スターも大変。。/ボクシング感想(カネロ・アルバレスVSダニエル・ジェイコブス)
サウル・”カネロ”・アルバレス VS ダニエル・ジェイコブス
(引用元:Canelo Alvarez dodges a punch by Daniel Jacobs during their... ニュース写真 - Getty Images)
◯結果
・「カネロ判定勝利」3−0(115−113 ×2、116−112 ×1)
・インディー採点「カネロ判定勝利」116−112
ほぼ予想通りの展開でした。
インファイトを狙うカネロ選手対アウトボックスで攻め時を待つジェイコブス選手、っていう展開でした。
判定結果についても、多くの人が異論無しではないでしょうか。
しかし、予想通りすぎて、試合自体は面白くありませんでした。
カネロ選手の試合にしては珍しいです。
相手が相手といってはそこまでですが、カネロ選手の場合、相手が相手でもなかなか面白い試合してきたはずなんですけどね。
予想通りずーっと同じ展開だったからでしょう。
予想というのは、裏切ってくれた方が、良くも悪くも見ている方は面白いですからね。
また、ジェイコブス選手はあれでいっぱいいっぱいだったはずなので、もう少しカネロ選手が魅せてあげてほしかったとも思います。
4−7Rあたりで、カネロ選手が遊び始めた時はありましたが、いつものように後半はバテて、遊ぶ余裕もなくなり、必死の最終ラウンドだけちょっと盛り上がるぐらいになっちゃいました。
ジェイコブス選手が時々スイッチするのもリズム狂わされてやりずらそうでした。相手が明らかに右と左で戦い方が違っていたので余計にです。
メイウェザーと違って、プロモーションとかキャラではなく、試合の中身で人気を勝ち得てきた選手なので、今回のような試合はちょっと痛いですね。らしくないってやつです。
まあ、この1試合だけで批判しまくるのもアレなので、次に注目ですね!
・カネロが負けるなら。。
今回の試合で、やっぱり後半が弱いことを露呈させたカネロ選手。
一方で接近戦に強く、特にディフェンス能力と耐久性の高さには、攻撃以上に光るものがあることもよりアピールできました。
また、自分自身採点しながら、動きがいちいち魅力的なので「やっぱり迷ったらカネロ選手につけちゃうなー」と思ったので、おそらくジャッジからの評価も安定して高いと思われます。
つまり、接近戦嫌ってアウトボックスで判定勝利を狙うのが得策なのに、その判定でも勝ちにくい、というなんとも無双な状態にカネロ選手がなってきているといえるのです。
もうメイウェザーみたいな選手は現役のミドル級にはいませんから、「誰が」「どうやって」カネロ選手に黒星をつけるのか、みたいなことが今後注目され始めるでしょう。
「誰が」という点では、僕が知っている選手の中では、正直、ウォードが復帰して戦うぐらいしか思いつきません。。
「どうやって」という点でも、バテる後半にどれだけ攻め込めるか、に絞って戦略を練るのが一番良いと思う、ぐらいです。
そのためには、前半はやはり距離をとって戦う。しかし、その最中にも後半のスタミナ減をより加速させるために、ボディを出来るだけ打っておく。ジョー小泉がおっしゃるように顔面のタフはいてもボディのタフはいませんから。そして、来たる後半に機を見て一気に攻め込みKO寸前まで持っていく。。
んー、書きながらこれでもかなり実現が難しそうな戦法にはなりましたが、、笑
とりあえず、後半の機会をどう実現させるのかが大事なのは間違っていないと思います。
しかし、今ならどの選手がカネロ選手を倒せそうか、ってのはカネロ陣営にとっても問題だと思います。
人気実力共に兼ね備えたスター選手になっても、相手がいなければ宝の持ち腐れみたいなもんですから。
4団体統一でもしたら、そのあとはどうするんでしょうか。チャーロ選手もまだまだ弱い気がしますし。
たぶんゴロフキン戦のようなビッグマッチはしばらく訪れないでしょう。
よって、今回みたいなプチビッグ大量生産されるはずなので、全てKOぐらいして、試合の中身を充実させることが必須。だから、今回の試合はあまり良くないんですよね。
当然、今回みたいな試合はカネロ選手本人もやりたくないはずなのでこれぐらいわかっているでしょうが、ライバル無き戦いにモチベーションの方も上がるかも心配です。
スターも大変ですね。。。
(追記2019/10/18)
結局階級あげちゃいました。。大変だ。。
以上。
最近ビッグマッチをリアルタイムで見れないから、ちょっとストレスだな。。笑
今回のも速報みたいなのがニュースでちょっと見えちゃったし。気をつけねば。
ではでは。