インディーは考えた!

世界のトップボクシング、UFCと、クワガタなどが好き

【試合予想】2022/9/25 フロイド・メイウェザーVS朝倉未来(超RIZIN|RIZIN 38)

 

大変お久しぶりの更新となりました!

 

 

ということで、メイウェザーが久々に来日して試合するのをまた観戦することになり、モチベーション上がったので予想します!

 

(前回メイウェザーが来日し那須川天心と戦った際の感想はこちら)

 

 

 

2022/9/25 フロイド・メイウェザー VS 朝倉未来 in日本(さいたまスーパーアリーナ)

https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/08/31/e807209ef3d64c4e03e365bfb35cfc20aa0e4701_xlarge.jpg

(引用元:超RIZIN / 湘南美容クリニック presents RIZIN.38 対戦カード - RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト

 

(試合情報)

 

1.比較データ

(2022年9月時点)

 

(選手紹介動画)※メイウェザーのみ

 

今回は皆様ご存知の通り、ボクシングルールです。

(メイウェザーがボクシング以外で闘うわけありません笑)

3ラウンド、8オンス、とのことで、朝倉選手がYouTubeなどで言っているように、これはボクシングルールという不利な状況の中で、朗報でしょう。

'この記事では、ボクシングルールという枠組みで予想しています。なので、これから書くデータ比較や試合展開は全てそれに準じていますのでご了承ください。

 

体格は若干朝倉選手が大きいです。

純粋なパワーもそれ相応でしょうが、メイウェザーにそれが通じるかというとそれは違います。

なぜなら、クルーザー級のローガンポール選手相手にも体格差やパワーを無効化してしまったからです。

 

その他のスペックはもちろん全てメイウェザーが圧倒的に上です。

那須川天心選手と戦った時は、メイウェザー初のエキシビジョンマッチということもありましたし、初のボクシング挑戦の那須川選手の意外性にも期待していたところもあったので、当時なら10%ぐらいは期待していたかもしれません。ところが、それが打ち砕かれてしまった今、その後も数々のエキシビジョンマッチをこなしてしまった今、その期待はほぼ無くなってしまいました。。

 

2.予想する試合展開

さっそく全体の流れをサクッと予想します。

 

メイウェザーはまず軽く両ガードを上げるでしょう。

そこに朝倉がガンガン攻めるでしょう。左ストレートや右フックを中心に強心です。

それをメイウェザーは笑いながら、バックステップやガードで防ぐでしょう。さすがの圧力により時々ロープに詰まるでしょうが、マクレガー戦同様にボディワークで避けるでしょう。

 

それでも打ち続ける朝倉選手。圧力を振り切ろうと出てきたところにカウンターを狙っている様子が見えます。

結構攻め続けてくるなと感じ少しイラついたメイウェザーは、クリンチ後のブレイクのタイミングを利用して、ブレイク後すぐガード上げて詰めてまっすぐの左右リードパンチで中に入るでしょう。

そうやって徐々にプレッシャーを逆転させていき、ボディも打ちながら、左右フックまで打ち始めるでしょう。中間距離ができたら、屈伸しての右ストレートやいきなりの左フックを試し始め、本当のペースを掴もうとするはず。

メイウェザーは彼にとっては楽なこの流れで3Rまで進めようとすると思います。

朝倉選手も積極的に攻め、出てきたところにカウンター当たってほしいと思って戦うと考えます。

 

僕はこの試合が決まって、主にYouTubeで、両選手の過去の試合や現在の練習風景を見直しましたが、ほぼこの展開になると確信しています。

一番の根拠となる試合は、メイウェザーが、マクレガーとローガンポールと戦った試合。これらは、朝倉選手の上回っている体格とパワー、加えるならベースがMMAという未知の可能性を、持ち合わせている選手たち相手の試合で、それを簡単に攻略してしまったメイウェザーの試合なんです。

 

・ボクシング初心者は近距離戦に弱い

その2試合に共通したメイウェザーの戦い方は、「両ガードを上げてプレッシャーをかけ、超接近戦に持ち込む」でした。

これ、ボクシング本格的に始めたばかりの選手にとってはとても嫌だと思うんです。

 

私の経験や聞いた話を踏まえてにはなりますが、その初心ボクサーたちの心境は以下の感じではないでしょうか。

ボクシングは両腕でしか使えない、

なので自分がパンチを当てる距離に入らないといけない、

でもそれはパンチをもらうリスクも高まる、

普通ならパンチもらいたくない、

もし近い距離になったら掴むのが普通、

でもそれはボクシングで禁止、

なので足を使って離れるかガードするしかない、

足を使えないほど常に近い距離になったらガード頼らざるを得なくなる、

でもガードの上からパンチをもらうのって怖い、、

序盤は防げても続くと疲れる、、

と。笑

ただ、経験を積むと、ボクシンググローブを上手ったりパンチをずらしたりすれば、意外とパンチは効かないことに気づいていきます。

しかし、その経験値というのは、当然すぐには身につきません。試合も通して身についていきます。

本試合1,2試合目の選手では、なかなか身につかないのではないでしょうか。

 

メイウェザーはおそらくそれに気づいています。試合しながらでも。

だから、エキシビジョンでさアウトボクサーのメイウェザーが超接近戦を多用してるのだと考えています。

圧倒的にディフェンスの良いメイウェザーなら、たとえ体格で負けていても、相手に勝る戦略を見つけて勝つのです。パワーの相手に近い距離でいてもそれが安全圏です。体格では勝っていても自分の苦手な戦いにしつこく近づかれて、自分のパンチも空振りさせられるなら、そら疲れます。

 

・必殺の右フックカウンターを、、!

じゃあ、朝倉選手は距離を取るべきかというと、それはいよいよ危険です。

距離を取った方、つまりアウトボクシングさせたら近距離以上にメイウェザーは最強だからです笑。

軽く流されて、高等技術を見せつけられるでしょう。

 

なので朝倉選手は、近距離でくることは覚悟する必要があるでしょう。

そして、スタミナ残して我慢しながらも、ブレイク後など一瞬距離空いた時に入ってくる時を逆にカウンター、特にメイウェザー得意の溜めて右ストレートに右フックはぜひ一度は当ててほしいと思っています。

朝倉選手、右利きサウスポーだけあって、相手の右ストレートに右フック同時に合わせるのめちゃくちゃ上手いです。アウトサイダー時の吉永啓之輔をKOした試合やRIZINではグスタボ戦含めぐらつかせているシーンがよくあります。

しかも、メイウェザーって、右ストレート打つ時左のガードが甘いんですよね。特に右ボディ打つ時。

過去の試合で、ザブジュダーから2Rに幻のダウンを奪われたり、デマーカスコーリーにも4Rに右フック合わされてぐらついたりしています。(その映像はYouTubeなどでぜひ。)

パッキャオ戦でも2,3発同様の右フックカウンターをもらっていましたし、ここはメイウェザーの数少ない弱点なんですね。

ただ、何回も同じカウンター狙うと、天才メイウェザーはすぐ対応してくるので、できるだけ最初に右フックカウンターを当ててほしいと思います!

そして、ダウンの一つでも取れば、世界中大騒ぎになること間違いなしでしょう!

 

3.結論

エキシビジョンなので勝敗はありませんが、敢えて判断して「メイウェザー判定勝利」です。

 

97%メイウェザー勝利(50%判定、47%ストップ)、

3%朝倉勝利(3%ストップ)、

という割合で考えます。

 

とはいえ、ダウンとまでは行かなくても、必殺の右フックカウンターは絶対に当たる確率高いと思うので、ぜひ当ててびっくりさせてほしいと思います。

最初から朝倉選手は攻めるでしょうから、メイウェザーにもけっこう早めにエンジンかけさせることができそうなので、この見どころはより最初のほうにくるかもしれません。

上の割合はあくまでも冷静に考えた場合。

個人的な感情としては、もちろん日本人として朝倉選手を応援しています!!

 

4.他気になったこと

久々のRIZINの現地観戦。

2回目ですが、初めて行った前回のメイウェザーVS那須川の興行が超面白かったので、また演習なども期待したいと思います。

間違いなく、ボクシングの世界戦(これは井上尚弥選手や村田諒太選手であっても同様に)よりは面白いはずです笑。

試合のカードに頼らない演出による満足度、観客層などに注目してきます。

(前回はこんなとこから見てました笑)

 

また、NFTチケットも販売してまして、

これは個人的に「ああ、NFTってこういう使い方するんだ」って勉強にもなりました。

 

あとは、朝倉選手が「体重作って来なかったらマジで試合はしない。たとえ前日でも」って言ってるので、無事に試合が開催されることを祈るのみですね。。

てか、体重ぐらいは作るのが普通なんですけどね。

那須川天心戦では明らかにオーバーしてそうな身体でしたし、現役時代も体重オーバーを金で解決した人ですから、とても心配です。。

(改めて、その那須川戦の感想記事をどうぞ)

 

と、思ったら、そんなことなさそうで安心しました、、!

まあ、この試合予想に影響は変わらず無いでしょうが。

ひとまず安心!

 

 

 

 

 

 

以上。

 

久々の予想記事いかがでしたでしょうか。

お読みいただいた方、ありがとうございます!!

 

ただ、最近、予想発信もYouTube流行りですよね。。

正直そっちの方が面白いですし、有名人の考察をやっぱり聞きたいし、僕もよくそれ見ます笑。

自分で動画作ろうとすると、まあまあ大変なんですよね。材料が多彩で。著作物とかもありますし。。

 

今後は別のアプローチ考えてるので、末長くお付き合いいただけると嬉しいです。

 

 

ではでは。

 

 

【試合予想】11/7サウル・"カネロ"・アルバレスVSケイレブ・プラント

 

 

試合前から、思った以上にヒートアップしている、Sミドル級4団体統一戦!

試合前からケガしないようにだけ気をつけていただきたいものですが、とりあえず盛り上がってきています!

 

 

2021/11/7 11/7サウル・"カネロ"・アルバレス VS ケイレブ・プラント inラスベガス(MGMグランド・ガーデン・アリーナ)

 

Embed from Getty Images

(引用元:Canelo Alvarez shoves Caleb Plant during a face-off before a press... ニュース写真 - Getty Images)

 

(試合情報)

https://boxrec.com/en/event/839356/2722553

 

1.比較データ

f:id:indii:20210929235630j:plain

(2021年9月時点)

 

(参考情報)

カネロ:https://boxrec.com/en/proboxer/348759

プラント:https://boxrec.com/en/proboxer/684493

(選手紹介動画)※カネロのみ

 

 

パワー対スピード、のように見えますが、そこはやはり王者カネロ。

スペック別に全て見てみると、PFPトップクラス王者っぷりが分かります。

 

・攻撃力について

カネロ選手です。

コンビネーションの多彩さではプラント選手も負けていませんが、それはカネロ選手も同様で、あとパンチ力勝負となると、間違いないでしょう。

 

・防御力について

これもカネロ選手です。

距離感はプラント選手ありますが、それは近くても離れてもできるカネロ選手も同様で、特に近距離でのボディワークとガードの硬さはバツグンです。

カウンターは両選手かなり上手いですが、カネロ選手の方がどうしても目立ちます。

 

・スピードについて

これは若干プラント選手だと思いました。

瞬間のスピード、回転のスピードが、両選手ともにバツグンです。

瞬間のスピードは同じくらい、回転のスピードでは1発1発に力を込める力強いカネロ選手と違って、まだプラント選手の方が軽さを感じる分スピード感あるなーという感じです。

あと、最近ステップを多用するのもプラント選手です。

 

・体力について 

まあカネロ選手でしょうね。

なんといってもタフさ頑丈さには、確実にカネロ選手の方に軍配が上がるでしょう。過去の記事でもこの件は何度も取り上げました。

スタミナ面でも、最近ガス欠を起こさなくなったカネロ選手を見ると、問題は無さそうです。

プラント選手のタフさに関しては、強い精神面から打たれ弱くはないことは間違いないでしょうが、少し固い打ち方をする(リナレス選手やアミールカーンのような)ところから、一発もらったらバターン!といっちゃいそうな印象を、僕は以前から少しだけ抱いています。

フィジカル面では、そこまで差は無いと思います。ライトヘビー級を経験したカネロ選手とはいっても、身長リーチでは、大きくプラント選手が優勢ですから。

 

・他

やはりここで気になる、というかカネロ選手の試合では毎回気になるのは、判定に影響を及ぼすほどの大声援、です。

もちろんそれは今回もカネロ選手勝利を後押しするでしょう。

しかし、メンタル面ではかなり良い勝負だと思います。両選手ともに超絶メンタル強そうなのが過去の試合見ても分かりますからね。

試合のどこに影響及ぼすかは分かりませんが、クリンチの際やゴング後など、何かバチッとするシーンはあるんじゃないかなーと期待してます笑。

そのメンタル面で優勢に立てた方が素晴らしい対応力にもつながる気がしています。

また、両選手とも華がありますから、見ていて華やかなパンチと動きが見続けられるでしょう。

 

このように、ほとんどのスペックで上回るだろう3団体スター王者カネロ。

「プラント選手はどう崩していくのか」という視点で見てしまうのは仕方がありませんね。

 

2.予想する試合展開

カネロ選手については、いつも通りじわじわ速い左リード出しながら、上下に攻めてカウンターも打ってじわじわ詰めていくでしょう。気をつけることは、プラント選手の左フック、左ジャブだけです。

はっきりいって、それだけで勝てる展開だと思っています、、!

ジャブとボディが調子良く当たり出したらもう確実で、ロープに詰めて後半はKO寸前まで攻められるかもしれません。カラムスミス戦のように。

また、プラント選手、上記データのところでも少し書いた通り、良いの打たれたら1発倒れちゃう印象があるので、連打の最中なんかにカネロ選手の良いのが当たるとKO決着もありそうだなーとも思っています。

まあ、カネロ選手の1発良いのが入れば大方倒れるっちゃ倒れるんですが笑。なんかそのシーンも頭にすぐ浮かんできたってことです。

 

ということで、カネロ選手については以上。

特に言うことはなく、予想できる動きではあるので、考えていて楽しみな予想はプラント選手の方となりますね。

カネロ選手の相手はいつもそうなりますが、やはり今回もプラント選手の出方次第となるでしょう。

条件は以下だと考えます。

・ジャブの差し合いで「絶対に」負けない、

・ロープに「絶対に」詰まらない、

・自分の距離を優先し「絶対に」近づきすぎない、

です。

これができたら、かなり良い試合するんじゃないでしょうか!?

カネロ選手の対戦相手は、どんな王者でも、どんなに大きい選手でも、絶対に下がらされます。ゴロフキン第2戦やコバレフ戦を見てもそれはわかります。

なので、もうそれは仕方ない、攻めてロープに詰まらず、ジャブの距離感で回り続けるしかない、とインディーは思うのです。

特に、プラント選手は、抜群の距離感を持っていますし、回ってパンチを避けるのも得意です。

場合によってはクリンチも多用しながら、適度にパンチを当てて回る戦法を徹底すると良いんじゃないかなーと考えています。カネロVSジェイコブスのジェイコブス選手のような戦い方とか参考です。

そんな中、ごちゃごちゃっとした中で、左フックのカウンターが当てられたら最高ではないでしょうか。

もし左フック同士のカウンターとなって、アゴにでもヒットさせることができたなら、、!カネロ選手の初のダウンが見られるかもしれません、、!

 

いやいや、思えば左フック、カウンターが得意なのはカネロ王者も同様ではありませんか!

もしかしたら、今回両選手のダウンシーンが見られるのは、どちらかの左フック同時カウンターによるものかもしれませんね。

 

3.結論

とはいえ、結論は冷静に、

カネロ判定勝利116-112

 

ジェイコブス戦の感じをベースに、前半はプラント選手がいい動きして、後半はペースを完全につかんだカネロ選手が疲れたプラント選手をめちゃくちゃ追い込み、しかしプラント選手は倒れず判定へ、というのが結論予想です。

 

そのほかは、

カネロ判定勝利60%

カネロKO勝利20%

プラント判定勝利9%

プラントKO勝利1%

ドロー10%

て感じで、両選手気持ち強いですから基本は判定までいくと思っていて、ドローもあり得ると考えています。

 

両選手、華もありますし、気持ち強いですし、試合内容自体はかなり期待できそう!楽しみです。

 

 

 

 

 

以上。

 

そういえば、ウシク選手、勝ちましたねー!

 

ちょっと、ブログは後回しになってしまっていますが、非常にスキル満載の試合でしたし、今後の展開もバラエティ豊かになってきました。

今後のヘビー級、ますます要注目です。

カネロ選手も中量級でライバルが多かったら、もっと面白いはずなのになー。。

 

 

ではでは。

 

(カネロ、プラント、関連記事)

 

 

合計100発以下のパンチ。。。/ボクシング感想(ギジェルモ・リゴンドーVSジョンリエル・カシメロ)

 

 

この試合の予想記事↓

 

 

ギジェルモ・リゴンドー VS ジョンリエル・カシメロ

Embed from Getty Images

(引用元:Guillermo Rigondeaux speaks with John Riel Casimero during their... ニュース写真 - Getty Images

 

○結果

・「カシメロ判定勝利」2−1(116-112,117-111,113-115)

・「インディー採点」114-114

 

(参考ページ↓)

・結果について

https://boxrec.com/en/event/832124/2668237

 

・公式採点について

https://boxrec.com/en/scoring/2668237

 

・パンチデータについて

リゴンドー44発、カシメロ47発、と、両選手合計100発以下の有効打です。。

 

 

ということで、1%も予想していなかった結果となりました。

カシメロ選手の判定勝利です!

間合いは意外と近いという試合展開も外れました。。

リゴンドー選手が予想を遥かに超えて、足を使ったアウトボックスをしたからです。実を言うと、40歳のリゴンドー選手がここまで足を使うことはできないと思ってしまっていました。

カシメロ選手は変わらないスタイルで予想通りでしたが、あまりにも逃げ回るリゴンドー選手に対して、空振りばかりしてしまいました。

パンチのヒット数も「合計91(カシメロ47,リゴンドー44)」(後日詳細は更新)と両選手ともに超絶低く、ある意味リゴンドー選手に振り回された試合となりました。

 

試合を簡単に振り返り

会見から計量まで、予想通りに攻める口撃のカシメロ選手と、意外に強めの口調だったリゴンドー選手。

リングイン時も気合入った表情を見せる両選手でした。

 

・1R

カシメロ選手が予想以上にプレッシャーをかけ、どんどん突っ込んでいきました。

リゴンドー選手はいつもの通り足を止めて間合いを測るのではなく、カシメロ選手に対応して足を使って距離を取っていきました。

ステップを使い、左右に回りながら、ジャブで距離を測っていくリゴンドー選手に、いきなりの左右フックアッパーで突っ込んでいくカシメロ選手。

ラウンド終盤には、左にダッキングしたリゴンドー選手に、カシメロ選手が左右フックを連打してバランスを崩させ、ダウンともとれそうな形でリゴンドー選手の手を地面に付かせます。

そこにパンチを打ち込んだカシメロ選手。「リフリー止めるの遅いやろ。。」と誰もが思ったシーンもありました。

カシメロ選手の飛び込みながらの右フックや右アッパーが、リゴンドー選手の左へのダッキングに事故的にヒットするテテ戦のような結末も少し感じた1Rでした。

 

・2R

1Rで相手のスタイルがわかったリゴンドー選手は最初からアウトボックスに徹底しました。

カシメロ選手は変わらず、左右フックで追い続けました。

時々放つリゴンドー選手のワンツー左ストレートが2回ほどヒットし、1Rと同じ構図ではありましたが、優勢なのはリゴンドー選手に切り替わったように感じたラウンドでした。

 

・3-6R

3R以降も2Rと同じ流れです。

リゴンドー選手の下がるステップの速さが異常で、なかなか捕まえられないカシメロ選手。

当たるパンチといえば、リゴンドー選手のジャブか、カシメロ選手のかする程度の左右フック。

なかなか決定打は6Rまで見えませんでしたが、リゴンドー選手のカウンター、カシメロ選手の飛び込み左右パンチがまだまだ当たりそうで、緊張感はたっぷり。

インディーはリゴンドー選手のジャブをとってポイントをつけましたが、絶対に採点は割れてるだろうなと思う序盤中盤でした。

 

・7-12R

ところが、7R以降、6Rまでの展開から全く変わらず、攻めるカシメロ、下がるリゴンドー、全く当たらない両パンチ、が最後まで続き、見ている人たちをイライラさせる試合になってしまいました。

 

試合終了後は、両選手フラストレーションはありそうだったものの、やることはやったのであとは勝つのを祈るのみという表情。

結果はスプリットで、カシメロ選手勝利、WBOバンタム級王者を防衛しました。

 

面白かったポイント

解説の井上尚弥選手が、カシメロ選手の勝利決定後、かなりモチベーション上がっていたことです。

過去の映像やSNSや記事なんかで「カシメロを倒したい」っていうのは何度も目にしていたのですが、リアルタイムで挑発されてはっきりと「叩きのめしたい」っていうコメントを聞いたのは初めてでした。

インタビューでカシメロ選手が敢えて中指を残して元気よく「最後は井上だ!」って言われた時の「へー、まじコイツ覚えとけよ」っていう表情、めちゃよかったです!笑。余計に楽しみですね!

 

気になったポイント 

カシメロ選手について2つあります。

1つは試合インターバルでのえずき、もう1つはインタビュー時の取り巻きです。

おそらく見ていた方皆さん思ったと思いますが、ラウンド間の休憩中カシメロ選手はずっと「オエ!!」ってえずきや咳のような声をあげていました。体調不良なのか、いつものことなのか、あまりインディーは知らないのですが、今後も試合を見れそうなので、ニュースや試合解説などで気にしていきたいです。

もう1つのインタビュー時ですが、なんでカシメロ選手じゃない取り巻きがカシメロ選手の感想みたいなことを語っていたんですかね笑。

たぶん変なコメントさせたくないっていう意図があるのかもしれませんが、インタビュアーの方からも実際に注意されていました。

なんかブラジル人UFCファイターのインタビュー時にも、通訳が適当に訳して返事していることがあるみたいです笑。

以下の動画がそれで、けっこう面白いですよ。(てか、このチャンネル自体面白いです)

(引用元:MMAフリーキング - YouTube

 

カシメロについて

とにもかくにも無事に勝利したカシメロ選手。

次の試合が気になるところですが、インタビューではドネア選手を倒して井上尚弥選手を倒すって言っていました。

まあ妥当なカードで現実的ですが、個人的には、今回の井上選手の「叩きのめしたい」を聞いて次すぐにでも井上選手と戦ってほしいなーと思います。

ぜひ日本で!

 

リゴンドーについて

試合こそ敗れ、結果に異論はありませんでしたが、久々にリゴンドー選手が足を動かすはっきりしたアウトボックスを見れたのは、とても面白かったです。

12Rあの動きをやってのけるんですからね。しかもステップが超速い。とても40歳とは思えません笑。

ただ、試合終盤にはこのままじゃ明確に勝てないと本人もわかっていたはずなのに手を出せなかった、というのは気になるところです。これ、解説で言っていたのを聞いて僕も共感しました。

ごちゃっとした攻防の展開が終わった後や回り込んだ後のすぐにワンツーとか出したら当たりそうだったのに何もしませんでした。おそらく、ドネア選手とSバンタムで戦った時なら、もう少し攻めてたんじゃないかと思うのです。

てことは、やはり何かの変化は起こってきていて、以前のような鉄壁感は薄れてきているのではないでしょうか。

このままでは次回の試合で好カードを組まれるのは難しいでしょうが、思い切って階級もう1つ下げたり、また戻って1つあげたりして、強い選手との試合がまた見てみたいです。

 

今回の注目シーン

3Rの2:15あたりでリゴンドー選手が見せた高速のバックステップ&右リードです。

f:id:indii:20210815191448p:plain

(引用元:YouTube DAZNチャンネルより) 

 

(追記2021/08/17)

動画でも語りました!

 

実際のシーンは以下の動画の30秒ぐらいのところです。

(引用元:YouTube DAZNチャンネルより) 

 

いやー、僕やっぱアウトボクサーのこういうシーン、好きなんですよねー笑。

だから多少退屈でもリゴンドー選手は好きなんですよね。

 

まとめ

さばくよりも打って当てる!

ボクシングは相手に与えたダメージで判定するので、まあ当然ですね!

今回の試合や以前のロマチェンコVSロペスでも、最近その傾向ははっきりしてます。

 

 

 

 

 

以上。

 

そういえば、試合後にWOWOWエキサイトマッチのYouTube見たんですが、あれ良いですね!

何が良いかって、見ていた人たちがチャットでコメントしていたので「ああこういう意見もあるんだ」とか「この人はこういう採点結果だったんだ」とかそもそも「ちゃんと他の人もしっかり見てたんだ」っていうのがライブで共有できたところです。

出演者の皆さんのトークが聞けるのも良かったんですが、個人的にはこういうコミュニティとして機能していたのが興味深かったですし、楽しかったです。

そしてライブで、っていうのがまた良かったですね。ライブ配信の楽しみ方を実感しました。

なかなか仕事で好カードをリアルタイムで見れないのですが、次見れたらまた参加します笑。

 

 

ではでは。

  

 

【試合予想】10/10タイソン・フューリーVSデオンテイ・ワイルダーⅢ

***********************

<2021/7/23追記>

らしいです。

なので、タイトルも日本時間10/10開催へと変更しました。

無事行われるということで楽しみ!

 

<2021/7/13追記>

ということで、もうしばらく楽しみはお預けです。。

***********************

 

 

 

2021/7/25 タイソン・フューリー VS デオンテイ・ワイルダー Ⅲ inラスベガス(T-モバイル・アリーナ)

 

(試合情報)

https://boxrec.com/en/event/834963/2687028

 

1.比較データ

f:id:indii:20210617224957j:plain

(2021年6月時点)

 

(参考情報)

フューリー:https://boxrec.com/en/proboxer/479205

ワイルダー:https://boxrec.com/en/proboxer/468841

(選手紹介動画紹介) 

 

フューリーVSワイルダーの戦いは、今回で3回目。

ということで、1,2戦目の時にも予想を書いていますので、上記の比較データに大きな変更はありません。

 

前回の方でも書きましたが、

デカくて、型がなくて、目が良くて、ボクサータイプ、というところを主にしばしば共通しています。

しかし、各能力別で比較するとその優劣はわかりやすく分かれます。

 

・攻撃力について

まあ、ワイルダー選手でしょう。

パンチ力は間違いありません。特にワンツー、右ストレートは全階級の現役選手No.1ではないでしょうか。

ただ、コンビネーションの多彩さでは、フューリー選手に分があるでしょう。構えも右と左で戦えますし、近くても離れても、上下にも打ち分けられますから。

ワイルダー選手も連打力はありますが、あれはコンビネーションというよりも爆発的に暴れてる感じです笑。

フューリー選手も、前回のフューリーVSワイルダー2戦目を含め、最近KO・TKO勝利が目立つため、パワーは十分ですが、ワイルダー選手と比較するとなると、少し劣ってしまいます。

 

・ディフェンス力について

フューリー選手で間違い無いでしょう。

目がめちゃくちゃいい、ガードも忘れない、足も使ってカウンターもとる。あの選手の顔面にクリーンヒットさせるのは難しいです。

ワイルダー選手も、目はいいですが、ちょっと避け方が悪いです。バックステップもまだまだ浅く、スウェーだけで避けすぎて、避けた後のバランスが悪いので、大きい選手に踏み込まれて連打されたら危険香りがぷんぷんしてます。

パンチ力やカウンターもあるので、踏み込まれない試合が多いですが、前回のフューリーVSワイルダー2戦目のように踏み込まれると、また危険が待っているでしょう。

 

・スピードについて

これは両選手とも同じぐらいですが、質が少し違います。

軽くてクイックに手数を多く出すフューリー選手と、1発で倒せる力強いパンチのワイルダー選手。技か、力か、というスピードのあり方です。

瞬間のスピードは同じだと思いますが、対戦相手となった時に異なる対応を迫られるはず。

ワイルダー選手の方がシンプルに怖いですが、フューリー選手の方も対策がつかみにくいため、どちらもやりにくいです。

 

・体力について 

フューリー選手です。

両選手デカいとはいっても、フューリー選手の方がもっとデカいです。縦にも横にも笑。なのでフィジカルでは間違いなくフューリー選手。

タフさも、フューリーVSワイルダー1戦目で判明した通り、フューリー選手。

スタミナは同じぐらいだと思います。

 

・他

戦略や対応力の面でも、フューリー選手が一枚上手だと思います。それはフューリーVSワイルダー2戦目を見てもわかるはずです。

フューリー選手は近距離でも中間距離でも戦えますが、ワイルダー選手は中間距離に関してめっぽう強みを出しますからね。

精神面でやや気になるのはフューリー選手ですが、試合が決まれば試合中に弱気なシーンなど全く見せず、むしろ相手をベロ出して揺さぶるぐらいなので強いとも言えるでしょう笑。

人気面では両方とも抜群なので、会場は大盛り上がり間違い無し!

次の予想展開にも書いていきますが、今回もフューリーVSワイルダー1,2戦目の通り、最初から盛り上がりが期待できます。

 

2.予想する試合展開

おそらく最初から打ち合いになると予想するインディーは、

①フューリーは予定通り攻めるか!?

②前半からワイルダータイム発動か!?

をポイントとして見ます。

あ、おまけとして、

③前日計量は両選手とも重いのか!?

もポイントとしておきます。

 

初めに、なぜ打ち合い間違い無しだと思うのか語ります。

まずフューリー選手の場合ですが、フューリーVSワイルダー1,2戦目で見せてくれた通り、1戦目のアウトボックスか、2戦目の攻めるスタイルか、の異なるパターンが考えられます。

どっちのパターンも強かったのですが、ここは2戦目の攻めるスタイルで挑むとインディーは予想します。

1つはその方が過去のワイルダー戦で優勢だったから、もう1つは試合中では攻めるスタイルからアウトボックスへの方が切り替えやすいから、です。

過去の両選手の試合から考えて、ワイルダー選手は中間距離は得意ですが、接近戦は苦手です。しかしフューリー選手は両方得意です。

前回と同様に、距離を詰めて手数を増やせば、むしろフューリー選手自身は安全に戦えるでしょう。むしろ中間距離はワイルダー選手のパンチが存分に活きるので危険。オットワリン戦で見せたぐらいの接近戦ならば、とても有利なはずです。

というのが1つの理由で、もう1つの方は、序盤から距離をとってしまうと相手にも攻めるペースを握らせかねない、また、そもそもボクサーは試合の最中でアウトボックスから接近するスタイルへの切り替えは身体がついていかないことが多い、という理由からです。

例を出すと、最近でわかりやすい試合として、カネロVSゴロフキンの1,2戦目があります。1戦目の時のアウトボクシングをしたカネロ選手は途中で攻める際でも完全な接近戦に切り替えることはできませんでした。逆に2戦目では接近戦に挑み、中盤以降距離をとって戦うこともそのまま接近戦に戻ることもできました。

頭の良い世界王者のフューリー選手ならば、そんなこと十分体感しているはずなので、今回もフューリーVSワイルダー2戦目同様、序盤から攻めにくるでしょう。よっぽど無いでしょうが、もし分が悪くなってももう一つの戦法、手堅いアウトボックスに切り替えるだけです。

会見でも「速攻でKOする」と言っちゃってるので、攻める確率は高いでしょう。

 

ワイルダー選手の方は、フューリーVSワイルダー1,2戦目同様、というかいつもの戦法、中間距離からジャブなどで冷静に様子見て、当たると思ったらワンツーやワイルダータイム発動の戦い方でしょう。

元々、スタイルの幅は無いので、ほぼ確実にそうなるはずです。

正直なところ、ボクシングしたらフューリー選手が上手いので、前回のように、攻め追われて崩されてコンビネーション当てられる前に、自分から先にパンチを当てるべきだと思います。

目はいいですが、それだけでは通じない次元です。やられる前にやる、をワイルダー選手自身もわかってるんじゃないでしょうか。

とはいえ、1発の最強パンチがあるというのはとてつもない強みです。

それが序盤から発動するなら、どんなに不利な予想でも、見ているものをドキドキさせ、結果を覆すことができる確率も上がります。

 

以上から、両選手ともに試合始まって先に攻めた方が有利だと予想し、最初から打ち合い間違いなし!とインディーは考えていました。

両選手ともに、互いのパンチで倒し倒されているので、KOシーンも想像できますね。

気になるポイントの3つ目の体重の件ですが、これは両選手とも2戦目同様重くしていれば、最初から打ち合いになる展開確実だと確認できるという点で挙げています。

逆に軽かったら、それはそれで気になりますね笑。

ワイルダー選手なら軽くなっても前回体重を重くしすぎて足がうまく動かなかったなどの反省があったのかなーと思えますが、フューリー選手の方が軽くなったら序盤から攻めずにアウトボックスする可能性が高くなったり、体調不良だったりなど、前回増やして上手くいった分、そうしない理由をいろいろ気になってしまいます。

 

前日計量からこの試合展開を楽しませてくれる3戦目は、打ち合い必須!とりあえずは見逃せない展開が繰り広げられることを確信しています。

 

3.結論 

フューリー5R TKO勝利

やはり、フューリー選手の技術、フィジカルには叶わず、前回2戦目のようなレフリーストップで終わる気がします。

 

フューリーTKO勝利60%、フューリー判定勝利15%、

ワイルダーKO勝利20%、

ドロー5%

で可能性は考えています。

 

フューリー選手が勝てば、同じく夏に行われるらしいジョシュアVSウシクの勝者と戦い、順当に統一路線へまっしぐらです。

その場合のワイルダー選手は、価値が極端に落ちるというわけでもなく、ジョシュアVSウシクの敗者や、アジャグバ選手やデュボア選手やジョージョイス選手などスター候補のヘビー級選手がたくさんいますから、魅せる機会はたくさんあってまだまだ活躍するでしょう。

 

一方、ワイルダー選手が勝つ場合、これはこれはヘビー級がより面白くなります。

フューリーVSワイルダー4戦目はもちろん、ヘビー級の強豪と対戦経験のあるトップ選手たちは皆負けを経験していることになり、スター候補たちもカードに組まれやすくなり、どんどん激化していくに違いないからです!

面白いどころじゃありません。もはや戦国時代です!

契約上決まった再戦3回目とはいえ、まだまだ試合前から試合後まで目が離せません。

 

 

 

 

 

以上。

 

最近、ワクチンのおかげでコロナの影響も薄くなり、ボクシングも盛り上がりを再開し始めましたが、流動的な世間の動きに合わせるかのように好カードも伸びたり変更になったりしてますね。

コロナの影響ではありませんが、そのうち8/15に予定していたリゴンドーVSカシメロがドネアVSカシメロに変更となりました。

せっかく予想も書いたのですが、一旦は保留です。。笑

 

この記事の前にはフューリーVSジョシュアを実は書き始めていたのですが、危うく上と同じ轍を踏むところでした。

ま、これも変更になるかもしれませんけどね。。その時は随時更新しますので、どうかよろしくお願いします!

 

 

ではでは。

 

 

 

 

 

【試合予想】(8/22の開催は変更)マニー・パッキャオVSエロール・スペンス

***********************

<追加2021/08/11>

変更になりました。。。とても残念です。。

仕方なさそうですね。。

しかし、日付のみ消して、この記事は残しておきます。いつかまた組まれると期待して。

 

 

***********************

 

 

2021/8/22 マニー・パッキャオ VS エロール・スペンス inラスベガス(T-モバイル・アリーナ)

Image

(引用元:パッキャオのツイッターよりhttps://twitter.com/MannyPacquiao/status/1395842435448668164)

 

試合情報:https://boxrec.com/en/event/834350/2682693

 

1.比較データ

f:id:indii:20210605011649j:plain

(2021年6月時点)

(参考情報)

パッキャオ:https://boxrec.com/en/proboxer/6129

スペンス:https://boxrec.com/en/proboxer/629465

(選手紹介動画紹介)

 

 

サウスポー同士で、身長リーチ差が数字上では10センチ以上あります。

 

・攻撃力について

両選手とも攻撃力に1番強みをもっているため、かなり難しいところです。

お互い左右両方のパンチ力が強く、KOシーンもよくあります。力強さという点でスペンス選手にしておきましょう笑。

コンビネーション、というか連打力ではパッキャオ選手が目立ちますね。

純粋なパワーパンチはスペンス選手、爆発力でパッキャオ選手、という感じです。

 

・ディフェンス力について

接近戦においてはスペンス選手の方が上手いでしょう。

パッキャオ選手はポジショニングでパンチをもらわないようにしているのが上手いと思います。

が、ガードやボディワークなどディフェンス面を総合的に見ると、スペンス選手の方が良い印象があります。

 

・スピードについて

これはパッキャオ選手です。

回転のスピードはもちろん、瞬間のスピードも上回っています。

ステップ、踏み込みは、今のパッキャオでも確実に勝っています。

スペンス選手のスピードについては、目立って良いポイントはないというのがいつもの僕の考えです。

 

・体力について 

スペンス選手でしょう。

フィジカルの強さは特にです。

打たれ強さの面では、スペンス選手がまだ打たれた局面を見せていないので、なんとも言えませんね。今回それがわかるかもしれません。

 

・他

経験値はパッキャオ選手が段違いにあるので、対応力は若干勝るかもしれませんが、スペンス選手も安定感抜群ですから、なんとも言えません。

精神面も当然高い状態に両選手ともありますし、人気者です。

この面ではあまり差は無いと思います。

 

ということで、攻撃面では良い勝負、スピードは確実にパッキャオ選手、それ以外はスペンス選手というのが、インディーのスペック確認の結果となります!

今回はそのスペックを存分に活かしきれる作戦がカギとなりそうです。

 

2.予想する試合展開

 

両選手のキーパンチは、

スペンスのボディ狙いがどれだけヒットするか、

パッキャオの左右アッパーが当たるか、

です。

 

まず、スペンス選手は絶対にボディを狙うべきですし、そうしてくるでしょう。

パッキャオ選手は、ボディが効いてピンチに陥ることが少なく無いからです。マルガリート戦の中盤あたりなんかそれがわかりやすいです。

スペンス選手も接近してボディ、カウンターでもボディが得意です。

スペンス側の1番効果的な戦略は「最初から最後までボディ狙い」だとインディーは確信しています。

パッキャオ選手はこれをもちろん防ぐ意識はあるでしょうが、しつこいボディ攻撃ならいくつかもらってしまうはず。

今回はこのボディ攻撃を上回るように攻めなければ厳しい戦いになりそうです。

 

一方のパッキャオ選手は、確実に上回っているだろう踏み込みと回転のスピードで、スペンス選手の固いガードの上から隙間からボコボコにできるかどうかが注目です。

パッキャオvsサーマンで、サーマン選手は予想以上に止まらないパッキャオ選手の四方八方からの連打に、かなり手を焼いていました。見たいた僕も、ここまで連打力に差があるのかと驚きました。さすが6階級制覇王者のレジェンドだと感銘を受けたものです。

今回の試合でもそのスピード差は歴然だと予想します。

特に今回はガードで防ことの多いスペンス選手が相手。サーマン戦のように、踏み込んで射程圏内に入ったら連打をポジション変えながら打ちまくってペースを握れば、新世代のスター選手を再び打ち負かせるかもしれません。

そして、左右のアッパーが当たり始めたら、隙間をとらえてヒット数も多くなるということで、勝率もぐんとアップするでしょう。

 

また、パッキャオ選手が連打した後すぐのタイミングでスペンス選手が攻められるか、またはそれにパッキャオ選手は対応できるか、という攻守が切り替わるタイミングも意外にポイントだと思います。

たぶんこの試合は、パッキャオ選手の連打中かそれ以外かで、両選手の攻防シーン、有利なシーンがはっきり分かれるでしょう。スペンス選手は連打中に打ち返すよりも、連打後すぐの方が無難に攻められるはずだからです。

そのタイミングを制すことができれば、それぞれの有利なシーンを増やすことができます。

スペンス選手はボディへのパンチをどれくらいヒットさせるのか。それを防ぎながらパッキャオ選手の連打がどれだけ顔面に当たりペースを掴むのか。連打後のタイミングを制すのはどちらか。

今回そういったところが勝敗を分けるポイントになるのではないでしょうか。

  

3.結論

スペンス判定勝利3−0

116-112ぐらいのポイントがつくと予想します。

やはり、スペンス選手がパッキャオ選手にボディを当てて弱らせるという予想です。

9Rぐらいにボディ、またはボディが効いて顔面へのパンチあたりで、スペンスKOもあると思っています。

 

スペンス判定勝利35%、スペンスKO勝利(ボディ)20%、

パッキャオ判定勝利25%

ぐらいで可能性は考えています。

けっこうスペンス勝利推しですね笑。

 

まあどっちが勝つにしても、勝った方はいよいよクロフォード戦が目前となります。

スペンス選手の場合は新世代のウェルター級最強決定戦へ。パッキャオ勝てば、新世代の壁として君臨し新旧最後の決定戦へ。

この試合の両選手ともにウェルター級の好カードたくさんのPBC傘下なので、まだまだサーマン戦やガルシア戦やポーター戦など揃ってはいますが、もうそろそろカードが出尽くす感もあるので、本当にクロフォード戦が浮上してくる可能性は高いでしょう。

 

新世代スターとレジェンド対決はパッキャオVSサーマンに続く第2弾!

激闘必須で試合後まで見逃せません!

 

 

 

 

 

以上。

 

しかし、パッキャオ選手が勝ったらまたメイウェザーの株が密かに上がりますね。

カネロ選手が勝つたびにも同じこと言えます。

エキシビジョンで引退後楽しんでて、いろいろ非難されてもいますが、実力はやっぱ本物だったですね。

 

 

ではでは。 

 

(パッキャオの関連記事)

  

(スペンスの関連記事)

 

 

【とりあえず速報感想】フロイド・メイウェザーVSローガン・ポール『想像以上に緊張感と気持ちよい試合!』

 

 

フロイド・メイウェザー VS ローガン・ポール

Embed from Getty Images

(引用元:Floyd Mayweather and Logan Paul face off during their weigh-in ahead... ニュース写真 - Getty Images

 

・エキシビジョンですが、インディー採点

f:id:indii:20210607145914j:image

 

やっぱり強かったです、メイウェザー!!

体重差15kg以上、身長リーチも10㎝近く差があり、およそSウェルター級とクルーザー級の4階級も離れた体格差を、世界一のスキルとスピード、そして圧倒的な経験値で、チャンネル登録者数2000万人の大人気YouTuberローガン・ポールを圧倒してしまいました。

エキシビジョンで非公式戦のため、公式採点はありませんでしたが、メイウェザー勝利は間違い無いでしょう。

ローガンポールも公式戦1戦の経験のみで、最高スキルの選手に対して、8Rよく戦い切りました。

 

1,2Rはメイウェザー様子見がちでしたが、3R以降は完全にパンチを見切った様子でプレッシャーと接近戦を繰り広げました。

入場時のメイウェザーは流石にデカすぎる相手に対しての警戒からか真剣な表情で、ゴング後も思った以上の体格差だったりローガンポールから1R終盤ラッシュをかけられたりするシーンを見たので、1発当たってもしかするかもと思い、やや緊張感も感じ、思った以上に手に汗握りました笑。

3Rからは積極的に距離を詰めて、ローガンポールとの距離を潰し、完璧にペースを掴んだメイウェザーですが、ローガンポールの右の打ちおろしや右アッパーがメイウェザーを捉えるかもしれない可能性は引き続いており、最後まで集中して見ることができました。

 

一瞬の隙を見逃さない相変わらずのカウンタースキル、圧倒的スピードのジャブ左フック右ストレート、ディフェンススキル、44歳とは思えない動き。

エキシビジョンマッチで思い出すのは、メイウェザーVS那須川天心ですが、その時とははっきり異なる身体の仕上がりと、試合前の緊張感のある表情から、メイウェザーの真剣さとハードワークも感じさせられました。

(メイウェザーVS那須川天心の感想記事↓)

 

そして、試合以上に気持ちが良かったのが、試合後の両選手のインタビュー。

メイウェザーはいつも通り、敬意のあるコメント。

さらにローガンポールも、元気さと潔さ、そしてファンへの感謝のこもったインタビューでした。

こんなメンタルと人気を兼ね備えた選手同士の試合、そりゃーみんな見たがりますよね。

 

思った以上に緊張感を感じた面白さと、気持ちよさを感じるとても良い試合でした!

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

以上。

 

この試合でメイウェザーの気になったスキルは、後ほど動画でも出そうかな。

久しぶりに笑

 

ではでは。 

 

 

(メイウェザー関連記事)

 

 

 

【試合予想】8/15ギジェルモ・リゴンドーVSジョンリエル・カシメロ

 

***********************

<2021/7/7追記>

ということで予定通り開催となりました!!

井上尚弥挑戦者決定戦へのトーナメント的な感じではなくなったのは残念ですが、見たい試合は見れるので、結果楽しみです!

ということで予定通り、予想もご覧ください。

 

<2021/6/22追記>

2021/5/17に更新した記事ですが、2021/6/20井上尚弥VSダスマリナスの後、ギジェルモ・リゴンドーの代わりにノニト・ドネアが出場し、8/15は「ノニト・ドネアVSジョンリエル・カシメロ」に変更となるかもしれません。随時更新いたします。

***********************

 

(追記2021/08/15)

先に試合結果を見たい方は↓

 

  

2021/8/15 ギジェルモ・リゴンドー VS ジョンリエル・カシメロ inカーソン(ディグニティ・ヘルス・スポーツ・パーク)

 

試合情報:https://boxrec.com/en/event/832124/2668237

 

1.比較データ

f:id:indii:20210513234832j:plain

(2021年5月時点)

(参考情報)

リゴンドー:https://boxrec.com/en/proboxer/492989

カシメロ:https://boxrec.com/en/proboxer/421916

(選手紹介動画)※リゴンドーのみ

 

完成されたアウトボクサーvs野性味あふれるファイター、の対照的な選手同士のバンタム級王座統一戦です。

 

・攻撃力について

パンチ力は変わらないと思います。一見カシメロ選手の方が強そうですが、全体的に勢いがあるというだけでパンチ1発のパンチ力自体は変わらない、もしくは、キレも含めて左パンチだけ見るとリゴンドー選手の方が強いでしょう。

コンビネーションの多彩さは、カシメロ選手でしょう。コンビネーションというよりは連打が止まらないという感じですが。リゴンドー選手はあまりコンビネーションは打たず、基本的なパンチのバリエーションです。

 

・ディフェンス力について

リゴンドー選手です。

触覚のような右手とステップを利用した、空間把握力で相手にパンチを届かせません。入って来そうな時にはカウンターも打ち込むため、なかなか入り込める選手はいないでしょう。

ただし接近してしまうと、ディフェンスはカシメロ選手の方に軍配が上がりそうです。ディフェンスが上手いというよりは、打ち合いに強くなるからディフェンスが関係なくなる、という意味合いですね。

 

・スピードについて

完全に、リゴンドー選手です。間違いありません。

特に瞬間のスピードは段違いです。

唯一勝っているかもしれない点は、思い切りの良い踏み込み時の全体のスピードですかね。ただ、リゴンドー選手も距離では負けますが、瞬間の踏み込みはとても速いです。なので、「かもしれない」点とします。

 

・体力について

まず体格差としては、リーチだけリゴンドー選手が有利なだけで、あとはほぼ変わりません。

フィジカルの強さも、変わらないと思います。カシメロ選手の方が強そうですが、下から上げてきたことと、リゴンドー選手のブレない軸を見て体幹が強いこと、から判断しました。

スタミナは、、これまた同じだと思います笑。僕が知る中でですが、両選手ともガス欠シーンを見たことないからです。

タフなのはおそらくカシメロ選手です。リゴンドー選手回復こそしますがよくダウンはしますから。

 

・他

戦略については、お互いほとんどないでしょう笑。得意なスタイルがはっきりしてますし、そのスタイルで倒して来てますからね。

なので、対応力に差も感じていません。

年齢による勢いという点では、カシメロ選手が当然目立ちます。この勢いというのは精神面重要なスポーツにおいては、勝敗にも影響してくるはずです。

スター性は、両選手とも、、、笑

 

ということで、各能力別にスペックを確認するとリゴンドー選手に軍配が上がりました。

ま、五輪連覇するほどのハイスペックですから、当然っちゃ当然です。

ただ、それが勝敗に必ずしも影響しないのが、今回の試合です。

 

2.予想する試合展開

とても難しい予想です。

接近戦に持ち込めればカシメロ選手、距離とステップとカウンターで入り込ませなければリゴンドー選手、に勝利が傾くのはすぐにわかりますが、問題はどちらに傾く確率が高いのか予想がつかないことです。

普通の選手ならば、リゴンドー選手の距離に入り込むことは超困難です。過去の試合でも、ロマチェンコ戦や自ら距離を詰めた時以外、入り込まれた試合というのを僕は見たことがありません。

ですが、今回相手は抜群の距離感をもつテテ選手に勝った選手が相手です。加えて身長リーチの差があったにもかかわらず、カシメロ選手は踏み込んでKOしてしまいました。ある意味交通事故的な結末でしたが、それでも踏み込みの可能性は見えました。

私インディーは、このカシメロVSテテの試合を記憶しているから、この試合予想に悩んでるんですよね。。

その試合なければ、間違いなくすぐにリゴンドー完封勝利を予想してます笑。

 

予想するパターンは、以下の3つです。

・リゴンドーカウンターでKO

・リゴンドー完封

・カシメロ飛び込んでKO

 

そして、どちらが勝つにしても、KO決着の確率が高いと考えています。両選手の距離は近くなると思ったからです。

カシメロ選手は当然近付きたがるでしょう。遠くの距離で様子を見ることはあっても、頭の中はどう飛び込もうかということでいっぱいに違いありません。

一方リゴンドー選手の方も、近い距離で試合するでしょう。近いと言っても、くっつくほどではなく、間合いが近い、という意味です。

アウトボクサータイプのリゴンドー選手ですが、ステップをとりながら離れるわけではなく、じっと構えて前の右手などで距離を測りながら、空間を支配していくスタイルです。そして、瞬間のスピードで相手に攻撃を躊躇させて試合をコントロールしやすくします。自分だけがギリギリパンチ当たる距離を維持するのです。メイウェザーもそんな感じです。

なので、カシメロ選手に警戒して下がるというよりも、最初から距離を掴んだ方が試合しやすいから意外にも足を止めて間合いを詰めてくるんじゃないかと思うんですよね。

下がったら勢いつかせるかもしれないので、敢えて最初にプレッシャーかけて止めておきたいって考えもあるでしょうし。

よって、距離、というか間合いは、序盤から近いと予想します。

 

カシメロ選手は、相手の距離が近くなっても序盤ならば特にプレッシャーを感じることなく、いつものように飛び込んでいくでしょう。

すると、リゴンドー選手も早くカウンター当ててしっかり止めとこうとなるでしょう。

こうしてパンチの交錯が、序盤から増えるんじゃないかと思っているわけです。

両選手ともKOパンチ持ってますから、必然的にKO決着の確率も高くなります。

カウンターで仕留めるか、飛び込んで仕留めるか、の違いだけです。

 

まとめると、

ポイント①インディーの予想通り間合いは近いのか、

ポイント②カシメロの飛び込みにリゴンドーはカウンター合わせられるか、

です。

 

ポイント①の通りにならない展開、距離が極端に近いか、距離がめちゃ遠いか、になれば、カシメロ選手のペースで試合は進むでしょう。遠い距離でもガンガン攻めますから。

ポイント②の通りにならなければ、それもカシメロ選手のペースとなります。

 

打たれ強さの面でもポイントとなりそうです。

ただこれは、リゴンドー選手はグラつくシーンもよく見かけるがKOで倒れたことはないこと、カシメロ選手はタフそうだがKO負けの経験があること、を考えるとなんとも言えません。

この試合でその優劣あたりもわかるでしょう。

あとは、リゴンドー選手の年齢による反応などの衰えも気になるところです。

 

3.結論

最近の勢いも踏まえ、

カシメロ4R、TKO勝利

です。

 

個人的にはボクサータイプで華麗なテクを持つリゴンドー応援なのですが、予想は客観的にいたしました笑。

ただ、予想した結果の割合はもちろんギリギリです。

 

カシメロKO51%(序盤4RまでKOは30%)

リゴンドーKO29%

リゴンドー完封勝利20%

 

また予想通りであれば、この試合はちゃんと盛り上がるでしょう!

正反対スタイルの王座統一戦は、序盤からハラハラできる試合こと間違いありません。

 

(追記2021/08/15)

予想外れました。。

 

 

 

 

 

 

以上。

 

んー、どっちが勝っても井上尚弥選手には、脅威ですね、、!

どっちかといえば、リゴンドー戦を見てみたいですが、この試合の勝者VS井上尚弥、の試合まで楽しみです。

 

 

ではでは。

 

(リゴンドーの関連記事)

 

 

 

大声援は大影響!?/ボクシング感想(サウル・"カネロ"・アルバレスVSビリー・ジョー・ソーンダース)

 

 

 

この試合の予想記事↓

 

 

 

 

サウル・"カネロ"・アルバレス VS ビリー・ジョー・ソーンダース

Embed from Getty Images

(引用元:Canelo Alvarez punches Billy Joe Saunders during their fight for... ニュース写真 - Getty Images

 

 

○結果

・「カネロTKO勝利」8R終了(ソーンダースの右目負傷)

・インディー採点(8Rまで)

 

(参考ページ↓)

・結果について

https://boxrec.com/en/event/829075/2646122

 

・公式採点について

Canelo Alvarez vs. Billy Joe Saunders: Official Scorecards - Boxing News

 

・パンチデータについて

(試合を見た通り、カネロのパワーパンチの半分以上はボディです。ただ、5-7Rはソーンダースの方がトータルパンチはヒットしています。)

 

 

私の予想では、7%だった「カネロKO勝利」、が現実となりました!笑

試合展開はポイントとしてた、

①ソーンダースがジャブをヒットさせながら距離を取れるか、②カネロのボディは前半からヒットするか、

の両方が実現したのですが、そのまま判定まで行く確率が高いという予想は外れ、TKOでカネロ選手が勝利してしまいました。

しかも、負傷させての決着。まあ、完全に予想外だったというやつですね笑

しかし、決着するまでは、面白い試合展開でしたので、振り返りたいと思います。

 

試合を簡単に振り返り

会場奥まで埋まるほどの光景で7万人の観客が見守る中、始まった両選手の入場シーン。カネロ選手への声援が圧倒的に多いです。

カネロ選手の方が表情はかなり良い印象を受けました。

ゴング前向かい合った際、身長差はそこまで感じませんでした。

 

・1R

プレッシャーをかけボディを狙うカネロ選手に対して、ジャブで適度な距離をとって対応するソーンダース選手。

スピードは同じぐらい(一瞬のスピードは少しカネロ)で、パンチ力は圧倒的にカネロ選手。

そして、パンチが当たっても当たらなくても、カネロ選手が少しでも動けば大歓声が巻き起こりました。

両選手とも作戦通りの実行ができ、良い立ち上がりに見えました。

 

・2-4R

2R以降は1Rの構図のまま、試合がもう少しアグレッシブになっていきました。

組み合った瞬間の体力が同じぐらいであることもここら辺のラウンドでわかりました。

カネロ選手はソーンダース選手が少しでも出てきたりロープに追い詰められたりした瞬間があれば、見逃さずボディ中心のコンビネーションをフルマックスで打ちまくります。

少しでもソーンダース選手がバランスを崩せば、割れんばかりの歓声が起こるため、さらにカネロ選手をプラスに印象付けました。

ソーンダース選手もジャブを中心に自分のペースで試合を展開し、カネロ選手にペースを握らせませんでした。

 

・5-7R

5R、ソーンダース選手がいいパンチをヒットさせ始めました。

攻守ともにペースを握りつつあり、カネロ選手の空振りもこの辺りから目立ち始めました。

一方で、プレッシャーやボディへのダメージからかクリンチもやや多くなり始め、ソーンダース選手に疲れも見えました。

見たところクリーンヒットの数はソーンダース選手の方が上回っている印象で、カネロ選手はプレッシャーの割にはパンチがヒットせず、このままではフラストレーションを感じたまま終盤を迎えるかもしれないと感じました。

疲労感は両選手に表れており、カネロ選手はパンチの空振りから、ソーンダース選手はボディへのダメージとプレッシャーから、きているようでした。

(ちなみに、コンピュボックスの数字より実際パンチのヒット数はやはりソーンダース選手でした。ところが、公式ジャッジの大半はカネロを支持。。。)

 

・8R

「んー、これは判定がインディーの予想通り割れるような展開になりつつあるな」と感じていたところ、たった1発のパンチが試合を決定します。

カネロ選手の強烈な右アッパーのカウンターがソーンダース選手の右目を捉えたのです!

Embed from Getty Images

(引用元:Canelo Alvarez punches Billy Joe Saunders during their fight for... ニュース写真 - Getty Images

まさに上の写真のシーンです。

当たった時の音もすごかったです、、!

これ以降、完全にカネロ選手に流れが傾き、防戦に必死なままソーンダース選手はこのラウンドを終えました。

インターバル中、ソーンダース選手の右目が塞がっている様子が映し出されました。

結果的に上のパンチが、ソーンダース選手の右目周辺の骨を潰したようで、試合はこれでストップ。(眼下底骨折だけでなくその周辺の骨も骨折しているらしい、、?)

 

おそらく判定までもつれた場合は、接戦だっただろうこの試合。

それを、カネロ選手がパワーでねじ伏せて、完全決着を決めた王座統一戦となりました。

 

面白かったポイント

カネロ選手の大歓声が、採点する上で影響すると改めて感じたことです。

実はこの試合を初めて見た時、音声なしのスマホで視聴していたのですが、その時と、後で音声ありで見返した時では、ポイントの印象が若干異なりました。

特に1,3,4,6,7Rあたりの微妙なラウンドはゴング後採点するとき、「攻めていた気がするのは歓声があったほうかな」という感覚になると思うので、この影響は最終的に大きいと思います。

 

あとは、試合後の両選手への歓声の明暗がやばいぐらいはっきりしていたことです。

ソーンダース選手がピックアップされれば大ブーイングが起こり、カネロ選手の時は大歓声。

試合前ならわかりますが、勝った試合後ぐらいニュートラルにできないもんかと思ってしまいました。目が折れちゃったわけですし。

さすがアメリカ(&カネロの国メキシコ)のファン、はっきりしてます笑。

 

残念なポイント

残念というか、よくわからないなーと思ったことですが、公式採点でも、ポイントをつける上ではパンチのヒット数が必ずしも影響大ではないことです。

今回ならば、6−7Rがそうです。

以下の通り、パンチのヒット数と、ラウンドのポイントが1箇所を除き逆転しています。(パワーパンチを有効にとっている、ボディも有効にとる、ジャブを有効にとる、など有効なパンチの種類論は複雑なので今回は考慮してません。)

f:id:indii:20210511103340j:plain

(引用元:Canelo Alvarez-Billy Joe Saunders: CompuBox Punch Stats - Boxing News

f:id:indii:20210511103403j:plain

(引用元:上記、DAZNツイートより)

 

確かに、ソーンダース選手がカネロ選手から逃げているようにも感じたラウンドでしたが、どちらにダメージを与えたかという点が大事なはずなので、パンチのパンチの有効打は重要視した方が良いと考えます。

こういうの見ると、観客って勝敗に影響することがわかるんですよね。実際、私もそれを上の面白かったポイントで書いた通り、実感しましたし。

たぶん不可能ですが、観客なしだった時、どういう採点になったか気になりましたとさ。

 

カネロについて

さて、以前無双状態をキープすることができているカネロ選手。

目指すは主戦場と決めたSミドル級の残り一つのベルト、IBF王者を獲得し4団体統一するのみとなったでしょう。

そのIBF王者プラント選手ですが、たぶんまだ試合を承諾しないと思います。実現はおそらく1年後以降でしょう。なんたって、超慎重なアルヘイモンのPBC傘下ですから。

プラント選手自身も「実力的にまだまだ対戦するには早い」と以前語っています。

となると、次の対戦相手探しにまた苦戦することになりそうです。

挑発しているアンドラーデ選手はミドル級で、ゴロフキン選手や兄チャーロ選手もミドル級。

粒はミドル級に揃ってますが、敢えてベストコンディションのSミドルを圧倒的人気のカネロ選手の方から揃えるはずはありませんし、1R KO中のベルランガ選手やデビットベナビデス選手は若いので、どーも難しそうです。

 

ソーンダースについて

今回、トドメとなった右アッパーさえもらわなければ、接戦だったであろうソーンダース選手。 

ただ、7Rまでの公式採点を見ても、判定までいっていたとしても判定勝利は難しかったでしょう。

Sミドル級でカネロ選手を倒せるのはソーンダース選手だけだと思っておりましたが、カネロの壁は高かったということになりました。

 

今回の注目シーン

以前お伝えした、大きな右フェイントからの左アッパーです!笑

(その時の記事↓)

 

今回トドメの右アッパーが当たって追い詰めている時にも少し見せてくれましたね。 

(今回のそのシーン↓)

f:id:indii:20210511111716p:plain

(引用元:YouTubeのDAZNチャンネルより)

 

たぶんノってきた時に出すんだと思います。 

 

まとめ

カネロ選手の攻撃力は異常なので、より高いスピードとディフェンス力を持った選手の登場を待つしかないでしょう。

 

ちなみにですが、DAZNの画質、視聴環境がかなりよくなってました。

以下の動画でも確認してほしいのですが、試合後の映像なんか、バリバリ綺麗でした!

あと、ラウンド毎に試合をアーカイブできる機能とかもありがたいですね。

 

(引用元:YouTubeのDAZNチャンネルより)

 

視聴環境にかなり不満を持っていた5年前とは段違いです。

(その不満を持った試合はメイウェザーVSマクレガー↓)

 

 

 

 

 

 

以上。

 

 

やっぱ観客おるのって、いいですね!

UFCも観客動員してますし、海外の興行は観客入れての興行に復活していっています。

さて、日本はいつまでこの状況が続くでしょうか。(5/9時点でもコロナの陽性者数や死亡率は日本の方がまだ低いのに)

ま、基本海外の試合ばっかり注目してるから、ある意味問題なしか笑

 

 

ではでは

 

 

まさに神興行!!カーフはやる方も気をつけろ!?/UFC261感想(ウスマンVSマスヴィダル、ホールVSワイドマン、ウェイリーVSナマユナス)

 

 

 

UFC261 inフロリダ州ジャクソンビル(VyStar ベテランズ・メモリアル・アリーナ)

 

(参考ページ)

UFC 261 | UFC JAPAN

 

クリス・ワイドマン VS ユライア・ホール Ⅱ

(引用元:YouTubeのUFCチャンネルより)

 

○結果

・「ホールTKO勝利」1R17秒(ワイドマンのカーフキックをホールがカットした際にワイドマンの脛が骨折!)

 

(参考ページ)

ユライア・ホール vs. クリス・ワイドマン | UFC JAPAN

 

なんと、、、!!!

ワイドマン選手の試合でまたしても衝撃の結末が起こってしまいました!!!

 

約7年半前となる2013年12月に、ワイドマン自身がアンデウソンシウバに対してTKO勝利した勝ち方で、今度は自分が逆の立場で敗北してしまったのです!

そう、キックをカットされて脛を骨折してしまったということです!!

久しぶりに衝撃映像を目にしました。。。

 

まさか、ワイドマン選手、自分が脛を折る側と折られる側の両方を経験するとは思わなかったでしょう。

そういった意味では、唯一無二の経験となります。

自分が折った時のアンデウソン戦では、アンデウソンのローキックをカットしてそうなりましたが、今回は今流行りのカーフキックをカットされて折られてしまいました。

ローキックか、カーフキックか、迷いましたが、スローで何度か見ると、カーフを狙っていたように見えるため、カーフと僕は判断しています。

試合の次の日あたりには、インスタで無事に手術成功の様子もUPしており、とりあえずは無事だったようです。

最近、カーフキックの脅威ばかりが注目されていましたが、カーフはやられる方も「やる方も」気をつけなければならないことに、多くの人々が気づかされた試合でもありました。

 

一方、不本意に勝利したホール選手。

誰が悪いわけでもないのですが、なんだか申し訳なさそうな様子でした。

ホール選手のことは、TUF(UFC出場をかけた登竜門番組)に出演していた時から見ており、その時から打撃のヤバさを実感していました。

衝撃的なKOとともに対戦選手を数人病院送りにしていたからです。

一方で、性格はとても心優しかったです。

UFCではイマイチ好戦績を残せていないようですが、それでもパフォーマンスオブザナイトを獲得するほど印象的な打撃による勝利を何度か魅せています。

今回、不本意なカタチではありますが、また、久々に病院送りにしてしまったホール選手。

個人的に好きな選手なので、ここからまた病院送りにしてしまうほどの打撃で勝利していってほしいなと思います。

 

ジャン・ウェイリー VS ローズ・ナマユナス

Embed from Getty Images

(引用元:Rose Namajunas reacts after defeating Zhang Weili of China in their... ニュース写真 - Getty Images) 

 

○結果

・「ナマユナスKO勝利」1R1分18秒 

 

(参考ページ)

ジャン・ウェイリー vs. ローズ・ナマユナス | UFC JAPAN

 

左ハイキック1発で勝利しました!

スッと頭に伸びてきて、抜群のキレでした!

タフなウェイリー選手も、さすがに効いていました。

 

僕が、この試合感動したところはもう一つ、ナマユナス選手の勝利者コール後の表情です。(上の写真以上に動画では感動します!)

どんだけ勝ちたかったんだろう、どんだけ練習してきたんだろう、って。

まあ、こんな表情見たら、誰だって感動しちゃいますよね。

新王者おめでとうございます!

 

カマル・ウスマン VS ホルヘ・マスヴィダル Ⅱ

Embed from Getty Images

(引用元:Kamaru Usman of Nigeria punches Jorge Masvidal in their UFC... ニュース写真 - Getty Images

 

○結果

・「ウスマンKO勝利」2R1分2秒

 

(参考ページ)

カマル・ウスマン vs. ホルヘ・マスヴィダル | UFC JAPAN

 

本大会のメインイベント。

両者は昨年2020年7月に対戦しウスマン選手が判定勝利したのですが、その際はマスヴィダル選手が1週間前のオファーだったためマスヴィダル選手が「本領発揮できてなかった」という感じで再度挑発したのがきっかけで、王者ウスマン側からの指名により成立した再戦です。

マスヴィダル選手からしたら、またウェルター級タイトルマッチに挑戦できるので、してやったりだったでしょうね笑。

しかも観客も入り、しっかり儲かったはずです。

 

ところが、結末に関しては、前回以上に明暗が分かれました。

1Rからお互い打撃戦で、マスヴィダル選手のパンチが目立っている中、マスヴィダル選手も効いていない感じにタフでパンチも打ち返すという見応えのあるスタートでした。

パンチの的中数的にポイントはウスマン選手、でも流れは全然わからないなーという雰囲気の中、2Rが始まりましたが、結末は意外とすぐに訪れました。

ウスマン選手のワンツーの右ストレートがマスヴィダル選手の首が捻り取れるんじゃないかと思うほどにクリーンヒットしたのです!

その後、倒れ込んだマスヴィダル選手に念のため何発かパンチを当てて、レフリーがストップ。

見事、更なる完全決着を果たしました。

久しぶりに観客を入れての興行に相応しい、最高のメインカードでした。

 

久しぶりの観客入れての興行について

UFCは久しぶりに観客を入れての興行で、約1万5千人が観戦していたそうです。

2021/4/25現在の日本より感染者数も死亡率も高いのに、ここまで盛り上がるイベントができるUFC、そしてアメリカはやはりすごいなーと僕は思います。逆にいうと、日本はそういう判断はしない文化なんだと改めて感じました。エンターテイメントは僕の生きがいとして全く不要ではないので、それは少し残念なことです。

私インディーは、最近コロナ関連で公私共にやや疲れ気味だったので、会場が盛り上がっている様子を見るだけで、なんか本当に感動しました。。

そして、ブルース・バッファーさんの超気合入ったアナウンス、それに答える観客の皆さんの様子を見ると、本当に涙が出そうになりました。。マジで笑

試合も、メイン興行1戦目のスミスVSクルードからいい試合ばかり。クルード選手がどう考えても動かない足を根性で乗り切ろうとしている姿なんか、マジでヤバかったです。

本当に神興行でした!ありがとうございました!

 

 

 

 

 

以上。

 

そういえば、スポンサー変わってましたね。リーボックのロゴが全然無くなってました。

どこかと再び専属契約したのかはわかりませんが(たぶんヴェノムと契約した?)、リーボックの時より自由なデザインが多くていいなと思いました。

 

 

ではでは。 

 

 

 

 

【試合予想】5/9サウル”カネロ”アルバレスVSビリー・ジョー・ソーンダース

 

 

 

2021/5/9 サウル・”カネロ”・アルバレス VS ビリー・ジョー・ソーンダース inアーリントン(AT&Tスタジアム)

canelo-vs-saunders-poster-ftr

(引用元:Canelo Alvarez: Billy Joe Saunders will be easy work | DAZN News Brunei

 

1.比較データ

f:id:indii:20210408224055j:plain

(2021年4月時点)

 

比較して最初に思うことは、対称的な特徴が多いということです。

右ファイターVS左ボクサーで、上の表からもわかる通りいろいろ明確に反対のスタイルです。

 

・攻撃力について

パンチ力は間違いなくカネロ選手です。

コンビネーションもカネロ選手の方が多彩な印象のため軍配が上がると思いますが、ソーンダース選手も連打は速く時々見せる右アッパーなどかなり魅力的です。

また、両選手とも共通して、ジャブが上手いです。カネロ選手は一瞬で強く速い、ソーンダース選手は数多く多彩、という印象です。

 

・ディフェンス力について

難しいところです。

インファイトでボディワークとガードが上手いカネロ選手、足を使って距離取るのが上手いソーンダース選手。

カウンターについては、両選手同レベルだと思います。

カネロもアウトボックスできることを考えると、若干カネロかなーというぐらいです。

 

・スピードについて

これも難しいです。

両選手とも瞬間と回転の両スピードがあります。

一瞬のスピードや華やかさが印象的なので、少しカネロ選手かな、という感じですね。

ただし、フットワークの速さはソーンダース選手です。

ということで、スピードは同点とします笑。

 

・体力について

タフなのはカネロ選手でしょう。ソーンダース選手が打たれ弱いというわけでは無くて、カネロ選手が頑丈なのです。

フィジカルの強さは、一瞬カネロ選手だと思いましたが、そもそもソーンダース選手の方が大きくナチュラルにミドル級出身であることを考えると、同じに思います。

スタミナはソーンダース選手だと思います。スーパーミドル級以上の階級になった最近のカネロ選手は以前よりスタミナあると思いますが、それでもガス欠の印象が消えないんですよね、僕は。笑

 

・他

この試合の戦略は、お互いはっきりしていると思います。どんな戦略だろうかということは、下に書いておりますが、問題はそれをどっちが実現できるかですよね。

スター性は、間違い無くカネロ選手。

対応力は、ソーンダース選手の方があると思います。

 

ということで、各能力別に見ると意外と差は無く、性質が違うだけなんだなということがわかりました。

噛み合う系の試合ではないでしょうから、熱い試合にはならないかもしれません。

どちらが強み、性質を活かしきれるのかというところで、意外とマニアックな方向けの試合になると予想します。

 

 

2.予想する試合展開

ポイントは、

①ソーンダースがジャブをヒットさせながら距離を取れるか、

②カネロのボディは前半からヒットするか、

です。

 

まず、断然重要な方である1つ目のポイント。これを実行できるかどうかが間違い無く勝利へのカギとなるでしょう。

僅差の判定勝利をもぎとるのです!

判定最強説もある(私が勝手に読んでいる)カネロ選手から判定勝利するのは至難の技ですが、KOはもっと困難でしょう。

疑惑の判定で負けるかもしれませんが、しっかり「疑惑」がつくように、ジャブをヒットさせることが大事。

なので、接近戦最強のカネロ選手に接近させないよう距離をとり、かつ、パンチのヒット数では負けないようにジャブも当てておく。まあ、この試合にあたっては誰もが思っているでしょうが、僕も本当にそう思います。

中盤までその流れがうまくいけば、カネロ選手はイライラしてくるかもしれません。ララ戦のように。そしたら、もう上出来ですよね。イライラして雑になった後半にアピールできたら最高だと思います。

逆に、そうならずに接近戦、またはただ逃げてしまえばカネロ勝利と確信しています。

ただ、僕は高確率でこのポイントはクリアする、つまり僅差の判定までもつれると考えています。

 

2つ目のポイントに関しては、カネロ選手がKO勝利できるか、という視点です。

前に出るのはカネロ選手で間違いありませんが、KOするのは難しいでしょう。

前述した通り、スタイルが対称的なので、噛み合わない確率が高いからです。

今回基本的にカネロ選手は、前に出て手数を出して、ポイントを稼ぎ、後半疲れてもいいように中盤まで気合入れてくると思います。

そして、KOを狙うなら、ソーンダース選手の顔面を捉えるのは至難の業ということで、得意のボディ攻め。KOできなくても、それで動きは鈍らせたいはずです。

たぶんそれが早めに実現するほど、カネロ選手優勢になると考えます。

ついにKOなら、コンビネーションからの左ボディ、右ジャブへカウンターの右ストレート、あたりがあり得ます。

ボディに関してはソーンダース選手も、相手のワンとツーの間に左ボディストレートのカウンター合わせなど、上手いです。

しかし、極力接近したくないはずなので、そのシーン見れても一瞬だと思います。狙う必要もあまり無いと思います。

 

どっちが強みを活かせるか、前半から終盤まで、技術的な面で目が離せません。

 

3.結論

カネロ、スプリットで判定勝利(2-1)

 

判定決着に関しては、かなりの確率で予想しています。その中でも、カネロ選手は苦戦するが、ボディや攻勢を有効とされて勝利する、というのが結論です。

ただし、ソーンダース選手勝利もかなり考えていて、割合としては以下の通りです。

カネロ判定勝利50%、カネロKO7%、サンダース判定43%

7%ってなんや、って感じですが、あまり気にせずに笑。

 

まあ、この試合のテーマを一言で言うなら、

「どっちも勝つのは難しい!?」

としておきましょう。

 

(追記5/11)

ある意味予想が外れました、、!

 

 

 

 

 

以上。

 

久々のビッグマッチ楽しみですねー。

これから少しずつ増えてきそうですが、昨年秋ほどでは無さそうな感じ。

ワクチン普及してきてますし、どんどんやってほしいところです。

 

 

ではでは。

 

 

(カネロの関連記事)

 

 

 

 

 

 

最恐だけど好感あるガヌー新王者!/UFC260感想(フランシス・ガヌーVSスティぺ・ミオシッチ Ⅱ)

 

 

スティぺ・ミオシッチ VS フランシス・ガヌー Ⅱ 

Embed from Getty Images

(引用元:Francis Ngannou of Cameroon punches Stipe Miocic in their UFC... ニュース写真 - Getty Images

 

○結果

「ガヌーKO勝利」2R52秒

 

(参考ページ)

スティペ・ミオシッチ vs. フランシス・ガヌー | UFC JAPAN

 

 

UFCヘビー級タイトルマッチ、抜群の安定感をもつミオシッチ王者と、最恐ガヌー挑戦者が対戦し、ヘビー級らしい派手なKOで挑戦者ガヌー選手が勝利し王者を勝ち取りました!

再戦でもあり、前回は判定負けだったガヌー選手が、見事リベンジを果たした試合でもありました。

新王者にとって全てが嬉しい結果に違いありません。

久しぶりにヘビー級らしいヘビー級王者誕生です!

 

ここ最近の試合では拳をぶん回して、1R1分足らずの試合で相手をボコボコにしてきたガヌー選手ですが、今回はシャープな打撃を魅せて、冷静にKOしました。

最初から冷静な立ち上がりだったので、逆にそれが不気味でした。

ミオシッチ選手もガンガン攻めるタイプでは無いため、距離をとって様子見。カウンターを狙っているようにも見えました。

なので、いつ試合が終わってもおかしくない緊張感がぷんぷんでした。

そんな中、右フックやクリンチ時の打撃がえぐい迫力でミオシッチ選手をとらえはじめました。

しかし、ミオシッチ選手は効いた素振りを見せません。「あれもらってケロッとした感じ、、やっぱ王者はタフやな。。」と私は驚きでした。

打撃をヒットさせたのはガヌー選手だったので1Rのポイントは当然ガヌー選手でしたが、常に冷静な様子がいつ試合を変えてもおかしくない気がして、まだまだ緊張感を残したまま2Rを迎えました。

再び落ち着いた駆け引きの中で、ついにガヌー選手の右ストレート左ジャブの左がミオシッチ選手をとらえグラつかせます!

当然攻め立てるガヌー選手ですが、そんな中でも冷静さを忘れていないように見えるミオシッチ選手。

立ち上がり、追ってくるガヌー選手へ、やはり狙っていたカウンターの右ストレートを打ち込み、動きを一瞬だけ止めました。

それ見て逆にミオシッチ選手がワンツーを打ち込もうとしたその瞬間!

カウンターが全然効いていなかったガヌー選手の左フックがワンとツーの間のタイミングでアゴをとらえ、ミオシッチ選手は真後ろへなぎ倒されてしまいました。

もう決まったように見えましたが、念のため、右の鉄槌を打ち込んで試合終了となりました。

Embed from Getty Images

最後の左フックの瞬間!

(引用元:Francis Ngannou of Cameroon and Stipe Miocic trade punches in their... ニュース写真 - Getty Images) 

 

 

対策完璧だったのか入場時にとても落ち着いていたミオシッチ選手を見て「ミオシッチこりゃ勝つかな」と私は思ったのですが、予想は外れてしまいました。

実際勝てる見込みは十分だったのでしょうが、ガヌー選手の成長と勢いがそれ以上だったのです。

交代の激しいUFCヘビー級王者の最多防衛記録(それでも3回!)を保持し、再度王者に返り咲くなど、比較的長く王者に君臨していましたが、今回現れた壁はかなり高いでしょう。

第3戦のラバーマッチも全然あるでしょうが、今のガヌー選手の強さは誰が見ても異常なので、私はガヌー選手が勝ち越すと見ています。

ただ、対応力素晴らしいのは間違いないので、UFCヘビー級防衛3回という新記録をつくったガヌー第1戦目のように、総合力を存分に活かしてどう立ち向かうのか楽しみです。

 

そして、新王者となった最恐ガヌー選手。

勝利後インタビューでもナイスガイですし、貧しい環境から自分の意思を持って育ってきたストーリーもあるので、誰もが好感が持てるでしょう。

また、周りのセコンド陣は超イカつくて、試合でも暴れることができるので、好感度は高いけど恐い、っていうキャラになっているのも興味深いですね。

暴れるだけでなく、確かな打撃スキルもしっかり身につけていっているので、これは更なるUFCヘビー級長期王者の誕生となるかもしれません。

一つ、気になるとしたら、34歳という年齢。まあ、今は30超えてもバリバリが多いですから、なんとも言えないところではありますが。

とりあえず、ジョンジョーンズ選手が早速挑発していたので、ボッコボコにしてやってほしいと願っています笑。

 

 

 

 

 

 

以上。

 

しかしブルースバッファーさんの観客いなくても変わらない気合入ったアナウンスからは、どんな会場でも試合のように変えてやる!というエネルギーを感じますね!

見ているこっちも気持ち変わります。プロですね!

 

 

ではでは。

 

 

多様な結果のトリプルタイトルマッチ/UFC259感想(アデサニヤVSブラホビッチ、ヤンVSスターリング、ヌネス)

 

日本時間3/7に開催された、トリプルタイトルマッチ、UFC259の感想です。

 

 


 

UFC259 inラスベガス(UFC APEX)

 (参考ページ)

UFC 259 | UFC JAPAN

 

(引用元:UFCチャンネルより) 

 

イズラエル・アデサニヤ VS ヤン・ブラホビッチ

Embed from Getty Images

(引用元:In this handout image provided by UFC, Jan Blachowicz of Poland... ニュース写真 - Getty Images

 

○結果

・「ブラホビッチ判定勝利」3-0(49-46、49−45、49−45)

・インディー採点「アデサニヤ判定勝利」48-47

f:id:indii:20210312141054p:plain

 

(参考ページ)

ヤン・ブラホビッチ vs. イズラエル・アデサニヤ | UFC JAPAN

 

華麗な打撃で注目されているミドル級王者のアデサニヤ選手が、Lヘビー級王者に挑戦して2階級同時制覇を狙いましたが、受けて立つブラホビッチ選手に敗北してしまいました。

 

一言で言うと、階級差を感じた試合でした。

技術的には申し分ないアデサニヤ選手でしたが、打撃で効かせられず、逆にブラホビッチ選手の圧力からくる打撃が、挑戦者にディフェンス意識を集中させていました。

前半はまだ接戦でしたが、徐々にそのような階級による影響が現れていました。

アデサニヤ選手も結果を素直に認めていました。

 

ただ、各ラウンドのポイントとしては、「1,2Rアデサニヤ、3R微妙やけどアデサニヤかな、4,5Rブラホビッチ、ということで3R勝負のスプリットかな!?」と思っていたインディーだったのですが、意外にも3者とも49-〇〇ということ結果に、、!

アデサニヤ選手には全員1ポイントしか与えていなかったのです。

ブラホビッチ選手勝利に異論はありませんが、ポイントの中身見ると、やはりUFCってイマイチ採点基準が(ボクシングよりもさらに)わからないなーと思ったわけでございました。

 

 

ピョートル・ヤン VS アルジャメイン・スターリング

Embed from Getty Images

(引用元:Petr Yan of Russia delivers an illegal knee against Aljamain Sterling... ニュース写真 - Getty Images

 

○結果

・「スターリング反則勝ち(ヤンのインテンショナルファウル)」4R4分29秒 ※上の写真のように両足片膝3点が地面についていたところへの膝蹴り

 

(参考ページ)

ピョートル・ヤン vs. アルジャメイン・スターリング | UFC JAPAN

UFC 259:ヤンのインテンショナルファウルによりスターリングが新王者に | UFC JAPAN

 

スッキリしない結末となりました。

ヤン選手が試合を優勢に進めていたのですが、4Rに相手のグランド状態(今回は上の写真のような両足の片膝の3点が地面に着いた状態)で、スターリング選手に思いっきりヒザ蹴りをぶちかましてしまったのです、、!

ヤン選手は故意だったのか勘違いしたのか、スターリング選手が効いているかどうか、はわかりませんが、明確な反則には間違いありませんでした。

試合は当然、ヤン選手の反則負け、よってスターリング選手が勝ちとなり新王者となりました。

 

が、素直に喜べず、最後にベルトを置いてオクタゴンを去る新王者スターリング選手。いろいろな悔しさが滲み出た表情の試合後でした。

まあ、明らかに劣勢だった状態で反則勝ちして王者になっても、嬉しいはずはありません。普通に負けた方がスッキリしたとも思っているかもしれません。反則勝ちしてズルいと思われるとかマジで嫌だ、とも思っているでしょう。

さすがにかわいそうだなー、と勝手に同情したインディー。

次回、再度スッキリ決着を期待しています!

 

試合自体は、手数のスターリング選手、1発のヤン選手という分かりやすい違いで進んでいました。

そして、ヤン選手の1発の方が多くヒットしてダメージを与えていたので、スターリング選手が戸惑っていた試合で、まもなくフィニッシュかな?という流れでした。

 

ヤン選手、本当に惜しかったですね。。

タイミング的には立ち上がったのと勘違いしたとも取れなくはなかったですし、さすがにあの流れで故意に反則してもメリットはないでしょうから、僕はもうしばらくしたら試合復帰するだろうと考えています。 

 

 

アマンダ・ヌネス VS ミーガン・アンダーソン

Embed from Getty Images

(引用元:Amanda Nunes of Brazil reacts after her victory over Megan Anderson... ニュース写真 - Getty Images) 

 

○結果

・「ヌネス一本勝ち」1R2分3秒 

 

(参考ページ)

アマンダ・ヌネス vs. ミーガン・アンダーソン | UFC JAPAN

 

現代女子UFC2階級同時制覇王者という最強の存在であるアマンダ・ヌネス選手が、いつも通りの異次元の強さを見せつけて防衛しました!

 

体格差はあり、アンダーソン選手の方が全然大きかったのですが、早い踏み込みとパンチで、右オーバーハンドを1Rからどんどんヒットさせたヌネス選手。

たまらず、クランチするアンダーソン選手にさらに右ストレートを側頭部にヒットさせて効かせ、グランドに持ち込み、逆三角の体勢から腕を極めて、王座防衛となりました。

 

抜群の強さで安定の勝利を納めたヌネス選手は、勝利後リングでパートナーとなる女性の方とのお子様と一緒にリングに上がっていました。

日本でもよく見る、世界王者が勝利後に見せる姿ですね。

しかし、いつもの見慣れた様子と違うのは、

・パートナーは同性同士、つまり、LGBTの方々だということ、

・女性(母親)が選手としてリングでお子様といること、

です。

定番の姿は「男のボクサーが自分の子どもを抱っこしてインタビュー」なので最初見た時は違和感がやはりありましたが、考えてみれば当然にあってもおかしくないよなーと思い改まったインディー。

まさに新時代、いや多様化の時代ということです。

強さはもちろん、そういった新たな価値も感じることができ、UFCの素晴らしさを再確認しましたとさ。

 

 

 

 

 

以上。

 

次回の日本時間3/28開催のUFC260は、ヘビー級タイトルマッチ、ミオシッチVSガヌー、ですね! 

ハイパー楽しみ!

僕的にはガヌー勝利が見てみたいかな。

 

 

ではでは。

 

 

【150秒でわかる!】ワシル・ロマチェンコをご紹介(Vasyl Lomachenko)

 

どーも!

 

今回の150秒シリーズは、前回のリゴンドー選手に引き続き、一級品ボクサーのロマチェンコです!

他の150秒紹介動画のコメントでもご要望いただいたことがあったので、早く作らないとと思っていたのですが、遅くなってしまいました、、!

 

150秒で、「ワシル・ロマチェンコ」を紹介してみた(Introducing Vasyl Lomachenko in 150 seconds)

 

 

実はインディー、個人的に好きな選手というわけではなく、技術的にすごいものを持っていて、最近注目のライト級あたりに存在する選手なので、無視できなかったって感じで更新したわけでもあるんですよね笑。(ホント、何様だよって話です。。)

勢いのある若手選手の大壁となって魅せてくれることを楽しみにしたいと思います!

 

 

また、この動画が、2021年の最初の動画となりました。

もし楽しみにしてくださっていた方がおりましたら、随分更新をサボっておりまして申し訳ございません。

2021年もまだ選手紹介や、試合の感想を、動画でもお伝え予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ではでは。

 

 

(過去のロマチェンコ記事)

 

(150秒紹介シリーズ)

 

 

 

観客おったら大興奮!独特の伸びる左フック!!/ボクシング感想(オスカル・バルデスVSミゲール・ベルチェルト)

 

 

 

オスカル・バルデス VS ミゲール・ベルチェルト

Embed from Getty Images

(引用元:Miguel Berchelt and Oscar Valdez exchange punches during their fight... ニュース写真 - Getty Images)

 

 

○結果

・「バルデスKO勝利」10R2分59秒

・インディー採点(9Rまで)

 

(参考ページ↓)

・結果について

https://boxrec.com/en/event/823003/2600857

 

・公式採点について

Oscar Valdez vs. Miguel Berchelt - Official Scorecards - Boxing News

(1-3R全てにベルチェルトにつけている人がいる、、!)

 

・パンチデータについて

Oscar Valdez vs. Miguel Berchelt - CompuBox Punch Stats - Boxing News

(まあ、そうだろうな、というデータです)

 

 

注目のメキシカン対決は、見事、挑戦者のバルデス選手に軍配が上がりました!

階級を上げて挑戦したバルデス選手がSフェザー級王者になり、2階級を制覇しました。

番狂わせ、と言われていますが、僕は6:4でどちらかといえばベルチェルト選手優勢かなーぐらいに思っていたので、そこまで番狂わせには思っていません。

最後の仕留めっぷりは、ザ・ワンパンKO!って感じで、とても面白い試合でした。

 

試合を簡単に振り返り

向き合ったところ、ベルチェルト選手の方が一回り大きく見えました。

身長差は4㎝しかない(ベルチェルト170㎝、バルデス166㎝)のですが、元々の階級差(バルデスがフェザーから今回のSフェザーに階級上げて挑戦)や、リーチ差(ベルチェルト182㎝、バルデス168㎝)もあったからでしょう。

 

・1-3R

お互いに距離をとって冷静な展開で始まりました。

意外にも小さいバルデス選手のリード(左ジャブ)がよく当たります。

そこにバルデス選手独特の伸びる左フックもどんどん交えていきますが、さすがにそれは警戒されているのか、ブロックされます。

しかし、そのおかげか、ジャブが当たりまくり、ベルチェルト選手は前に出るもののなかなか中に入っていけない、ようやく入れて時々パンチを当てれても上手くディフェンスされてしまう、というのが3Rまで続きました。

大きいベルチェルト選手の方が中に入りたいという、少し不思議な展開。

ポイント的には、1Rはバルデス選手でしたが、2-3Rはバルデス選手のパンチが目立つもののベルチェルト選手の攻勢シーンもあり微妙。

ベルチェルト選手が優勢と言われていただけに、開始早々予想を裏切る展開で、これからどちらに転んでもおかしくないという、面白い序盤の試合内容でした。

 

・4R

面白い接戦になりそうだったところ、4R中盤に、突如明暗が分かれるシーンが訪れます。

バルデス選手のあの伸びる独特の左フックが、ベルチェルト選手のテンプルにヒットしたのです!

そして、足をグラつかせたベルチェルト選手。

チャンス!とばかりに、増して大きなパンチでラッシュを仕掛ける挑戦者バルデス選手!

そして、左アッパーを当ててからは左右フックをボコボコに当てて、ロープ側へ倒し、ダウンを奪いました!

かなりパンチをもらっていたので、大丈夫かなーと思いましたが、試合は続けられそうなベルチェルト選手。さすがのタフさです。

 

・5-9R

続く、5Rもまだ足に効いている様子のベルチェルト選手。

しかし、パンチには反応できており、自身もまだ倒せるパンチを放てる様子だったので、バルデス選手もラッシュを見せるわけではありませんでした。

それ以降の9Rまでは、バルデス選手がところどころに左フックを当て、序盤から当たっていたジャブでポイントを抑えるという展開。

特にジャブは、ベルチェルト選手が入り込むのを防ぐのに相変わらず効果的でした。

ロープ際でも、ボディワークでパンチをよけ、時々左フックを放っていました。

ただ、パンチが左右フックの顔面中心と単調に見えたので、アッパーやボディを混ぜるともっとダウンを奪えるんじゃないかとも思えました。実際、9Rはアッパーを当ててダウンを奪いましたからね。

 

一方、ベルチェルト選手は、パンチに慣れてきたのか、この流れを打開しようと多少もらっても強引にでも、前に出て追い詰めるシーンが少しずつ増え始めました。

7Rなんかは左ボディもバルデス選手に当てて、けっこう良い展開もあったので、もしかしたらもしかするかも!?という期待は捨てられない中盤でした。

 

・10R

決着は終盤に訪れました。

ベルチェルト選手が強引に攻めたところに、今回の最後の左フック!!!

もろにヒットし、一発KO!

試合が終わりました。

(そのシーンは↓)

(引用元:YouTubeのトップランクチャンネルより) 

 

試合後すぐベルチェルト選手は病院へ。

ベルチェルト選手の最後ですが、あの強引な攻めは間違っていなかったと思います。

元々あの追い方で勝ってきた得意な方法ですし、あの流れだと逆転ストップしか勝ち目はなかったからです。

むしろKOされても構わないから、勝つために攻める判断をしたその勇気にあっぱれ!と思います。まじで。

さすがメキシカン王者ですね。

 

見事勝利した新王者バルデス選手は、テクニカルな場面から派手な攻撃まで、魅力を存分に披露した自身の中でも最高の試合になったのではないでしょうか。

 

観客がいたら大盛り上がり間違いなしだった試合でしたね!

 

面白かったポイント

バルデス選手の体格をもろともしない距離の支配です。

一回り小さかったバルデス選手の方が、スピードとタイミングでジャブを抑え、それに伴い距離も制覇。加えて、同じ距離から伸びる左フックも放つので、相手からしたら大変です。

ベルチェルト選手も十分距離感ある選手ですが、それを上回るスピードとタイミングのジャブで、出鼻をくじき、接近での打ち合いには持ち込ませず、テクニックで試合を完成させました。

より高いレベルを身につければ、体格差は埋められる!

そんな私インディーのような小さい人間に希望を見せてくれるシーンが面白く思いました。(サラリーマンやとどこで使うんやって話ですが。笑)

 

また、パンチのヒット数が、ダウンがあったラウンドを除くと意外と拮抗していたのも興味深いです。

こうしてみると、印象的なパンチを当てたり、リングジェネラルシップを取ったりすることも、ポイント取得には欠かせないことが改めてわかりますね。

(引用元:Oscar Valdez vs. Miguel Berchelt - CompuBox Punch Stats - Boxing News

 

バルデス選手のボディパンチがマジで少なかったこともわかります。

 

残念なポイント

ボディ対決が見れなかったことです。

せっかくのメキシカン対決ということで、両選手とも上手いはずのボディが、ところどころでしか見れませんでした。

バルデス選手はもっと早く倒せたでしょうし、ベルチェルト選手は逆転できたかもしれません。

まあ、言うは易し行うは難し、ってやつですか笑。客観的にはそう思いましたということです。

 

もう1つは採点結果。

1-3Rにベルチェルト選手にポイントを与えている人が意外といました。

2,3Rはわかりますが、1Rはさすがにバルデス選手じゃないかと思いました。

(引用元:Oscar Valdez vs. Miguel Berchelt - Official Scorecards - Boxing News) 

 

 

バルデスについて

インディーはこの試合で一気にファンになりました!

これまではただの激闘型、左フックがすごい、ぐらいにしか思っていませんでしたが、非常にテクニカルな選手だということも判明したからです。

(インディーは基本的にテクニカルなボクサータイプが好きなのです!)

 

左フック、左ジャブのように、伸びる左を持っているだけでなく、距離感があり、タイミングが良いから、余計にそれが活きる。

ロープ際でのディフェンスも上手い。スピードもある。パンチにも華があり、一発もある。特に左フックは、カウンターでも攻める時でも脅威です。

惜しいのはボディが少ないぐらいです。あとは、おそらく意外とパンチをもらうので、ポイントを確実に抑えられるかわからない、といったところでしょうか。

カネロ選手と同じトレーナーのエディ・レイノソさんだからか、伸びる左パンチなんかカネロ選手と似たようなものを感じました。

 

今後はぜひ、もう一つ上のライト級で試合が見たいですね。

今大注目のライト級には、デービス選手、ガルシア選手、ロペス選手、などスター候補がいっぱいです。ロマチェンコ選手や日本期待の中谷選手もいます。

ここにバルデス選手が加わったとすると、、、最高な組み合わせが盛りだくさんになるじゃないですか!!

大変かもしれませんが、身長リーチが似たようなデービス選手やロペス選手もライト級ですし、何よりも体格差を埋められるパンチの伸び、スキルを兼ね備えているので、ぜひともお願いしたいですね!

バルデス選手のプロフォール↓

https://boxrec.com/en/proboxer/629933

 

ベルチェルトについて

激闘チャンピオンがとうとう敗れました。

しかし、最後の玉砕覚悟で前に出たところなんか、もう素晴らしさありませんね。間違っていない判断を実行できる勇気、私インディーを鼓舞させてくれました。

ありがとうございます!

おそらくこの試合の再戦はしばらく組まれないでしょうが、メキシカン魂で面白い試合がまだまだ見れるように楽しみにしたいです。

 

今回の注目シーン

レフェリー、ラッセル・モラさんの、最後の失神KO時のベルチェルト選手へのフォローです。

f:id:indii:20210224131413p:plain

(引用元:https://youtu.be/AkUCINYpVkM) 

 

おそらくとっさに出てしまった行動なのでしょうが、瞬間に出てしまうというのがすごいですね。

正式には良い行動だったのかどうかはわかりませんが、地面に頭を直接打ち付けるのは防ぎました。

レフェリー、ラッセルモラさんは、僕の勝手なイメージですが、選手のダメージをより最優的に考えてレフェリングしています。なので、良くも悪くも止めるのが早い印象です。

以下の記事に書いたように、早すぎるやろ!と思った時もありますが、今回のような貢献シーンもありますので、結局良いレフェリーなんだろうなーと思いました。(雑にまとめてすみません。。)

 

まとめ

メキシカンの好カードにハズレ無し!

バルデス選手はぜひライト級へ!

  

 

 

 

 

以上。

 

次の注目カードがなかなか組まれませんね。。

組まれるまで楽しみに待つとして、それまで動画の方もそろそろ次のを更新しようかな、と思う次第です。

 

 

ではでは。

 

 

 

 

脅威のカーフキック!/UFC257感想(コナー・マクレガーVSダスティン・ポワリエ Ⅱ)

 

 

UFC257 inアブダビ(UFCファイトアイランド)

(参考ページ)

ダスティン・ポワリエ vs. コナー・マクレガー | UFC JAPAN

(引用元:YouTube UFCチャンネルより)

 

コナー・マクレガー VS ダスティン・ポワリエ Ⅱ

Embed from Getty Images

(引用元:Dustin Poirier greets Conor McGregor of Ireland after his victory in... ニュース写真 - Getty Images)

 

○結果

「ポワリエTKO勝利」2R2分32秒

 

 

まず言えることは、とてもいい試合だったということ!

マクレガー選手が1Rは攻め、ポワリエ選手が2Rに攻められながら逆転勝利。

こんなにきれいなファイトオブザナイトはありません!

しかも、これはリベンジマッチとなり、両者1勝1敗。

試合後も後腐れなく両者ナイスガイ!気持ちいい試合でした。

 

そして話題のカーフキック!

そして、その中でも注目なのはやはり「カーフキック」でしょう!

ローキックは、基本的に相手の太もも、つまり膝より上を目掛けて蹴ります。

しかし、カーフキックは、膝より下のふくらはぎやスネの付近目掛けて蹴るのです。

カーフとは、英語で「calf=ふくらはぎ、スネの裏側」という意味だそうで、カーフキックとはまさにそのままですね。

 

ポワリエ選手は、そのカーフキックでマクレガー選手の右カーフ(言い方は気にせず笑)を攻め続けて、足が効かなくなったところに連打、そして右フックでKOしました。

1Rから当て続けてはいましたが、その段階ではマクレガー選手の肩パンチや右スマッシュが目立つので、見ている方もそこまで気になりませんでした。

しかし2Rは、カットしたり、掴みに行こうとしたり明らかに嫌がって、足の色も赤くなり始めました。

特に、最後あたりにヒットした左ストレートに対してカウンターのカーフキックはかなり効きましたね。

つまづいた時の動作で、はっきりぐらつき、それがきっかけでラッシュを仕掛けられてしまい仕留められました。

 

RIZINで堀口選手が朝倉海選手に見せたカーフキックでも、今回のように良いタイミングでヒットしており、リベンジを果たしました。さらに、カウンターとなるとどんな打撃でもそうですが、カーフでも効果抜群であることが改めてわかりました。

僕は今回マクレガー選手がUFCで負けたのを見て、初めてカーフキックの威力を確信しました。

大変失礼な話なのですが、そのRIZINの試合でカーフキックを見た時は、「大したことは無い」「たまたま良いとこにヒットしたぐらいやろ」ぐらいに思ってしまっていたのです。

実際に僕と同じことを思った人も少なくないのではないでしょうか。UFCのスターがカーフキックでやられた!ってなると印象が全然違う。それだけUFCは猛者揃いってことだと思っています。

そのヤバい集団のトップ戦線でも影響を与える、注目のカーフキック。

なぜ今までキックが得意な選手たちは多用しなかったのか、疑問に思うほどです。

ジョゼアルドとか、使ったら打ち分けたらやばそうなのに。。(厳密に言うと、最近は時々使うシーンもありましたが、数は少ないです。)

 

まあもしかしたら、素人にはわからない使いにくさがあるのかも知れません。それかホントに知られていなかった隠れ必殺技か。

それは今後のUFCやRIZINなどの総合格闘技、またはキックボクシングなどでもわかるでしょう。

もし知られてなかった必殺技だったとしたら、、、

制限つくかも!?笑

 

リベンジしたポワリエ選手、そろそろひと勝負のマクレガー選手

見事リベンジを果たしたポワリエ選手。

マクレガー選手に負けて以降は勝ち星を重ね続け、ヌルマゴメドフ選手にもまあまあ良い勝負したそうなので、次回あたりライト級王者挑戦とかありそうですね!

こうなってほしいところですが、マクレガー選手はとりあえず痛い敗北をしてしまったことは間違いありません。

王者挑戦や階級アップや他ジャンルでの敗北ではない試合での敗北、しかも得意のスタンドでやられたのですから。

数回の敗北があるので最強というイメージは元々ありませんが、最高というイメージは崩したく無いところだと思っているはず。

でないと1番の強みのお客さんが呼べませんからね。

それにはやはりある程度は勝ち続けて人気のある選手と戦い続ける必要がある。でないと、チャックリデルのようになるかもしれません。

ホントに、格闘技って結果の影響力すごいです。。良くも悪くも残酷なほどに。

僕はやはりマクレガー選手好きなので、是非次の試合は勝ってほしいと思います!

 

ちなみにですが、マクレガー選手の肩パンチも意外と最近わかった効果的な打撃の一つですよね。そして、特にマクレガー選手は得意としており、今回も金網に押し込んで有効に使いました。

その理由をWOWOW実況解説で、「肩幅の広さがあるから活きる」ということにも触れてくれていて「確かにそうか」と再認識しました。やっぱこういうとこはありがたいですよね、WOWOWの格闘技番組は。

ただ、名選手に肩入れしすぎな場面が多いのも少し気になりますが。。今回であればマクレガー選手とか、、カーフを明らかに嫌がってカットし始めたのにも注目して欲しかったかな。。

まあ、非常に短時間の判断なので、無理言ってることは承知です笑

 

 

 

 

 

以上。

 

3月はUFCがいっぱいあるみたいですね!楽しみです!

個人的には、ヘビー級タイトルマッチのミオシッチVSガヌーです!

 

ではでは。

 

(150秒シリーズ)