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やっぱりマイキー戦!?/ボクシング感想(エロール・スペンスVSダニー・ガルシア)

 

 

注目のウェルター級の人気選手同士の対決。

やっぱり、、という展開でした!

 

 

(予想記事はこちら↓)

 

(予想動画はこちら↓)

 

エロール・スペンス VS ダニー・ガルシア

(引用元:Photos: Errol Spence Returns, Boxes Past Danny Garcia To Retain - Boxing News

 

○結果

・「スペンス判定勝利」3-0(116-112,116-112,117-111)

・インディー採点「スペンス判定勝利」117-111

 

(参考ページ↓)

<結果・公式採点について>

https://boxrec.com/en/event/812653/2518103

Errol Spence vs. Danny Garcia - Official Scorecards - Boxing News

 

<データについて>

・パンチデータ↓

 

はい、スペンス選手がやはり判定で勝利しました。

やはり序盤からスペンス選手から手数をバンバン出して、やはりガルシアが待ってしまった試合内容でした。

 

試合を振り返り

コロナの影響により観客は制限されていたものの、入場は満員さながらの雰囲気で始まりました。

両選手ともオーラあってかっこよいです、、!

 

・1−3R

序盤からプレッシャーをかけて、ジャブをどんどん出していくスペンス選手。1Rから左フックも打ち込んでいき、かなり攻めの姿勢です。

もはやこの時点で、事故の影響がないことが判明です。

一方のガルシア選手は、いつも通り自分から攻めず、待ってカウンター狙いでした。プレッシャーが思った以上に強く、早くに接近戦となったので、カウンターが当たる距離を保てず、やりづらそうな様子でした。

ちなみに、インディーは3Rまでのスペンス選手圧倒の様子をみた時に予想通りスペンス選手勝利を確信しました。

 

・4-9R

4−6Rはさすがにこのままではまずいと思ったのか、ガルシア選手の手数が増えましたが、スペンス選手がその攻勢を塗りつぶすかのようにさらなる攻勢をしかけていきました。

ここら辺の2R分ぐらいはガルシア選手にポイントつけられてもよかったように思います。

ただ、ボコボコにしてはっきりスペンス選手が強いことを見せつけられた中盤でもありました。

 

・10-12R

ここで仕留めにかかるのかなーと思いきや、逆に流しはじめ、判定に持っていこうという様子を見せ始めたスペンス選手。

劣勢がわかっていたガルシア選手は、当然この隙に攻め込もうとします。

終盤はガルシア選手にポイントつけた人も多いでしょう。

 

ただし、トータルで見ると、やはりスペンス選手の勝利だったことはゆるぎません。

勝っていることがわかったから後半流したのでしょうし、前半の攻勢がこの試合を決定付けていたと考えます。

 

面白かったポイント

1つ目は、まさにマイキー戦のような展開だったこと。

スペンス選手の一方的な展開になりつつも、KOまではできないだろうという展開のことです。しかもダニーガルシアが相手となると序盤に圧倒的な差が出るという予想も当たっていたように思います。

少し違うのは、後半の内容です。スペンス選手が「攻めて仕留められなかった」のではなく、「自ら仕留めにいかなかった」のです。

もしかしたら予めディフェンスが良いと知っての戦法だったのかもしれません。ブランク後の試合やし、とりあえず無難に判定にしておこうか、的な感じ。

とりあえず、僕の予想は当たりました笑。

 
2つ目は、スペンス選手がパンチを打つ時も守る時も相手の先を読んでいたことです。

打つ時もガルシア選手のダッキング後を狙っていましたし、左の打ち終わりに右を合わせてくるのも先読みして避けていました。

対応力もあり、ディフェンス力もある証拠です。

 

3つ目は、思った以上にパンチの手数が変わらなかったことです。

f:id:indii:20201208000529p:plain

(引用元:Errol Spence vs. Danny Garcia - CompuBox Punch Stats - Boxing News

 

上の表を見ると、トータルの手数が、スペンス:707、ガルシア:700、とほぼ同じであることがわかります。

試合を見ているだけだとなんとなくスペンス選手ばかり手を出しているように思ったのですが、必ずしもそうではないみたいです。(まあ、適当に振ったパンチもカウントしてるでしょうからなんとも言えませんが。)

試合を見ていて、パンチのヒット数でスペンスが70多いのはわかりますし、その多い分は全てジャブであることもわかります。

ところが、ストレートやフックなどのパワーパンチについて、顔面にヒットさせた数が多いのはガルシア選手で、スペンス選手はボディにばかりヒットさせていた、というのは予想外でした。ここに関しては、むしろ逆でスペンス選手がパワーパンチを顔面に、ガルシア選手がボディに、と思っていたからです。

ガルシア選手が自身でも試合後「ジャブにやられた」と言っているように、このデータからもジャブ対策が必須だったことがわかります。ジャブ中心に自ら手を出したり、ジャブを防いだりすると、数字の通りにお互いに手を出している印象が残り、ポイントも変わっていたかもしれません。

まあデータとしては、どの程度のパンチをカウント判断しているかはわかりませんし、パンチの強さもわかりませんので、完璧な優劣つけることはできませんが、定量的なデータとして一つの判断材料となることも事実。確かに言われてみたら、と見返すと印象が変わることもあります。

数字と、実際に見た時の感覚、両方で試合を見るとまた面白いことに改めて気づきました。

 

残念なポイント

後半攻めずに流したことです。

ここだけははっきり予想に反してました。。

せっかく後半決着が見れるかを、インディーは期待していたというのに、、!

 

スペンスについて 

事前に心配されていたケガの影響はなかったですね。

ゴング前は、痩せたようにも感じましたが、全くの問題無しでした。(実際にいつもより痩せていたようです。)

最大の敵とされる、クロフォードさんとは違い、所属するPBCに好選手が多いのでまだまだ楽しみなカードがいっぱい想像できてしまうスペンスさん。

取り急ぎ、次は同じPBC参加のパッキャオ選手、サーマン選手、あたりとの対戦は見たいですね。

個人的には、サーマン選手大好きなのでめちゃくちゃ見たいです!

そう考えると、クロフォード戦実現の前にも、興奮カードがいろいろ残ってるので、スペンスからするとしばらくはクロフォードさんを相手にする必要も無いはず。

んー、PBC恐るべし!クロフォードさんはもどかしい、、!

 

ガルシアについて

終了後も潔く結果を認めていた感じのガルシア選手。

感情激しめのお父様も今回は潔く認めていた様子でした。

まだまだ人気はあると思いますし、PBC参加なのでいろんなガードが期待できます。

特に試合終盤打ち合いに行く姿なんか魅力的でしたから、今度は最初からその姿勢が見れることを期待したいです。

 

今回の注目シーン

スペンス選手の右の多様さです。

(引用元:Photos: Errol Spence Returns, Boxes Past Danny Garcia To Retain - Boxing News

左フック対策として、より右ガードを高くしていたにもかかわらず、その位置からジャブを打ちまくっていました。しかも強さも使い分けて、時には右フックも上下に打ちます。

ガルシア選手でなくても、こんな戦い方されたら、右構えの選手はめちゃやりづらいでしょうね。特に左が得意な選手は。

(追記12/9)

ここ、動画でもう少し語ってみました。

 

まとめ 

スペンス選手の攻撃力はやはり圧倒的です。次回の試合も楽しみです。

そして最近の予想、けっこうさえてます!笑

ちなみに、今回でスペンス選手の武器にジャブが完全に加わりました。

 

 

そういえばクロフォード選手、会場来てましたね。全くマスクしてませんでしたが笑

 

 

 

 

 

以上。 

 

動画でも少し感想出します。

 

ではでは。

 

 

(150秒紹介シリーズ)