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ボクシングの五輪競技!よろしく!/ボクシング感想(2018年度全日本ボクシング選手権 決勝)

 

第88回となる今回の全日本アマチュアボクシング選手権大会2018は茨城県にて2018年11/14〜18にかけて開催されました。

(以下は参考までにどうぞ。実施要項や結果など色々載ってます。)

 

2018年のアマチュアボクシング会は山根会長の一件で色々良くないニュースが多かったのですが、無事に実施されました。

むしろ毎年NHKで放送されている決勝戦に関しては、生中継、日本ボクシングの宝・井上尚弥選手による解説付き、と豪華になっています。

出場選手への演出も、入場時にも音楽つけたり、勝者にインタビューしたりと少し手厚くなっていました。

入場シーンは会場的にも中途半端感がありましたが、演出にこだわっていくのは良いことだと思います。

決勝戦は華やかにして、誰もが出たい!って思えるようにすると良い感じで盛り上がること間違いありません。国体じゃないんだから、次回は普通の体育館ではなく良い会場で開催するとおもしろそうです。

 

そんな感じで今年から少しずつ変わっていきそうなアマチュアボクシングですが、その日本一が決定しました。

 

 

 

 

 

【アマチュアボクシング】2018年度 第88回全日本ボクシング選手権大会(決勝戦)

  

当然今年もハイレベルでしたが、去年よりも接戦が多かった気がします。

個人的には、堤選手が途中で欠場してしまったのが残念でした。。テレビのあの角度で、今回のバンタム級決勝のどちらかとの試合を見たかったです。まあそうでなくても、バンタム級の決勝はまた特に面白い試合だったから満足しています。

このYouTubeにあげまくっている人のおかげで、決勝以外の試合を(それ以外のいろんな試合も)みることができます。

決勝以外の試合が見たい方は、「sakana1976 - YouTube」さんのチャンネルをご参考ください。

私インディーはアマの試合見たい人なので、けっこうありがたいです。(全く僕の知らないので関係はありません。)

 

では、各階級での決勝戦を簡単に振り返っていきたいと思います。

 

ライトフライ級

重岡VS長谷部

重岡判定勝利(5−0)*1

※()内はジャッジ5人の中で最終的に支持した選手の数を示す、とします。

 

高校時代からのアマチュアエリート、重岡選手が勝利しました。

個人的には、長谷部選手もよくジャブを当てていたので、1人ぐらい、いや1ラウンドぐらいは長谷部選手への支持者がいてもいいように思いました。

軽い階級らしく速い展開が繰り広げられる中、特に左ストレートが評価されていたように思います。

 

フライ級

柏崎VS田中

柏崎判定勝利(4−1)

 

アマチュアトップ選手同士の試合でした。柏崎選手がLフライ級、田中選手がフライ級だったのですが、今回柏崎選手が五輪でLフライ級が無くなるとのことで、フライ級に上げ、対戦することになりました。

攻める柏崎選手とさばく田中選手という展開でした。

接戦でしたが、まあ、柏崎選手勝利だと僕も思います。積極性が全然違いましたから。

この試合は、両選手とアマ時代に対戦経験のある井上尚弥選手の解説が参考になりました。経験を語ってくれましたので。一応、ちゃんと全勝しているところが、やはり怪物です。

 

バンタム級

松本VS村田

村田判定勝利(0−3)

 

村田選手の逆転勝利でしたね。とても面白い試合でした!

1Rは松本選手が中間距離でポイントを重ねていたのですが、2Rはエンジンかかってきた村田選手が接近戦の連打を中心に攻め込んでいきます。

3R勝負となった試合は、前のラウンドの流れのまま、村田選手がさらに押し込んで圧倒しました。

打たれても必ず打ち返してくるので、対戦相手からしたらとても嫌な相手です。しかも、フォームもしっかりしていて技術もあります。特に体幹が強そうでバランスがあります。

普通に強い選手でした。

また、大学リーグで接戦を繰り広げた堤選手との試合が見たいです。

 

ライト級

森坂VS藤田

森坂判定勝利(3−2)

 

またしても、この対戦カードです。4年連続です。

そして、またしても森坂選手の勝利でした。

奈良判定とか関係なく、やっぱり毎回、若干森坂選手の方が優勢に見えるんですよね、僕も。パンチのヒット数の印象的に。

 

ちなみに五輪では、バンタムとライトの階級が無くなり、その間の体重を取ってフェザー級1つとなるそうですね。

この選手たちもフェザー級に出場でしょうか?

そうなると、五輪出場するだけでも相当な快挙ですね。おそらくどの階級よりも競争となるでしょう。

見る方はとても楽しみなだけなんですけどね。笑

 

ライトウェルター級

成松VS秋山

成松判定勝利(5−0)

 

成松選手が8回目となる全日本選手権優勝を飾りました。ホントすごい記録です。

しかし、この試合、僕は秋山選手の方が勝っていたと思います。秋山選手の距離感で試合が進んだことによる印象からです。

どちらが勝っても問題ない試合だったと思うので、ジャッジに一人も秋山選手支持をしていないのには、少し驚きました。

 

ウェルター級

金城VS岡澤

岡澤判定勝利(0−5)

 

岡澤選手が自分の距離を保ち、ファイターの金城選手に勝利しました。

アマチュアらしい綺麗なボクシングで、僕の好きな戦い方でした。

 

ミドル級

森脇VS細野

森脇判定勝利(5−0)

 

注目されていた森脇選手が、期待通り圧勝しました。MVPも受賞しています。

2年連続です。去年はあまり印象が無かったのですが。。

日本代表コーチのウラジミール・シンさんに注目されてなかったら、僕はあまり気にしてませんでした。

スタイルはハイメ・ムンギア選手に似ていますね。恵まれた体格を活かした、力強くパンチを振る、あのスタイルです。

両選手とも22歳(森脇選手は大学4年なのでおそらく)であり、あの強さで荒削りなところがこれからのポテンシャルを感じさせるところなんかも、いよいよ似ています。

この試合は体格が2回りほど違ったので、次回は体格が近い選手との試合で実力を見たいです。

 

ライトヘビー級

新田VS栗田

栗田判定勝利(2-3) 

 

ジャッジの支持が割れてるのが意外でした。

僕ははっきり栗田選手だと思いましたけど。

ってか、この試合、新田選手がダウンを奪われてもおかしくないシーンが2回ぐらいありましたよね。

特に、1Rに栗田選手が当てた左ストレートで腰を落としかけたところなんて、確実にアマチュアだったらダウンやろ、って感じでした。

やっぱ、今のダウンの基準は緩くなっている。。

 

そういえば、国体で優勝した但馬ミツロ選手は出場しなかったですね。ユニークで強いので、ぜひテレビで決勝を見てみたかったです。

 

まとめ 

インディーの思うベストバウト:ライト級 森坂VS藤田

インディーの思うMVP:村田昴 選手

 

なんか、五輪競技からボクシングが消えるかもしれないそうですが、

全力でやめてくれ!

こんなハイレベルで、みんな4年に1度の出場を目指してるんだぞ!じゃなきゃみんなプロにいっちゃうかもだぞ!

まあ、僕ごときが言っても、的なレベルで判断される状況ですが、一応気持ちはそんな感じです。

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(引用元:東京2020大会エンブレム|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

 

 

 

 

 

以上。

 

アマチュアボクシング界のニュースについてですが、新体制になったこともあり、今後は、アマとプロの距離が近づいていきそうですね。

「以前からさっさと協力すれば良いのに何してんだ?絶対政治的なやつやろ」と思っていたのですが、やはりそんな感じだったみたいです。ニュースを見ていた限り。

よきことよきこと。

でも、意外と山根会長のことは大悪者って思えないんですよね笑。サンジャポでおもしろキャラって印象が定着しちゃったから笑。サンジャポそういうとこ面白いんだよな。

 

 

あ、あと、去年の全日本選手権の年度間違い、申し訳ございませんでした。。

さすがにこれはややこしかったですよね。気をつけます。。

 

(追記2019/11/27)

2019年版全日本選手権の感想です。

 

 

ではでは。 

 

*1:僕はポイント勝ちとは言いません。今のアマの判断基準でポイントというのは違和感だからです。それでも十分意味は伝わると思います。