第3回【インディーが選んだ現役ボクシングPFP(パウンド・フォー・パウンド)ランキング】注目選手を増やしたよ!
久しぶりにやってみました!
インディー式、PFPランキングです!
前回の第2回から1年以上空いての更新となりました。。
今回もPFP論の1つの意見としてご参考いただければと思います。
それではどうぞ!
インディー式能力比較&対象となる注目選手35名
・対象となる選手について
前回まではなんとなく印象的な強い選手を選んで、そこから能力を比較していましたが、「この明確なトップ不在のボクシング時代にそんな独断で狭い枠に絞っていいのかい?」という疑問が浮かんできたため、もう少し対象選手を増やしてみることにしました。
そして、前回第2回の17名から、今回第3回は35名に増やしました!
増やした基準は、
①主要メディアにPFP上位にランキング経験がある、②世界王者経験者である、③強豪との対戦経験がある、
として、その中で印象的な選手をピックアップしました。
そう、結局は印象的な選手をピックアップしちゃってるのです!笑
①のところなんか特にです。調べると大変なので。。
まあ、なんとなく今勢いがあって見たことある選手たちってことです。許してください。
・インディー式能力比較について
第2回目から導入している基準を、今回の第3回目にも導入しました。
能力ごとにポイントをつけてみて、その合計を元に並べた順番通りに、パウンドフォーパウンドのランキングをつけるという方法です。
「いやいや、この選手同士が戦ったら、こっちの方が強いから、ランキングが逆転してるのはおかしいよ」って思うこともあるでしょうが、そんなこと言い出したらキリがないし、ランキング悩みまくりなので、このインディー版のPFPランキングはこれで進めます。許してください。
能力、点数の内訳は以下の通りです。
【体力】(「フィジカル」「タフ」「スタミナ」)= 5+5+5 = 15点
【攻撃】(「パンチ力」「コンビネーション」)= 5+5 = 10点
【防御】(「ディフェンス」「カウンター」)= 5+5 = 10点
【スピード】(「フットワーク」「ハンドスピード」)= 5+5 = 10点
【他】(「戦略・心理戦」「対応力」「スター性・声援」)= 5+5+5 =15点
※突出している能力には6点
※「スター性・声援」の項目については、米国で開催した場合を基準にしています。
そして、作成してみたのが以下です。
超絶小さい字になっちゃいましたね!笑
すみません!
ぜひ画像クリックして拡大してみてください。。
しかし、同率のポイントが多いこと多いこと。。
9位までは、まあまあばらけてますが、10位以降はほぼ同率ポイントの選手です。笑
もう少しポイント上限を細かくした方がいいのかな、とも思いましたが、またポイント全員分付け直すのがめんどくさくなりそうだったので、今回はこれでいきたいと思います。すみません。
ランキングとして反映する場合は、同率の選手選手同士が戦った場合を想像してランク付けすることにしています。
では!これを元に、トップ10の選手に注目していきましょう。
インディーが選ぶ、現役ボクシングPFP(パウンド・フォー・パウンド)ランキングTOP10(2019/12/11時点)
※ポイントが同率の選手は、両選手が同階級で対戦した場合を想定してランク付けしています。
※全ての選手に、詳しいプロフィールとしてWikipedia各ページへのリンクを貼らせていただきました。
第1位 テレンス・クロフォード
またしても、1位になってしまいました!
インディーPFP第1回から3回連続での1位です。
やっぱ、こうして改めてポイントをみていくと全ての能力が高いんですよね。
しかも、右構えでも左構えでも試合できるので、対応力が段違い。
今後の試合で負けない限り、またインディー式能力基準を変更しない限り、なかなか揺るがないでしょう。
今後は階級をあげることも示唆していますが、フィジカルの能力も高いので、十分勝率はありそうですし楽しみです。
・クロフォード選手に関する記事
第2位 タイソン・フューリー
出ました!大躍進!暴れん坊のフューリー選手がついにランクインしました!
まず、前回のPFPランキングまでは対象に入れておらず、けっこう前に王者だった彼が今回の対象の基準に入るかどうかも微妙でしたが、復帰してワイルダー選手とも引き分けたので、さすがに無視できませんでした。
しかもポイントを付けてみると、なんとロマチェンコ選手と同じに!
自分でポイントつけておきながら驚くのもおかしな話ですが、ポイント自体もまあまあ妥当な線いってると思います。
特に体力とスピードと精神力には素晴らしいものがあります。
そしてなぜロマチェンコ選手より上にしたのかというと、ヘビー級のロマチェンコと言われるウシク選手と対戦した場合を想像してみたら、フューリー選手が勝ちそうだと思ったからです。
逆にライト級版のフューリー選手とロマチェンコ選手が戦ったらどうなるのか想像したら、ロマチェンコ選手の方が勝ちそうな気もしました。
そうなるとどっちもどっちな感じがしてきたので、具体的な想像がしやすく好きな選手の方を選び、この順位になりましたとさ。
・フューリー選手に関する記事
第3位 ワシル・ロマチェンコ
もはやPFPの常連ですね。
体力、パワーの面が弱いですが、それ以外はピカイチ。
最近はライバルがおらず、その実力を思う存分発揮できる場面がないのが残念ですが、さらなる強敵に勝つことができたら、今以上に最強の地位を確保できるでしょう。
ちなみに、フューリー選手よりも下の順位である理由は、上のフューリー選手の部分で書いた通りです。
・ロマチェンコ選手に関する記事
第4位 サウル・”カネロ”・アルバレス
現役選手1番のスター、カネロ選手は4位。
以前からインディーのランキングでも上位に位置しており、第2回でも3位でした。
しかし、主要メディアからはあまり評価されていませんでした。
それが最近は、ゴロフキン選手に勝利し、階級を上げてコバレフ選手にも勝利したあたりから高評価を勝ちとり、主要メディアでもトップ3に名を連ねるようになってきています。
「ほらやっぱりインディーの目は正しかったんだ!」なんてなぜか勝手に嬉しく思っちゃいますが、それぐらい評価されていない印象だったので、カネロ選手本人は今とても自信がついている状態ではないでしょうか。
実際、今のところミドルあたりでは無双状態ですし、インディー式の能力比較でもいつも高ポイントになっています。
特に、接近戦の強さはハンパなく、判定にも影響を及ぼしている(と言っても過言では無いほどの)人気や歓声を備えているのがすごいです。
3位のロマチェンコ選手同様、ライバルに乏しいところが課題ですね。
・カネロ選手に関する記事
第5位 井上尚弥
日本の宝、井上選手はここ最近、海外の主要メディアから軒並み高評価をもらっています。
まあ、あんだけKOを量産して、ドネア戦での対応力とタフさを見せられたら当然の結果です。
インディー式能力比較でも、体力、対応力などが上がった分、全体のランキングも上がりました。
今後の海外での試合次第でどんどんランクアップしていくでしょう。
・井上選手に関する記事
第6位 エロール・スペンスJr
クロフォード選手と並んでウェルター級トップと称されているスペンス選手。
スタイリッシュな雰囲気ですが、打ち合いが強いパワー型選手です。インディーには、スピード型な印象はありません。
残念ながらインディー式能力比較では総合点で見てしまうので、このぐらいの順位になってしまいましたが、もしクロフォード選手に勝つ可能性は十分秘めています。
まあ勝ったら、この基準の見直しが必須になりそうですね。。
・スペンス選手に関する記事
第7位 デオンテイ・ワイルダー
攻撃力だけでランクインしたような感じのワイルダー選手。
爆発力に加えて、パンチのスピードや、テクニカルな面も持ち合わせています。
フューリー選手には引き分けましたが、テクニカルな強敵ルイス選手に2度勝利して完璧な実力を示しました。
それでもライバルが多いヘビー級で勝ち上がれるか注目です。
・ワイルダー選手に関する記事
第8位 アンソニー・ジョシュア
2019年にまさかの敗北を喫した英国のスター、ジョシュア選手。
しかしその後のダイレクトリマッチで見事リベンジ成功し、スペックの高さを改めて見せつけてくれました。
スタミナ、タフさを除くとどれもハイレベル。
ワイルダー選手同様、今後のライバルとの戦いから目が離せません。
同率のウシク選手より上位になった理由は、実際両者同じヘビー級での対戦が実現した場合にはジョシュア選手が体力とパワーで勝利すると思ったからです。
・ジョシュア選手に関する記事
第9位 オレクサンドル・ウシク
ロマチェンコ選手を尊敬しているようで、その通りの動きを見せるウシク選手。
クルーザー級4団体を統一し、次はヘビー級へ殴り込みをかけていくようです。
持ち前のスピードと技術が、ヘビー級の猛者たちに通用するか注目です。
あと、人気と試合の面白さがどれだけ伸びるか、ですね。。
第10位 マニー・パッキャオ
最後はレジェンド、パッキャオ選手です。
ここ最近、全盛期とはまた違ったベテランの強み、つまり経験を活かした対応力や戦略の強さが目立ってきています。
ブローナー選手に加えて、あのサーマン選手にも勝利を収めました。
これはホントに凄いことです。
同率でサーマン選手、サンタクルス選手がいますが、前者は試合結果が示す通り、後者はなんとなくで、レジェンドをランクインさせました。
・パッキャオ選手に関する記事
第11位以降の注目点
・ウェルター級
相変わらず粒揃いですが、そろそろまとまってきそうな感じがしたので、ちょっと絞りました。
それでもサーマン選手、ポーター選手、ブルック選手とベルト獲得経験者の強者が並んでいます。
基本どの選手も全能力バランスよくレベルが高いです。
インディーが大好きなサーマン選手は、パッキャオ選手に負けたのが痛かったですね。それが原因でタフ、対応力といった面でポイントを落としてしまいました。
まさに、徐々に、、/ボクシング感想(スペンスVSマイキー・ガルシア) - インディーは考えた!
・Sウェルター級
下のウェルター級の華が強すぎて意外と見落としそうになりますが、この階級もベルト経験者揃いですごいです。
チャーロ選手が今のところトップでしょうが、タフなハード選手が負けたり、そのハード選手にララ選手が負けたりとまだまだわからない階級です。
個々の強みの能力に差があるのが面白いです。
逆もまた然り。/ボクシング感想(弟チャーロVSハリソン) - インディーは考えた!
・軽量級(Sフェザー級以下)
サンタクルス選手、デービス選手、ラッセル選手、ベルチェルト選手などパンチの回転力とスピードのある選手が多い印象です。
皆スペックは高いのに、イマイチ人気が出てる感じがしないのが残念なところです。
・英国選手
7名の英国選手が今回の対象となっています。5分の1を占め、メキシカン6名より多いです。
対象となった選手が多いのは、WBSSの影響が大きいでしょう。テイラー選手やスミス選手などがそうです。
全体的にコンビネーションが上手な印象です。
軽量級から重量級まで幅広く活躍しており、ビジネスとしても盛り上がっていて、チームとして良い感じがします。マネジメントが上手いのでしょう。
・ロシア選手
Lヘビー級で3選手います。
攻撃力が印象的で、パンチが硬いです。
あとは人気さえ出れば、その力をアピールできる機会が増えて上位に組み込めそうなのに惜しいです。
旧ソ連で埋め尽くす。/ボクシング感想(エレイデル・アルバレスVSコバレフⅡ) - インディーは考えた!
・実力はあるが人気がイマイチな選手
リゴンドー選手、ララ選手、テテ選手らがそうです。
いずれもスピードがあってカウンターが得意ですが、その消極的な戦いから、人気や攻撃面での評価を得られていません。
最近、ようやくリゴンドー選手が新たな戦い方を見せはじめたので気になります。
ここにきてプロへ!?/ボクシング感想(リゴンドーVSセハ) - インディーは考えた!
以上。
いやーでも毎回言ってることですが、このPFPを考えるときは楽しいですね。
選手の試合映像も何回か見直すことができますしね。
次回は、能力の項目やポイント上限などをもう一度見直して、出来るだけポイントがばらけるようにしていけたらと思います。
おそらくまた1年後とかになりそうですが。。
ではでは。
<過去のインディー式PFPランキング>