インディーは考えた!

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人を思い切り殴れる選手!/ボクシング感想(ライアン・ガルシアVSルーク・キャンベル)

 

 

 

ライアン・ガルシア VS ルーク・キャンベル

Embed from Getty Images

(引用元:Ryan Garcia lands a left hook agains Luke Campbell during the WBC... ニュース写真 - Getty Images

 

○結果

・「ガルシアTKO勝利」7R1分58秒

・インディー採点(6Rまで)

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(参考)

・結果について

https://boxrec.com/en/event/818574/2589221

・公式採点について

Ryan Garcia vs. Luke Campbell - Official Scorecards - Boxing News

(↑ガードの上から打っていてもダメージあると思ったらポイント有効にしていることがわかります)

・パンチデータについて

Ryan Garcia vs. Luke Campbell - CompuBox Punch Stats - Boxing News

(↑なんとキャンベルがダウンを奪ったラウンドでもトータルヒット数はガルシアが上!これは意外!)

 

 

注目のイケメンボクサー、ライアンガルシア選手が、ロンドン五輪ライト級金メダルの実力者キャンベル選手に見事逆転勝利しました!

これではっきりとライト級のトップ戦線に食い込んだガルシア選手。

2021年のライト級はほぼ確実に熱くなるでしょう!

 

ライアンガルシア選手は、SNSで自身のプロモーションに非常に上手い、かつイケメン、というスターの条件をかねそろえた選手です。

残すスターの重要条件は「実力」。

正直、私インディーも、その実力に関しては疑問で、実際ご本人やプロモーターの方々もそこは謙虚になっていました。

過去の映像でもスピードやパワーは見事なものの、基本的なフォームや所々の粗さが目立っていたからです。

で、今回、そのライアンガルシア選手の強み弱みと真逆の能力を兼ね備えた実力者キャンベル選手との対戦。

スター候補ガルシア選手が、スターへの道を確実に進むために、勝って「実力」について証明する非常に大事な1戦となっていました。

 

試合を簡単に振り返り 

ゴングが鳴って、まず攻勢を見せるのは、やはりガルシア選手。

今もてる全てのパンチ力をガードの上からでも思いっきり打ち込んでいきました。

一方のキャンベル選手もテクニシャンらしく、ガードを中心にして確実にディフェンスしながら、合間にジャブや左ボディなどを打ち返しました。

1Rが終わった時点で、勢いVS精度、プロのスターVSアマのエリート、という好戦が繰り広げられました。

「なかなか面白いぞ!?」と食いつきながら2Rをみていたところ、キャンベル選手の左フックがガルシア選手をとらえダウン。

「やはり本物の実力者には叶わないのか、、、」と思いましたが、そこで終わらないのがスター候補のガルシア選手。

3R以降でも「自分の持ち味はこれだ!」と言わんばかりに、引き続き自分から攻め込み続けます。

合間にパンチをもらっても我かんせずとばかりに攻め続け、5Rにはゴング直前に右フックに被せる左フックでキャンベル選手をぐらつかせました。

そこから勢いづいたガルシア選手は6Rも「ここで仕留めなきゃいつ仕留める!」とばかりにほぼラッシュといえるパンチの嵐。

7Rにはついに見事な左ボディでダウンを奪い、勝利を飾りました。

 

(ハイライトです)

(引用元:DAZNチャンネルより)

 

失礼な言い方になってしまいますが、実はインディー、この試合の3Rまで、アマチュアボクシング全国大会での、常連選手(キャンベル選手)と初出場でガツガツ攻める選手(ガルシア選手)が対戦している感じに見えていました。で、アマならほぼ前者が勝つので、とうとう実力の壁か!と早々に思ってしまっていました。

しかし!結果はそうではなく、しっかり仕留めて逆転TKO勝利!

気持ちの強さや勢い、スタミナ、一発で、いつでも結果が変わるのがプロ。アマとプロの試合の違いというのを改めて感じた試合でもありました。

 

今回の注目シーン

勝利後の喜びです!

(引用元:DAZNチャンネルより)

 

そりゃ、嬉しいですよね!実力者に完勝したのですから。 

しかもプロモーションも自らしまくっていたので、逆にプレッシャーも相当だったはず。

インディー的にも、勝ってくれたおかげで期待通りライト級が面白くなりそうなので嬉しかったです。

 

キャンベルについて

敗北したキャンベル選手、スキルでは上回っていましたが、完全に勢いに負けましたね。

とはいえ、ダウン奪った左フックなんか素晴らしくて、相手の外側をポジショニングしたり、左ボディと打ち分けたりしながら狙った巧みな技術でした。

トップ戦線に食い込めるかどうかは今の若者スター候補揃いのメンツを見ると正直難しいと思っていますが、今後もライト級は対戦相手に困らないので、まだまだ大きな壁としての対戦を楽しみにしたいと思います。

 

ライアンガルシアについて

前回番狂わせを起こした同階級のロペス選手同様、勢いと自信があって、そこからくる思い切りのいいパンチにスピードとパワーが乗っているのが魅力的です。

「そこまで本気で殴れるかね!?」ってぐらい思いっきり殴っていて、見ている方は面白かったです。

ただ、ガードが低く、足をあまり動かさないのが、かなり気になりました。

足の動きに関しては、バックステップしたり足を止めることでプレッシャーを与えたりしていたので、まだ効果も感じましたが、ガードの低さは良いとこありませんからね。

トップ戦線で他の勢いあるデービス選手、ロペス選手、ヘイニー選手あたりは意外とガードはしっかりしています。で、そのあたりと戦うとまたダウンする可能性があります。

また見栄えも綺麗になりますので、プロモーションが上手いガルシア選手はよりメリットだと考えます。

ま、今回みたいに勝ってしまえば、結果オーライなんですけどね笑。

たぶん人気でいうと、他のライト級若手トップのなかで一番だと思いますので、今後も勝って人気と実力をカネロ選手のように証明していけるのか、楽しみです!

 

 

 

 

 

以上。

 

うん、やはりライト級は楽しみですね!

ここで日本人なら確実に期待してしまうのが、中谷選手!

やはり目が離せません。

 

 

ではでは。