インディーは考えた!

世界のトップボクシング、UFCと、クワガタなどが好き

ほらね!/ボクシング感想(ロマゴンVSシーサケットⅡ)

またもや、アップセットが起こりましたね! 

 

今年はアップセットが多い年というのは、このダイレクトリマッチの第一戦目から始まって印象づいたのですが、第二戦目もまたアップセット。

しかも同じアップセットでも何もモヤモヤしない、完全決着という結末になりました。

 

 

しかし、僕が驚いたのはその結果だけではなく、倒したパンチについてです。

上の記事の中で、僕はロマゴン選手はシーサケット選手の右フックに気をつけるべきだ、と主張しておりました。

その部分抜粋します。

一つ、この選手の試合中で良いなと感じたのは、右フックです。

これロマゴン見えてなかったと思います。あの距離ですから狙えば当たっていたでしょう。ロマゴンの右に合わせれると感じたならば。

まあ狙うには危険なタイミングですけど、そうすればダウンとれたかもしれません。 

 

そして、まさに今回のKOパンチはその右フックでした!

しかも、タイミングも右に右を合わせた時が危ないと述べていました。

すごない?笑。また、あんまりこのこと指摘してた解説者や記事ってなかったと思うんですよね。

 

もうパンチ決まった瞬間に、めっちゃ叫びましたよ。

「ほらね!!」って笑。

 

 

 

という自慢もこの辺りにしておいて、実際のところ試合予想は完全に外してしまっています。

 

それだけでなく、第一戦時の感想では偉そうに、「勝利へのカギ」なんて題していた上にロマゴン勝利85%としていました。。

いや、結局思っ切り外してるやん!ってね笑。

 

さっきまでよく「当てた当てた」ってドヤ顔してたなって思われてもしょうがありません。

 

 

逆に、シーサケット勝利15%の可能性のうちの勝ち方を見事的中させた、という逆転的な発想でとらえていただくことは可能でしょうか。それでお願いいたします笑。

 

 

ということで、調子乗ったことはここまでにして、試合について述べていきます。

 

 

 

 

ローマン・ゴンサレス VS シーサケット・ソールンビサイⅡ

f:id:indii:20170910233906p:plain

「シーサケットKO勝利」4R1分18秒

 

 f:id:indii:20170911080853p:image

※3Rまでのインディーの採点

 

 

それにしても、まさかの結末でした。

シーサケット選手が勝つにしても、また微妙な判定だと思っていました。

記事の冒頭に述べた右フックが危険だというのも、仮にシーサケット選手がKOするならばと思って考え出しただけで、本当にそうなるとはほぼ思いませんでした。

 

しかし、試合が始まると予想以上にシーサケット選手が好調で、圧倒的にロマゴン選手が試合を進めるのかなーと思っていると、プレッシャーをかけるどころか逆に体の力の差で押し負け、一戦目と変わらない試合展開で進んでいきました。

この時点で、少しロマゴン勝利に対して疑問が浮かび始めます。

 

そのまま、試合はお互い接近戦で避けては打つを繰り返す白熱の打ち合いになり、観衆を大いに沸かせていきます。

「こりゃ、やっぱ今回も割れるかもな。。」

そう思いながら見ていた4Rの序盤。ロマゴン選手が出した右ストレートにシーサケット選手が右フックのカウンターを合わせ、完全に効いたダウンを奪います。序盤は左のガード上げて気をつけているんだな、と思ってたのに、気づいたらそのガードは落ちてしまっていました。

そして、そのチャンスを逃すまいとラッシュを仕掛けたタイ人ボクサーは再び先ほどのタイミングで右フックを合わせノックアウトしてしまうのでした。

 

  

・埋められなかった体格差、パワー差

スーパーフライ級に上げてからのロマゴン選手は、この体格差やパワー差が非常に目立つようになりました。

ロマゴン選手のプレッシャーをかけるスタイル的に、この差はかなりデメリットとなります。

特にシーサケット選手は、身体全体の力も使って押し込んでいき、頭ごとパンチを振っていくので、その差が大きく影響していきます。

 

ロマゴン選手は第一戦でそれを体感したので、今回はどう対応していくのかなあ、足でも使うのかなあ、と思っていたら、全然いつもと変わらぬファイタースタイルでした。

じゃあ、身体を鍛えまくって負けないような身体を作れていたか、というとそうでもありませんでした。

その仕上がりで、パンチが通用していたならいいんですが、通用していませんでしたからね。さすがに、パンチ力ではシーサケット選手の方が目立ちました。

 

スーパーフライ級を主戦場としてきたシーサケット選手と、ミニマム級から上がってきたロマゴン選手です。計量時はやや身体の肉も目立ちましたし、当日は顔もふっくらしていたのを見ると、あまり減量する必要がなかったことがわかります。

しかし、それでは体格差は埋められないでしょう。

 

 

・調子が良かったのか、実力が上がったのか

 とはいううもの、ロマゴン選手が特別悪かったとは思いませんでした。

いつも通り練習をして、いつも通りのコンディションで試合に挑む。やることはやってきたという安定した状態だったと思います。

 

ただ今回のシーサケット選手の仕上がりが異常だっただけです。

序盤から本当に調子が良さそうでした。

 

いや、これは「調子が良かった」という言葉で終わらせてしまってもよろしいのでしょうか?

 

試合後のインタビューでは、練習にかなり力を注いできたと言っていました。

ということは、前回の試合から約半年の間に、猛練習を積んだ結果、単純に実力が上がったとも捉えることができます。

 

 どちらが本当なのかは、シーサケット選手の次戦で試されるでしょうが、いずれにせよ両選手とも猛練習は積んできたが、今回はシーサケット選手の方が「猛」のレベルが上だったということなのかもしれません。

 

 

・その他

シーサケット選手って利き腕どっちなんでしょうね。

なんか僕は右利きじゃないかと思っちゃいました。なぜかは上手く説明できませんが、なんとなくジャブが利き腕の選手達と同じ感じがしたからです。まあ、勘です笑。

 

 

あと、ローマン・ゴンサレス選手、二度目のダウンで倒れてレフリーが入って手を振った時の残念そうな表情が少し印象的でした。

失神はしていなかったのですが、倒れて少しして顔だけ起こして自分が倒されて負けたのだということを改めて確認すると、「あー、俺はついに負けたのか。。やってしまったな。」と言った表情を浮かべ、グローブで軽く顔を抑えていました。

身体的なダメージはもちろんあるでしょうけど、精神的なダメージの方が大きかったと思います。あの瞬間でさえも。

あの時、実際のところはどう思っていたのでしょうか。

最近、「ファイト」というモハメド・アリの心の中を本人の語り口調で書かれた小説を読んだばかりというのもあって、ものすごく気になりました。

 

 

 

 

 

以上。

 

 

同日、セミで井上尚弥選手の試合も行われ、見事海外進出成功を納めましたが、ロマゴン選手の結果がこうでは、実現は難しいかもしれませんね。

 

 

そして、今週末はいよいよカネロVSゴロフキンですね!

WOWOWエキサイトマッチは高柳さんと浜田さんが実況解説で試合会場まで向かうそうです。お仕事とはいえうらやましいっす笑。

会場は浜田さん解説なので期待できますが、本当は村田選手もゲスト解説として出演していただけると面白そうだなとも思いました。

 

この試合と違って今回はしっかり休みをとってますからね!笑

待ち構えておきます。

 

 

 

ではでは。