。。公式採点:Terence Crawford vs. Kell Brook - Official Scorecards - Boxing News)
「クロフォードさん、サウスポーがよくね?」と誰しもが思っていた2R終盤に、ようやく左構えを見せて2Rを終えます。
・3R
2R終盤に引き続き、サウスポーで迎えたクロフォード選手。スピードはゆったりめに感じましたが、解説の亀海さんがおっしゃったように身体の大きさが大きく感じました。
ブルック選手も特にやりづらさは感じていなさそうでしたが、クロフォード選手が対応し始めたようで、右パンチ当たりを軽くヒットさせ始め、ポイントはクロフォード選手に傾いたラウンドでした。(公式採点もそうでした)
やはり、サウスポーの方がポイントをとるのは安定しているようです。
・4R
4Rもサウスポーで始めたクロフォード選手。
両選手、ジャブを中心に良い駆け引きを見せる中、クロフォード選手の右ジャブがブルック選手の右ストレートのカウンターとなってヒットしました。
それが、まさかの大効き!
その1発でぐらついたブルック選手は、ロープに救われたものの、その後の追撃でダウンを奪われます。ロープなければ倒れてたはずなので間違いなくダウンです。
そして、その後のラッシュにも対応できそうもなく、レフェリーが割って入り試合終了となりました。ストップは妥当だったと思います。
右のジャブとフックの間のようなパンチで倒してしまったインディーPFPランキングNo.1のクロフォード選手。タイミングはもちろん抜群でしたが、利き腕とはいえかなりのパンチ力です。
前回のカバラウスカス戦でもそうでしたが、いつも前半は負けるんじゃないか?と思わせるのですが、ちゃんと対応しきって勝ってしまうという、今回も抜群の対応力を見せてくれました。
惜しくも敗れてしまったブルック選手は、試合後非常に悔しそうな顔をしていました。ゴロフキン戦やスペンス戦の敗北時にはそんな表情見せなかったと思うのですが、最初に良い感じだったことや久々のビッグマッチだったことから、相当悔しかったと思われます。なんだか、見てるこっちも切なくなりました。。
面白かったポイント
一つは、クロフォード選手の試合では毎度ですが、構えが最初から右構えだったこと。予想ではジャブの上手い右構えのブルック選手対策として、サウスポーだと思っていたのですが、違いました。。んー、傾向がなかなか掴めませんね笑。
二つ目は、予想時のポイントの1つに挙げていた、ジャブの差し合いです。これは右クロフォードならブルック選手の勝ち、左クロフォードならクロフォード選手の勝ち、と考えます。まあ、ドローという感じですかね。
「え?そのジャブでクロフォードは今回ダウン奪ったんやから、クロフォードがジャブは勝ってるでしょ!?」っていう方もいるかもしれません。
確かにそうですが、僕はクロフォード選手が勝っていたのはその瞬間だけ、いや、具体的に言うとサウスポーに構え始めた3R以降だけで、1,2Rの右構えの時はブルック選手が多くヒットさせていることになりますので、ドローといった方が良いでしょう。
以下のページのジャブのヒット数がそれを示しています。
もちろんボディージャブも含まれているでしょうし、パンチの強さにもよるでしょうが、構え一つでこんなにも変わるんだなーと気づける興味深いポイントです。
残念なポイント
思った以上に早く試合が終わりすぎたことです。
こんなハイレベルな好カード、滅多にありません!
もっと見たかったです。。
クロフォードさん、早く仕留めすぎだよ、、!笑
クロフォードについて
引き続き、プロモーター絡みの対戦相手探しに悩まされそうですね。
好カード組むには、PBC参加の選手しかいないはずですが、下から上がってくる選手と対戦するという方法もあります。しかし、テイラー選手でもプログレイス選手でも、返り討ちにしてしまうでしょう。階級上げて弟チャーロもありますが、結局それもPBC選手なので難しそう。。
なのでやっぱり早くより良いカードを見るには、VSパッキャオ、そして、VSスペンス、に期待するしかなさそうですね!
ブルックについて
本当に悔しそうだったブルック選手ですが、ブルック選手もPBC傘下の選手と実現していけば、どんどん面白いカードが実現できると思います。
個人的には、VSサーマン、の試合が見たいですね!お互い再起戦的な立ち位置で、次回の対戦カードにもってこいだと思います。
今回の注目シーン
クロフォード選手の右ストレート(ジャブとフックの中間の利き腕なのでそうします!)がヒットしたところです、
が!その時の左手の方に注目したいと思います!
ブルック選手の右ストレート、完全に防いではおりませんが、パリして反応はしてますよね。なんと抜け目ないことか。。
(そのシーンは以下より)
(引用元:YouTubeの「Top Rank Boxing」チャンネルより)
まとめ
「似たもの同士のハイスペックアウトボクサー対決」というタイトルで予想していましたがけっこう的を得ていたのではないでしょうか。
試合決着のタイミングは予想外でしたが、右が当たらなければ、何度でも見返したくなるような見応えのある試合を長く魅せてくれていたことでしょう。
ちなみに、今回気づいたことは、「WOWOW解説の亀海さん、クロフォードウォッチャーでは!?」ということです!
今回「左構えはゆったりと構えるので大きく見える」と言ったり、以前のVSカーン(だったかな?)の時は「右構えの時は強く打つ時、左構えの時は安定して戦いたい時」と言ったり、解説がぴしゃり当てはまります。
ぜひ次回のクロフォード選手の試合も解説してほしいです。
以上。
てか、12月、メイウェザーの特集がWOWOWであるんですね!!
たぶん日本で再び試合することになったからかな?笑
とりあえずメイウェザーウォッチャーのインディーは楽しみで仕方がありません!
ではでは。
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(試合予想動画)