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焦ってきた「Problem」/ボクシング感想(ブローナーVSマイキー・ガルシア)

最近、メイマク戦のためにDAZNに契約しました。

www.indiiii.com

 

その試合の特集動画を見ようと思ってボクシング分野から探していたのですが、

たまたま「見逃し配信」という一覧の中に「ブローナーVSガルシア」の試合を見つけました。

 

WOWOWでは、来週8/21に放送なので、

ラッキー!と思ってその試合を見たので、その感想を述べようと思います。

 

 

 

エイドリアン・ブローナー VS マイキー・ガルシア

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「ガルシア判定勝利」3−0(117−111 ×1、116−112 ×2)

インディー採点「ガルシア判定勝利」115−113

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マイキー・ガルシア(ミゲル・ガルシア)選手は1階級上げて、Sライト級12回戦で行われたこの試合。

現在のSライト級では、かなりの好カードと言って良い試合です。

体重超過の常連、ブローナー選手もこの試合はさすがにリミットきっかりに仕上げてきました。

 

試合は、ゴングが鳴った直後のリング中央では、ブローナー選手が積極的にジャブを中心に手を出すが、プレッシャーが強くすぐにロープに追い込まれて目立ったクリーンヒットこそもらわないものの、ボディを中心にガルシア選手にガードの上から打たれ続けるという展開が中盤まで続きます。

中盤以降は、さすがに手を出さないとまずいと思ったのか、ブローナー選手は多少巻き返しますが、序盤からの試合全体の流れを巻き返すことはできず判定へ。

僕の採点は115−113と競っていますが、はっきりガルシア勝利と言える内容でした。

 

 

・どうやって勝とう。。

中盤までのブローナー選手を見てると、そんな心境が垣間見えました。

 

1R目だけは、ガルシア選手が手を出さなかったおかげで難なくポイントを取りましたが、

2R以降は、ガードを上げてロープに詰められるばかりで、カウンターも打たず防戦一方で、強烈なボディーを何発も入れられます。

ボディワークも無駄に大きく、ガルシア選手のフェイントにすぐ反応するので、かえってパンチを恐れているように見えます。

 

んで、そのままパンチをもらわないことに徹したままの状態が体に染み付いてしまい、大きなダメージこそないものの、

「さあ、どうやってポイントを取ろうか。。。」

「でも、パンチ力あるから下手にカウンター出してもらうといかんし。」

と巻き返しが難しくなっていきました。

 

それでも、ガードを固めたまま、下がるのではなく前に出るように切り替え始めた8、9Rは良かったと思います。

ボディも良いの入ってましたし。

 

しかし、序盤に染み付いた流れは簡単には変わりそうにありません。

 

なぜか毎ラウンドの前半だけは、ジャブの手数がよく出ていたので、その調子で序盤から勇気を持ってもっとリング中央でボディも交えながら攻めると、もっと競った試合になったのでは?

僕はそう思います。

 

 

・やはり基本に忠実。でもこんなパンチ力あったか!?

ガルシア選手には、基本に忠実なボクシングをしている印象があります。

構え方も含め、攻め方も基本ジャブ、ワンツーを中心とします。

 

しかし、こんなにパンチが強かったでしょうか!?笑

特にボディへのパンチの音がエグい!

ボフッッ!!」って。

ブローナー選手は笑っていましたが、ホンマか?って思いましたよ笑。

 

2年程試合をしない間に、やや太ったかな?とは思ったのですが、

その分しっかりパンチ力もつけていたんでしょう。

 

 

またもう一つ、上手いなーと思ったのが、フェイントです。

ブローナー選手が異常なぐらい大きく敏感に反応するので、それを利用してフェイントをかけ動いた先を予想して打つような場面が多々ありました。特に3Rの、スローでも出た左フックやその後ロープに詰めた時の右ストレートなどがその例です。

パンチも伸びるので、スウェーとかしてよけるブローナー選手はやりにくかったでしょうね。

 

ディフェンスの感がいいとか、スピードがあるとか、パンチ力が強いとかではなくても、

フェイントやタイミング、ロープへの詰め方などを工夫して、基本に忠実にボクシングすれば強くなれる。

ガルシア選手を見てるとそれに気づかされました。

 

 

・その他

いやー、ガルシア選手は2014年から2016年までプロモーターの関係とやらで、休んでいた2年間が本当に勿体無いですねー。

その間にダニーガルシア選手やクロフォード選手らとの試合が組めたかもしれませんから。

でも、これからでもインドンゴ選手だったり、ロバートイースター選手が兄貴分の仇打ちをするという構図だったりが、予想されるので面白くなりそうです。

 

正直、最近はここら辺の階級ならすぐコロコロ飛び越えるんで、何級のチャンピオン争いとかよりも「名のある選手か」で良い対戦カードか判断するので、もっと面白い対戦カードが組まれる可能性もありますね。

 

 

それにしても、ブローナー選手はいよいよ切羽詰まってきた感があります。

一時期の全戦全勝で調子乗ってるけど強い「The Problem」の異名も

最近はビッグマッチこそ破れ、その上の素行の悪さですから、次第に笑えなくなってきました。

 

それでも場面場面で魅せてくれる選手なので、以前のようにもっと思い切って攻めるスタイルに戻って楽しませてくれることを期待しております。

 

 

 

 

 

 

 

以上。

 

 

今回の配信動画は、アメリカの放送をそのまま持ってきたものだったので、実況解説は全て英語だったんですけど、

やはり、実況解説はあった方が面白いと僕は思いました。

 

だからその点、WOWOWエキサイトマッチは強いんですよね。

また来週の放送でももう一度見返したいと思います。

 

 

それでもメイマクの特集(ALL ACCESSの日本語版あり)とかもあるし、DAZNさん意外と悪くは無いですね!

 

今後格闘技ファン層をもっと取り込みたいなら、TUF(UFCが関わる格闘リアリティ番組)なんかを日本語版にして放送するともっと良いと思います。

ライトなファン層でも楽しみやすいですから。

 

 

 

ではでは。