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『似たものハイスペック!?玄人とマニアは必見!』【試合予想】11/15テレンス・クロフォードVSケル・ブルック

 

ビッグマッチ続きの2020年秋。

今回は、テレンス・クロフォードVSケル・ブルックを予想します。

インディーPFPランキングでは常に1位にランクインしているクロフォード選手の注目の1戦です! 

 

 

11/15 テレンス・クロフォード VS ケル・ブルック inラスベガス(MGMグランド)

※会場変更可能性あり

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1.基本データ比較

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2020年10月時点

 

・攻撃力について

パンチ力はほぼ同じですが、コンビネーションはクロフォード選手が優勢ですね。ブルック選手もスムーズにフックアッパーを打ちますが、右に左にスイッチしながら上下に打ち込むクロフォード選手の方が一つ上です。カウンターも共に上手いです。そしてパンチの当て感がこれまた共に素晴らしいです。

・ディフェンス力について

両者とも、ボクサータイプなので、基本的には足を使って距離を保ち、もらわずに打つスタイルです。近づいてもガードは固いし、目も良いです。同じようなスタイルで同じようにハイレベルです。

・スピードについて

若干クロフォード選手が瞬間のスピードで速い気がします。

・体力について

フィジカルは本当にいい勝負です!

下から3階級上げてきたクロフォード選手が不利に感じますが、実はこのウェルター級でフィジカルの強さが急に増してきています。これは階級UP初戦の大きなホーン選手に力負けしてなかったことからもはっきりわかります。MMAの練習もしてるとのことなので、もしかしたら身体の使い方が上手くなったのかもしれません。最近は身体つき自体が見ただけで良くなってきています。

一方のブルック選手は、ショーンポーター戦で見せた通り、押し負けないフィジカルは元々持っています。惜しくもスペンス選手の攻撃力には負けましたが、フィジカルで押し負けてはいませんでした。

両選手とも体幹が強いのでしょう。僕は今回、このフィジカルの強さが影響大きいんじゃ無いかと予想しています。

フィジカルで言うと、リーチの長さがクロフォード断然有利、というのも忘れてはいけません。

タフさもいい勝負ですね。クロフォード選手もたまにいいパンチもらってグラつきますし、ブルック選手も強打者のパンチに耐えれなくなってのストップ負けがあります。ただし、打たれ弱いということでは全くありません。

スタミナは若干クロフォード選手です。これはなんとなくですが笑。

 

・他

対応力はスイッチヒッターのクロフォード選手がどうしても勝るでしょう。

また、両選手共通して、パンチやディフェンスやステップなど、ボクシングがきれいで美しいです。


ということで、リーチ、コンビネーション、対応力で明確に勝るクロフォード選手が、戦績以外のデータから見ても有利と考えられます。

身体の強さやスピードについては、対戦した時に楽しみです。

そして両選手に言えること、それは「全部の能力が高いけど、これといった強みが無いアウトボクサー」ということです。似たもの同士の戦いになります。

 

2.予想展開

全能力ハイスペック似たもの同士の戦いですが特にこれといった目立つとこも無いので、今回これといったポイントが見つかりません。。

強いて挙げるならば、

ポイント①:ジャブの差し合いはどっちが上手くて速い!?

ポイント②:フィジカルが強いのはどっち!?

です。

これらのポイントは、決定打や前後半の有利不利といった分かりやすいものではなく、総合的に地味に影響しそうなものになります。2点とも前半のファーストアクションでわかります。

 

まずクロフォード選手の試合で考えたいのは、「構えは右?左?」ということなのですが、僕は左構えで最初からくると思います。ブルック選手のジャブが防ぎやすいことと、最近ウェルター級では特に左構えの機会が多く右構えよりも安定してポイントを稼いでいる印象だからです。

ただし、相手がサウスポーでもジャブを上手く当てるのがブルック選手。それはスペンス戦でも見せてくれました。右ストレートをジャブのようにして使うのも上手いです。サウスポーは得意としていると僕は思っています。

なのでまず、この試合に関してクロフォード選手の構えはブルック選手の相性とは関係ないと思います。

それよりも、アウトボクサー同士なので、ジャブの差し合いであったり、そもそものスピードであったり、基本スペックが試合に影響すると思います。ポイント①はそんな予想で挙げました。

ポイント②も試合が始まったらわかる基本スペックのとこなので気にして見てみたいですね。スタミナや心理面での優劣に関わるので、終盤のポイントに影響しそうなところです。

まあ、この試合はほぼ確実に終盤までもつれ込むでしょう。お互い警戒心が強いアウトボクサースタイルですから。

どうしても前半からガツガツ打ち合うシーンが思いつかず、むしろ塩試合になりそうな予感すら漂っているこの試合には、地味な注目ポイントしか僕には思いつきませんでした笑。

 

中間距離を中心に打ち合うなら、リーチの長いクロフォード選手がまずは有利だと思います。でもブルック選手もそれぐらいはわかっているので、ジャブやボディワーク、カウンターを中心に少しずつ詰めて対応するはずです。

でもさらに、抜群の対応力でクロフォード選手が距離をとってポイントを稼ぐでしょう。とはいえ近く時は必ずあるので、そのゴチャゴチャっとしたときに、ブルック選手の右が入ると一気に形勢逆転が待っています。クロフォード選手が過去効いたパンチは右ばかりですから。

似たものボクサーとはいっても、やはりクロフォード選手優勢。しかし、ブルック選手もジャブや接近戦で上手くコントロールできれば、右を当てての逆転も可能。見れるシーンはそんな展開ではないでしょうか。

 

そしてこの試合は、ハイスペックな選手同士、細かいテクニックは満載だと思いますので、玄人やマニアには面白い試合内容になると思います。

相手の構えが変わった時のブルック選手のジャブの打ち方やポジショニング、組み合った時の体捌き、コンビネーションはガードの隙間を突くのか、などなど。

実際僕はそれが見られるのがすごく楽しみです笑。

 

3.結論

クロフォード、10R TKO勝利

判定勝利と迷ったのですが、やはり基本スペックがいくつか優勢であり、上に書いたポイント①②でもクロフォード選手が試合で抑えそうだと考えたインディーは、じわじわ攻めてのレフリーストップかなと思いました。

試合を妄想してると、スペンスVSブルックで後半ブルック選手が耐えきれなくなって負けたイメージが、そのまま浮かんできたのもあります。

でも、クロフォード選手の勝利確実とも思ってはおらず、

クロフォード後半TKO勝利40%、クロフォード判定勝利35%、ブルック勝利25%(判定・KO両方)、

って感じで可能性は考えています。

ブルック選手、ゴロフキン選手やスペンス選手に負けて最近の印象薄れがちですが、めちゃ強いですから、クロフォード選手も相当苦戦するでしょう。

こんな新型コロナで制限されている時期によく対戦相手に選んだと思います。

いや、、他のライバルウェルター級スターたちはPBC傘下なので、打つ手はこれしかなかった、ということなのかも、、、?

 

 

 

 

 

以上。

 

 

ではでは。

 

(クロフォードの150秒紹介はこちら)

150秒で、テレンス・クロフォードを紹介してみた(Introducing Terence Crawford in 150 seconds)

 

 

(クロフォードの過去の試合感想)