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実は前の手が!?/ボクシング感想(シーサケットVSエストラーダ)

お久しぶりです!

 

さっそくですが、タイトルの通り、シーサケットVSエストラーダ、開催日は2/25(日)(日本時間)、WOWOW放送日は3/26(月)だった試合の感想を述べていきたいと思います。

今更!?的な感じではありますが、やっぱり面白かったので、さくっと書きます。

 

 

 

 

 

シーサケット・ソールンビサイ VS ファン・フランシスコ・エストラーダ

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(引用元:シーサケットvsエストラーダ、2.24ロサンゼルス | Boxing News(ボクシングニュース)

 

「シーサケット判定勝利」2−0(117−111 ×1、115−113 ×1、114−114 ×1)

インディー採点「エストラーダ判定勝利」117−111

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お互い最後まで諦めない良い試合でした!

基本的には、まっすぐ力で前に出るシーサケット選手、回りながら相手をいなすエストラーダ選手といった感じで試合は進みました。

僕の見た感じでは、採点にも現れている通り、序盤と終盤はエストラーダ選手、中盤はシーサケット選手がそれぞれ有利だったと思います。

序盤はいつも通りガンガン前に出てくるシーサケット選手に対し、エストラーダ選手は左リードを中心に時々出す右ストレートで止めながらさばきます。予想以上にエストラーダ選手はテクニシャンだなぁ、と私インディーは関心させられました。

中盤以降はシーサケット選手の打つボディが効き始めたのか、王者の攻勢の方が目立っていきます。

しかし終盤には、シーサケット選手が勢いを失い始め、エストラーダ選手は左に回りながら左を当てながらでポイントを奪っていきました。そして、最終12Rはお互い一進一退の試合をモノにするために、真っ向から打ち合いました。

終わってみると、僕はエストラーダ選手に117−111で結構な差のある採点を付けていました。しかし、実際の印象は採点の点差ほど離れてはいません。

一発の威力ならシーサケット選手、ヒット数ならエストラーダ選手。採点するならどっちを取るか、人それぞれ分かれると思います。僕はヒット数を取ったということになりますが、公式のジャッジの皆さまは一発を取ったということなりますね。

また、シーサケット選手はパンチもらっても平気で打ち返すので、エストラーダ選手のパンチの印象が薄くなってしまいます。意図的かはわかりませんが、そこらへんの印象付けもシーサケット選手の方が上手でした。

おそらく再戦が組まれるでしょうが、それを予想するのもまだまだ難しい試合となりました。

 

 

・前の手がカギ!

両選手共に、前の手(サウスポーのシーサケット選手は右、オーソドックスのエストラーダ選手は左)が上手く機能していました。

エストラーダ選手はスローなどで左フックのシーンが目立っていたのでわかりやすいでしょうが、シーサケット選手もツーワンのタイミングで出す右のパンチは高確率で当たっていました。

エストラーダ選手は左に回りながらだったのでさらに効果的に使えていたと思いますが、シーサケット選手は左ストレート中心で押していこうとする感が満載だったので、もう少し右パンチを上手く使っていくべきだったと思います。

 

シーサケット選手は、力強い左ストレートの印象が強いですが、実は右も強いんです。ロマゴン選手のKOも右フックで奪っています。僕がズバリ予想したヤツですね(ドヤッ)。

また、上の記事の試合後のいつかのボクシング誌で読んだ記事の中で知ったのですが、シーサケット選手は元々右構えらしいんですよ。八重樫選手とのデビュー戦は、実は右構えだったんです。

上の記事の中で、「実は右利きなのでは?」と思っていたのですが、元右構えだったんですね。普通のサウスポーとは少し違うなー、と思っていたのはそのせいだったんだとしっかり腑に落ちました。ちなみに、どこがどう違和感あったのかは上手く伝えられません。なんとなくです笑。強いて言うなら、右が打ちやすそうで異常に力強かったからかな笑。

ということで、右パンチを強く打つのも全然慣れてるシーサケット選手なんですから、もっと相手を回り込ませないような使い方をした方が良かったのでは?というのが僕の意見です。

どうせ左に回りこまれるんだからそこに被せて右を打ったり、左ストレートボディの返しで右を上に当てたりして、もっと右で仕留めに行っても良い気がします。いっそのこと、元右構えですから構えなんて気にせず、伝統派空手やパッキャオ選手みたいにスイッチしていくぐらいで前に出て右ストレート当てていくスタイルにチェンジするのもありだと思います。

そうすると、力と技でプレッシャーを与えることができて、再戦の時はもっとやりずらくさせることができるはずです。

まあ、解説の浜田選手たちも仰っていた様に、良くも悪くも元々組み立てが無い選手なので、次そんなことは考えてこないでしょうけどね笑。しかも、それでちゃんと勝利してきている選手ですから、何も変える必要はないかもしれません。

 

 

・再戦予想

僕はエストラーダ選手が勝つと思います。今回のインディー採点ぐらいの点差で。

再戦はディフェンスが上手い選手の方が勝利する傾向にありますし、今回の試合でも僕はエストラーダ選手の方が総合的には多くのダメージを与えていて勝っていたと思うからです。

しかし、この試合の公式採点がシーサケット選手を有利としていたならば、エストラーダ選手はもっと打たせずに打つ試合をする必要があります。それでも僕は、それをできると思います。今回の試合以上に左を多用して、9R序盤の様な左回ってすぐの右ストレートなんかを混ぜていくとシャットアウトする可能性もあります。そうやって最後に当てたと印象付けることがポイントになるでしょう。気をつけたいのはボディ(特に伸びてくる左ストレートのボディ)だけなので、それもらわないぐらいアウトボックスするのがポイントだと思います。

逆に、シーサケット選手のボディが当たりすぎたら、今回と同じ結果に終わるでしょう。今回はそれで少し削られましたから。止まると、右を返されるので危険です。シーサケット選手にとってはそのようにボディと右、あとは右のガードを意識するとより確実だと思います。

まあ、それでもおそらくシーサケット選手はほとんど変わらないでしょうから、エストラーダ選手の対策次第なんでしょうけどね笑

 

 

・その他

それにしても、シーサケット選手はパッキャオ選手以来のアメリカン・ドリームですね。

僕はあくまでも客観的に予想しているのですが、同じアジア人として、ホントに応援しています。あの真面目そうで無骨な感じも結構好きですしね。

 

また、今回の放送の飯田さんの解説はとても的確だし面白かったです。

右対左の対決で注目できる面白いポイントである足の位置が外に出てるだとか、頭を下げて入り方を変えたとか、3Rにボディが効いたタイミングとか。

実況の高柳さんの言う通り、浜田さんと飯田さんの現役時代のスタイルの違いが採点のにも現れていたのも興味深かったです。

実況解説はやっぱ大事です。僕にとって笑。

 

 

 

 

 

以上。

 

明日は、村田選手の初防衛戦ですね。楽しみ楽しみ。

比嘉選手は軽量失敗したそうですが、最近話題の計量問題についてはいずれまとめられれたらなぁと思っています。ツイッターには軽く意見してますが。

 

 

ではでは。