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パワーVSテクニックの接近戦/ボクシング感想(弟チャーロVSハリソンⅡ、バルガスVSロペス)

日本時間12/22に開催された「ジャーメル・チャーロ VS トニー・ハリソン Ⅱ」の試合が、WOWOWで1/21放送されたので、その感想です。

 

ジャーメル・チャーロ VS トニー・ハリソン Ⅱ

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(引用元:Jermell Charlo defeats Tony Harrison for the WBC World Super... ニュース写真 - Getty Images

 

◯結果

「弟チャーロKO(レフリーストップ)勝利」11R2分28秒

 

判定が微妙だった第1戦目。

その時はハリソン選手が勝利しましたが、弟チャーロ選手が見事リベンジに成功しました。

1戦目のときは、僕も公式結果同様、ハリソン選手勝利と思った数少ない一人だったのですが、今回の再戦でも同様の試合展開が繰り広げられていたため、途中までは「またしても疑惑の判定の中ハリソン勝利か?」なんて思っていました。

やっぱり、再戦を見ても、ハリソン選手は上手かったです。

弟チャーロ選手のぶん回す強打をほぼ見事にかわし、攻められた直後でも距離を敢えて詰め、パンチを距離で潰すと同時にプレッシャーを与えるという戦法で、ところどころに手打ちですがパンチを当ててポイントを重ねていきました。

前回の様な距離をとった方法とはまた違った接近戦のテクニックで、弟チャーロ選手をまたしても手こづらせました。

とはいえ、パワー面で印象を与えていたチャーロ選手にポイントが無いわけでもなさそう。むしろ接近戦だったので、ガードの上からでも響いていそうなパンチが幾つかあり、強みを遺憾無く発揮していた気がしました。

まさに「パワーVSテクニックの接近戦」でしたね!

普通、接近戦だとパワー型のファイター(今回で言うなら弟チャーロ)が優勢のはずですが、テクニック型のボクサー(今回のハリソン)が優勢に見えたのが、とても面白かったです。

打たれたら打ち返す、がどのラウンドでも続くとても見応えのあるハイレベルな撃ち合いでした。

そして迎えた11R。

弟チャーロ選手の左フックがハリソン選手の顔をかすった様に捉え、それが見た目以上に効き、2度のダウン、そして、防戦一方の連打を打ち込まれて、ストップされてしまいました。妥当なストップでしたね。

カリフォルニア州ではTKOではなくKOとなるそうなので、見事リベンジKOという嬉しい形で王座に返り咲いた弟チャーロ選手。

ラバーマッチあってもおかしくはなさそうですが、それよりも最近コロコロと王者が変わるSウェルター級の統一に向けて、さっさと他の王者と対戦するのが賢明だと思われるので、次戦はまだ読めませんね。

個人的には、Sウェルター級の統一に向けていろんな他の王者と対戦してくれる方がワクワクしますが。

 

オスカル・バルガス VS アダム・ロペス

(WOWOWで同回に放送されたもう1つの試合です。) 

 

◯結果

「バルガスTKO勝利」7R2分53秒

 

2Rにまさかの左フックでダウンを奪われましたが、7Rに必殺の伸びる左フックを当ててバルガス選手がWBC王者挑戦権を取得しました。

あの伸びる左フックは驚異ですね!角度が読めなさそう!

ベルチェルト選手との対戦が見込まれていますが、勝ち負け関係なくとても楽しみです。

僕の予想は、ベルチェルトTKO勝利ですけどね。

 

んで、この試合で一番言いたかったのが、

「レフリー、ラッセル・モラさん、止めるのはえーよ!」

ってこと。

上に書いた弟チャーロVSハリソンでハリソン選手が止められたのはわかります。11Rやし2度ダウンやし打ち返してなかったので。

しかし、この試合のロペス選手はそうではなかったでしょう。確かに、アゴは何回か上がりましたが、それまでは良い感じに攻めてましたし、パンチへ反応したり、打ち返したりしていました。

以前、リゴンドーVSセハで裁いた時にも、リゴンドーの1発のパンチで試合をストップさせていました。

いや、そりゃ、選手の安全が第一ですし、間近で見てりゃ印象も違うのでしょうが、にしてもそれらの試合でのストップは早すぎる気がするんですよね。いずれも拮抗した良い試合だったのに。

どの試合でも厳しく見てるなーとは思っているモラさんのレフリングですが、アマチュアじゃ無いんだから、もう少しボクシング見させてほしいなーと思ったのでした。

 

 

 

 

 

以上。

 

んー、やはりジョーさんの解説は面白いですね。

ジョー小泉式採点基準だったり、カッコつけないで攻めろだったり、試合の技術解説以外にも挟んでくるボクシング論や情報がとても聞き応えあります。長い格闘技のボクシングなんかでは特に。

 

 

ではでは。